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香港がウイグル族への連帯を呼びかけた影響について考えてみた

少し気になるニュースが目についたので、まとまらないなりに書きとどめておこうと思った次第。2019年の重大なニュースの一つとして、香港情勢が挙げられると思います。おそらく歴史の教科書に書き加えられる事態でしょう。香港の市民が中国共産党に抵抗する活動は収束する様子がなく、中国共産党からの攻撃的な圧力は以前より増していると、報道を通じてうかがってます。

その情勢下で、既に過度な人権侵害を受けている新疆ウイグル自治区のウイグル族住民へ連帯を呼びかける集会が行われたというニュースが産経新聞から報じられていました。

香港の「新疆化」拒否 ウイグル支援集会で訴え
中国共産党などへの抗議活動が続く香港で22日、新疆ウイグル自治区のウイグル族住民らが中国当局に人権を著しく侵害されているとして、ウイグル族への連帯と支援を呼びかける集会が行われた。集まった数千人の参加者らは「香港でも自由が侵されている」と中国を糾弾、「“香港の新疆化”を許してはならない」などと訴えた。

新疆ウイグル自治区では人権を無視した民族弾圧が行われていると言われています。罪のない人を強制収容所に押し込み、女性は子供が産めない体にされ、子供は親から離されて中国共産党に都合の良い教育(洗脳?)が行われ、最も酷い話では生きたまま臓器をとられて転売されるという話もあるようです。どの話もおそらく証言と状況証拠しかないので動き辛い話かと思います。半端な覚悟で裏が取れる内容ではないのでしょう。しかし、個人で活動するジャーナリストや現地の方の証言は整合性がとれているようで、私は信じるに値する内容かと思っています。

実際に女性に起こったことは漫画になっているので、どなたも一読いただきたいです。

このまま中国共産党を野放しにしておくと、ウイグルの次は香港、その次は台湾、その次は沖縄、そして西日本・・というように連鎖していくと言われています。尖閣諸島が毎日のように侵されようとしている現状を見ても、あながち過剰な表現ではないと思っています。なので、日本人としてももっと興味をもたなければならない話題だし、香港を応援しなければなりません。

自由主義社会と共産党の対立として注目を浴びている香港情勢に新疆ウイグル自治区の問題が直接的に絡み始めたのはひとつの大きな動きだと思っています。ウイグルのことは日本ではあまり報じられてないようですが、香港情勢を語る上で避けられないとなれば、ウイグルのこともセットで報じられるようになると期待できるからです。普段はアンテナを張ってなかった人も、これをきっかけに知るかもしれません。

余談ですが、最悪なことに、民族の酷い弾圧をしている中国共産党のボスである習近平国家主席を日本は国賓として招こうとしています。これには一部の自民党員が反対の意思を示しており、動向が注目されています。

自民党の保守系有志議員のグループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表幹事・青山繁晴参院議員)は13日、国会内で会合を開き、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域への公船の侵入行為や香港市民に対する弾圧姿勢を改めない限り、来春予定される習近平国家主席の国賓としての来日に反対する決議文をまとめた。

これらの緊迫した動きをどれほどの日本人が認知しているのか疑問です。日本人はあまり政治を語ろうとしないので、単に黙っているだけかもしれませんが。今回の香港の抵抗活動にウイグルがアイコンとして絡んだことで「まずは知ってもらう」という機会がより多くの人に提供されるのを望みます。

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