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十人十色、社長も十色、な話~2022年J2リーグ第30節~

スタジアムには様々な人が居りまして、足繁く通っていると別に言葉を交わすでもないのに見てるだけで何となくその人らのキャラクターが見えることがあります。選手を見ていて「あ、この選手は意外とあの選手と仲良いんだ」みたいな感じに。

今回の水戸ホーリーホック戦では試合前にトークショーが行われまして、各クラブの社長のキャラクターの違いについてちょっと考えたので、取り留めのない話になりますが書き残しておこうと思います。



【(濃ゆい)メンバーによる(濃ゆい)トークショー】

正直、今回の水戸戦の数あるスタジアムイベントの中で一番楽しみにしていたのがこのトークショー。

…いやはや、とてつもないメンバー。

ちょっとでもJリーグ沼に足を突っ込んじゃってる人間にとっては楽しみにしない方が無理があるって話ですよ、ええ。
どんなアレな話が飛び出すか…期待以外できないですわー。

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言うて実際のトークショーでは「言えないことが多すぎる(笑)」って本人らも言ってましたし、流石にそこまでディープな話は出なかった(つーか出せる訳がねぇ)ですけどね。まぁそらそうよ笑

それでもノノさんの「サッカーはスタジアムの雰囲気も含めた芸術である」という持論が生で聞けたのは「おおっ…!」って思いましたし、岩瀬さんからは水戸と秋田の予算規模が同程度なのを挙げた上で「水戸は優れた選手の排出もしてるし興行もしっかりしてるので秋田のロールモデルだと思っている」という発言が出て今後のクラブ運営についてのビジョンがちょっと見えたので良かったです。

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途中からはDAZN解説の柱谷さんも飛び入り参加。

トークショー自体は15~20分ほどの短尺でしたけども、多忙なチェアマンと対戦クラブの両社長を捕まえてのイベントなのでそこは仕方なし。

しかしトークの内容が濃かったので短時間な割に満足度は非常に高かったです。むしろこれ以上聞いたら満腹になりすぎて試合どころじゃなくなるからこれくらいの尺で丁度よかった、まである笑



【いま一番話を聞いてみたい社長】

ときに…

…と、こんな具合で小島社長はトークショーの最中も「私、いります???」と言っておられましたが、個人的に今現在のJリーグで一番話を聞いてみたい社長が水戸の小島社長だったりします。

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水戸の小島社長といえばJリーグクラブ社長の中でも富山の左伴社長と並んで屈指のツイ廃社長としてお馴染み(コレは褒めてるのか貶してるのか…?)

ツイ廃なだけあって、まぁ色んな事を言ってはちょこちょこ炎上じみたことになってたりもしますが、ただそれらの発言も無責任な放言というわけではなく「一理あるな」と思えることの方が圧倒的に多いのでそこまで可燃性は高くないと思うんですけどねぇ…(でも燃える)

余談ですが、小島社長のツイートが燃える要素って結局は「J1のビッグクラブとJ2やJ3の弱小クラブとのギャップ」が原因な事が多い印象を受けるので、後者の側の立場も分かる自分は「このツイートが燃える意味が分からん…」と首を傾げることが多々あったり…。


そんな燃えたり燃えなかったりしてる小島社長ですけども、ツイッターでの発言はさておき、水戸のクラブ運営については結構面白い事をやってるので非常に注目しております。


例えば「水戸ホーリーホック×農業 GRASS ROOTS FARM」の取り組み。

Jリーグクラブが地元農家さんと手を組んで事業を行うというのはその先駆けとなった福島ユナイテッドを筆頭に今や様々なクラブがやっておりますが、「野菜のサブスク」というところまで発展させてたのは水戸が初めてかな?

あとは水戸の代名詞と言っても過言ではないガルパンコラボ。

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ガルパンバナーはケーズスタ随一のフォトスポットとなってますし、毎年のコラボユニ発売はもはや風物詩。
ガルパン完結までこの関係は続けて欲しいものです(ガルパン完結まで果たしてあと何年かかるんだろう…?笑)

あとはロッキンジャパンとのコラボもありましたねぇ。ロッキンコラボユニ良かったです。買いました。
(次はどんなコラボが出てくるかと期待してたら何やかんやあって翌年から会場が千葉に移って「うわぁ…」ってなるというオチは流石に要らんかったわ…)

そもそも秋田と水戸のドラゴンダービー自体が水戸からの声掛けがきっかけで始まったダービーイベントなので、その声掛けがなかったらゴンさんとホーリーくんの交流は発生しなかった訳で。うん、水戸方面に五体投地しような。


まぁそんなこんなで面白いことやってる水戸なので、そこの社長をやってる小島さんの話を聞いてみたいと思うのは必然な訳ですよ。



【窺い知れる人柄】

トークショーで小島社長の話がたくさん聞けるのを期待してたのですが、流石に尺の短さ+この濃ゆい面子相手ではどうしても…ねぇ。思ったよりもお話が聞けなくて残念。

ですが、小島社長の人となりを窺い知れる場面に遭遇出来ました。

見よ、このダブルピース!

全体的に気安過ぎるにも程がある笑


まぁでもこのくらいサポーターとの垣根が低い社長ってのもアリだと思います。少なくとも「近寄り難い社長」よりは全然。

そもそも水戸は前の社長の沼田さんが普通にホーリーくんのアテンドを務めておられるような方だったので、社長がざっくばらんな感じなのは一種の伝統になってる可能性アリ。個人的には好感持てます。


つーか…

一介のサポのツイートに反応してるあたりがマジでツイ廃なんよ



【社長とサポーターの関係性】

現在、Jリーグには58のクラブが参加してますが、58のクラブがあれば58人の社長がいて、そして58人の社長がいれば58通りの社長像がある訳で(あたりまえ体操)

サポーターに愛されている社長もいれば、尊敬されている社長、信頼されている社長、サポ的にはちょっと言葉を濁したくなるような社長…まぁ色々ですね。

どんな社長像が正しいか、サポとどういう関係性でいるのが正解なのか、その辺は人それぞれでコレ一択!という答えは無いと思います。
(もっとも、社長という立場として経営成績を上げられたかどうかが答えの一つにはなりますが、あくまで「数ある答えの中の一つ」だと個人的には考えてます)


で、主観100%で申しますが、小島社長のようなサポーターとフランクな関係を築いている社長はとても稀有な存在だと思います。

ちな、どのくらいフランクかというと、選手と同じ枠の扱いで水戸のゴール裏に小島社長の横断幕が張られてるレベルのフランクさ。


…個人の横断幕がある社長とか他に居るんだろうか?

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↑赤丸で囲ったのが小島社長の個人横断幕(見づらくて申し訳ねぇ…)



ちなみに現Jリーグチェアマンの野々村さんも元はコンサドーレ札幌の社長でして、社長としての手腕を買われてチェアマンに就任したという経歴の持ち主。

して、野々村さんの札幌社長時代のエピソードで一番好きなのが「シーズン終了後の選手との契約更改で在籍選手全員に契約更新を打診して、選手もそれに応えてほぼ全員が契約更新」というやつ。確か2019→2020のオフだったかな?(聞きかじりなので間違ってるところあるかもですが、間違ってたら指摘ください)

普通、フロントは大概1人か2人には契約満了を出すものです。そうじゃないと新しい選手を入れられないですから。
また選手の側も前年にシーズン通してのスタメン入りして活躍するなどの実績を上げればよりレベルの高いクラブからの好条件のオファーが来ますし、そのオファーを受けて移籍して上へ挑戦しようと思う選手も出てきます。

しかし、この年の札幌はほぼ全員が残るという途轍もない事をやってのけます。

社長である野々村さんを初めとするフロントと選手の間でどれだけの信頼関係があったのか。半端ねぇ信頼関係です。


選手とここまでの信頼関係を築ける人ですから、もちろんサポーターとの信頼関係もバッチリなのは疑いようもなく。

スポーツ紙に野々村さんのチェアマン就任内定のスクープ記事が出た時の札幌方面の嘆きっぷりがその証左。

ちなみにこの札幌サポの「ノノさん行かないで!」の大合唱に「実績もさることながら人柄も申し分ない人なのだなぁ」と感じ、札幌サポには申し訳ないと思いつつもこちらとしてはそんな人がチェアマンになるなら安心だと思ったものです。



【何でもやってる岩瀬社長】

さて我らがブラウブリッツ秋田の岩瀬社長はというと、前のお二人ほどそこまで強いエピソードは無いですけども、ただ、ソユスタに通ってると社長というより一人のクラブスタッフとして方々で細々と仕事しておられる姿をよく見かけます。マジで何でもやってる。

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今回のようにトークショーの演者として自らステージに立ったり…

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パブリックビューイングの会場向けに現地からレポートしたり…

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前座試合に選手として出場したり…

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Twitterやインスタにアップする用の写真や動画を撮ってたり…


実に何でもやってますね、岩瀬さん

流石に最近は見られなくなりましたけど、以前は試合終了後にトラメガを持ってボランティアスタッフに指示出しながら自分も一緒になってピッチサイドの看板片付けとかもしてました。


一つの組織を束ねるボスが何でも屋みたいになってるのはどうなんだ…?という意見もあると思いますが、個人的には好きです。
こういう岩瀬さんの姿勢は「社長もスタッフも選手もサポーターも区別なく、全員がブラウブリッツ秋田である」つまり「超秋田一体」を体現してると強く感じるので。

(ま、単純に人手が足りないからなんでしょうけど、それは言わないお約束w)



【結局は信用】

「社長の在り方」ってのは多種多様ですけども、なんだかんだ言っても結局は「その人を信用できるか否か」に尽きるって話です。最初からそれを言え。


ただ、クラブの社長を信用できるかどうかはそれ以外の誰かを信用できるか否かよりもはるかに重要だと考えてます。

だって、監督も選手も早ければ1年、長くて4~5年もすればクラブを去ります。監督や選手を信用できないと思っても何年か我慢すればいい話です(逆に信用できると思える監督や選手がすぐに居なくなってしまう可能性も大なのがアレですが…)

しかし社長となると5年10年というスパンでクラブのトップに立つことがほとんど。
さあ、そんな長期に渡ってクラブを差配する人を信用できるかどうか…クラブを応援するサポーターとしては非常に大きな問題です。


幸いなことに、自分個人としては岩瀬さんの社長としての在り方は非常に好感が持てますし、信頼できる人だと思えますので現状は何の問題もございません。全く以ての僥倖。


まーここまで長々と文章を書いてきましたが「信頼できる社長っていいよね!」って事ですわ。

あとは「色んな個性的な社長がいっぱい出てきてくれたら見てる側としては観察しがいがあって面白い」ってことですかねぇ(「観察」って…笑)

求ム!面白社長(?)



【ドラゴンダービーのお写真】

グダグダ文章を書いて疲れたので、ゴンさんとホーリーくんのお写真タイム。
疲れたのでキャプションは最低限でやっていくスタイル。

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かわいい。

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かわいい。

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マイナスイオンの源泉かけ流し。

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ゴンさんのポーズの作り方がだんだんアイドルのそれになってきた感。

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指差しはアイドルムーブの基本。

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都市対抗野球の成果をお披露目。

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かわいい。

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ホーリーくんって帽子被るだけで一気に「美少年」感が出るよね。

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ドラゴンダービー、あっち向いてホイ対決。

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ゴンさん、ジャンケンが弱いことが発覚。

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今年マスコット対決全勝のゴンさん、ここで初黒星(敗因:ジャンケン)



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試合は1‐1の引き分け。
試合前のトークショーで小島社長が「秋田がJ2に上がってから1点も取れてないので今日はまず1点取って勝ち点を持って帰りたい」と言ってましたけど、その通りなっちゃいましたねぇ…。

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水戸に退場者出たし、試合終盤は押せ押せだったので追加点入れて勝ちたかったけどね。ま、しゃーなし。残留争いの中で勝ち点1積めただけでもヨシ!


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