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「超秋田一体」の答え合わせの話~2022年J2リーグ第42節~

2022シーズンのJ2リーグが終了いたしました。10月でシーズン終了ってのも何か変な感じがしますが、終了は終了です。お疲れさまでした。
とはいえ、J1昇格プレーオフがまだ残ってるので該当クラブのサポーターの皆様的には「もうちょっとだけ続くんじゃよ」という状態でしょう。頑張ってください(低みからの応援)

自分の方はというと、最終節の仙台戦が終わった翌日に風邪をひきまして、熱を出すことなど滅多にない体質なのに珍しく発熱して寝込む始末。扁桃腺腫らしてゼーゼー言いながら寝ておりました。
…シーズン中はどれだけ雨に降られようと、どれだけ睡眠不足になろうと決して体調を崩さなかったのですが、シーズン終わった翌日にコロッと行くあたり、我ながら中々のラインコントロールだなぁと自画自賛(アカン)

そんなこんなでJ2最終節の仙台戦の話をしたいと思います。



【巻き込まれ型プレーオフサバイバー】

39節のアウェイ熊本戦から始まった怒涛の対上位決戦シリーズの最後を飾る仙台戦。

正しく大トリと呼ぶにふさわしい状況での試合となりました。


プレーオフ進出争いがバチバチすぎてもうね…(胃痛)



各チームのプレーオフ進出についての条件は以下の通り。

〈最終節におけるプレーオフ進出条件〉
徳島…徳島が勝ち、仙台が引き分け以下
     徳島が引き分け、仙台が引き分け以下
仙台…仙台が勝ち、徳島が引き分け以下
     徳島が勝ち、仙台が勝った上で徳島との得失点差8をひっくり返す
山形…山形が勝ち、徳島が負けて、仙台が引き分け以下

〈最終節日程〉
秋田vs仙台@ソユースタジアム (14:00キックオフ)
山形vs徳島@NDソフトスタジアム (14:00キックオフ)

「日程くん、今年もいい仕事なさりますねぇ…」という感想しか出ないこの組み合わせ。ホントそれしか言えねぇ。ここで直接対決ブチかますとかさぁ、日程くんは予言者か何かかい?ってくらいのピンズドっぷりに震えが止まらない。

そしてそれに見事に巻き込まれた秋田ェ…。震えが止まらない。


残留も早めに決めたし、とても穏やかな気持ちで最終節を迎えられると思ってたのになぁ…(遠い目)


プレーオフめがけて目を三角にしてゴリゴリの潰し合いをする上位陣を猛獣とするならば、秋田は猛獣が睨み合う檻に投げ入れられた子ウサギですよぅ(胃痛)

…と言いつつも、日程くんの陰謀により昇格戦線の最前線の徒手空拳で投げ込まれて熊本・千葉・岡山と3試合やってきたんだ、こっちは。そろそろいい加減に腹も据わりましたし、開き直りましたわオラァ!!!プレーオフ争いというラグナロクを生き延びて、リーヴとリーヴスラシルになってやる!!!!!!!

とばかりに据わった目をして仙台戦に向けて覚悟を決めた次第。


で、時計の針をちょっと戻しまして、実はこのホーム仙台戦の前の週、つまり41節の試合の際に自分はユアスタに行っておりました(秋田はアウェイで岡山戦だった日な)

対戦カードは仙台vs熊本。

敵情視察ってやつです。


嘘です、普通に熊本を応援しに行きました。
「我こそは熊本サポでござーい!」みたいなツラして知ってる熊本サポの人達と一緒にグダグダしゃべったり、ご飯食べたりしながら試合見てました笑
(熊本サポに化けるのがちょっとだけ得意な人間)


で、その時の印象としては、やっぱりパスの精度やトラップの上手さ、そしてスペースへの素早い走り込みから生まれるパスの連携が流石は長年J1でやってきただけはあるなぁと。
まぁこの辺については5月の仙台vs秋田の試合でも感じた事だったので、何を今更…って感じではあったのですが。
ただ、5月に感じたそこの精彩さが熊本との試合では若干乏しい気がするかなーと。相手が熊本だからかな?

しかし、後半ATに勝ち越し弾を決めて勝ち点3をもぎ取る勝負強さを見せつけられましたし、何よりプレーオフの魔法がかかった試合なので、何が起こるか分からない。NDスタの経過如何によっては下手したら徳島との得失点差をひっくり返すために「守備を捨ててGKも前線に出ての攻撃全振り特攻」なんて展開もありうる訳で。
うん、やっぱり仙台怖いわー(結論)



【ムッシュ・ド・J2】

して、仙台戦当日。

んまー!黄色い!!!

流石にプレーオフが懸かった最終節となると気合の入った仙台サポが大挙して押し寄せましたねぇ…!入場者数おいしいれす(^p^)


スタメンこんな感じ。

仙台は前節からスタメンを一人変更(#41 内田裕斗→#20キムテヒョン)、控えも前節とほぼ変わりなし。命(タマ)獲る気マンマンですね!震えが止まらない!!
ちなみに内田は前節の熊本戦の前半に交代してたので恐らく負傷かと思われ。

秋田はいつも通りと言えばいつも通りですが、スタメンになおさんが入ったのには思わずガッツポーズ。契約満了がリリースされてましたので、秋田の江口を見られるのはこれで最後。
そしてスタメン紹介の際でのシャバさんの「ありがとう!江口直生!!」というアナウンスにちょっとだけ泣いた。


そして今日も加賀さんがスタメン!!ありがとうございます!!!!!
そしてそしてサイドバック!!ありがとうございます!!!!!
加賀さんのサイドバック姿にもようやく慣れてきた!!!!!!!!!もうドキドキしないぞ!!!!!!!!!

嘘です!!!
やっぱり超ドキドキする!!!!!!!
スローイン見れるの最高!!!!!!!!!!

めちゃんこドキドキするわ!!!!!!!

素敵すぎてな!!!!!!!!!!!!!!!

(※あまりに素敵すぎて心臓への過負荷が懸念されるため画像を縮小表示してお送りしております)



で、試合は…

結果を言うと0‐0のスコアレスドローでフルタイム。

ちなみにNDスタでは3‐0で山形が徳島に大勝ち。
これにより8位だった山形が一気にジャンプアップしてプレーオフ最後の一枠に滑り込み。こんなこともあるんですねー。


試合の感想?

そりゃあ…

「田中雄大神降臨!!!!!!!!」

の一言よ。ガハハハハ!!!!


もちろん、秋田の堅守っぷりもとんでもなかったです。

仙台の攻撃のチャンスをしっかりFPで潰して、良いところまで行かれてもシュートコースを限定させて田中雄大神が最後に立ちはだかる!という秋田の黄金パターン。これでこそ秋田。親の顔より見た秋田。

あと、仙台の攻撃に今一つ迫力が感じられなかったのにちょっと拍子抜け。
NDスタの山形vs徳島の経過次第でプレーオフ争いでの仙台の立ち位置がガッツリ変わるというのは確かにそうなんですけども、しかしNDスタがどうなろうと結局仙台は勝つしかないことに変わりないので、もっとガツガツ攻め立ててくると思ってたのですが…。
5月に秋田をてんてこ舞いにした挙句、ケチョンケチョンにしやがった仙台は一体何処へ…。

まぁ素直に考えて、秋田の守備の強度が5月に比べて大幅にレベルアップした!って話なのかもですけど。うん、きっとそうだ。そうに違いない!!すごいぞ秋田!強くなったぞ秋田!!!(思考停止気味)


で、この仙台戦で上位との連戦が〆となりましたが…

・熊本戦…プレーオフ決定先送り(秋田勝利)
・千葉戦…自力プレーオフ進出阻止
(秋田勝利)
・岡山戦…自動昇格阻止
(秋田勝利)
・仙台戦…プレーオフ進出阻止
(引き分け)

…何とも見事なまでに夢を叩き潰しすぎてて、秋田はJ2のシャルル=アンリ・サンソンですか?って聞きたくなるレベル。

他サポから「秋田は面倒くさい」とか「厄介」とかよく言われてるのを目にしますけど、こうやって実績を着々と積み上げちゃってるので、その辺についてはもう否定できねーなぁと思ったり笑



【「秋田らしさ」の答え】

個人的な感想ですが、今回の仙台戦は2022年のブラウブリッツ秋田を締めくくる上でこれ以上ない象徴的な試合だと思いました。

堅守からの堅守、そして堅守。
諦めずに走りぬいてボールを奪う姿勢。

これ以上「秋田らしい」試合があっただろうか?

いや、ない(反語)


逆に、相手のポゼッションがすごいことになってたり、パス数が面白いことになってたり、シュート数がアレだったり…みたいなネガティブ寄りな要素もまた秋田らしかったなぁと。

このスタッツを見て他所のサポの人らが「ええ…(ドン引き)」みたいな反応してましたけど、秋田を見てる人間からすると非常に見慣れたスタッツで、むしろ実家のような安心感すらあるという。
(むしろ「ボール支配率39%?いつもより持ってたな!」くらいのリアクションまであるぞ…笑)


さて、秋田がチームとして目指してきたものは今シーズン初頭から全く変わらず、否、J2に昇格してからずっとブレていなかった訳ですが、ただし目指したものが目指した通りの結果につながるかはまた別の話。

謙さんの理想、選手それぞれの理想が果たしてどこにあったのか、その全て知ることは叶いませんが、結果としてJ2の12位、勝ち点56というのは十分に立派な結果だと自分は感じています。
もちろん、クラブが年初に掲げた10位以内という目標が叶わなかったのは残念ではありますが、昨年以上の着実な進歩がそこかしこに見えましたし、夏場のあの低迷を耐え抜いたという経験はサポーター的には今後の光明になると思います。


これまで常に思っていましたが、特に今年は秋田の核としての謙さんの存在が圧倒的に大きかったです。

低迷期の中にあってもサポーターは謙さんの言葉を信じられたから応援し続けることが出来ましたし、色んな選手が事ある毎に「勝ってても負けててもやることは変わらないから余計なことは考えない」的なことを言っていたあたりに謙さんがブレることなく一本筋の通ったやり方を徹底していたことが伺えます。

「筋金入りの徹底」…正しくコレですよ、コレ。

「超秋田一体」を素因数分解していくと謙さんの様々な言葉に割られていって、最終的には「筋金入りの徹底」になるんじゃないか?とすら思ってますからね。


ということは「超秋田一体」の要素の中には「This is 健一」も含まれる…!???(寝言)



【「涙」という返事】

そして最終節と言えば、試合終了後のシーズン終了セレモニー。

そこは契約満了が発表された選手たちとサポーターの別れの場でもあります。「愛別離苦」という言葉の意味を一年で一番噛みしめる瞬間。

で、いつも思うのは、チームを去る選手がサポーターに向けて最後の挨拶のするときに、泣いてくれる選手が居るのは本当にサポーター冥利に尽きるなぁという事。

選手がチームを離れるにあたって、その胸を去来するのはチームメイトとの思い出だったり、試合での思い出だったり、色々あるでしょう。そして、それらが一気に溢れて言葉が詰まり、涙を浮かべる…。その涙と共に溢れた思い出の中にもしサポーターから受けた応援の思い出があるとすれば、もし自分の応援の声が0.0001%でも含まれていたとすれば、選手に声援を送る身としてこれ以上の幸せは無いでしょう。


「選手が泣いてくれるくらいにはちゃんと応援出来てたんだな」と。


この瞬間は、1年間、あるいは選手が在籍していた期間の自分たちの応援が正しく出来ていたのどうかの答え合わせの返事が選手から返ってくる瞬間だと思っています。

ソユスタに通うようになってずっと思っていたことの一つに「秋田は選手とファン・サポーターとの距離が非常に近い」ということがあります。
色々なJ2クラブを見てきましたが、秋田については選手とサポーターの間の距離感がいい意味でまだJ3のままなんだな、と。

これだけ距離感が近いからサポーターは本気になって応援できるし、選手も反応してくれる。そしてその反応を受けてサポーターがより一層力を入れて応援するようになる、という正のフィードバックからの循環が発生しているように感じます。

そしてそんな環境だからこそチームを離れる際に泣いてくれる選手がいるし、契約満了や移籍のリリースの際のコメントもムチャクチャ長いんですよね。
(秋田の選手が秋田を離れる際のリリースのコメントって形だけじゃない、ちゃんとした「自分の気持ちの文章」なので本当に好きです。いや、秋田を離れられるのはノーサンキューで絶対ダメでご遠慮願いたいんだけど!!!!!)

※他方で距離感が近いが故に危ういところも散見されるというのもありますが…それはそれでまた難しい話になるのでここで言及するのは止めておきます。


兎にも角にも、今の秋田のサポーターやゴール裏には何の問題も課題もない完璧な状況です!という訳ではないとは思いますけど、それでも最終戦のセレモニーの様子を見ていたら「これが答えなんだな」と一人で納得していました。


これから昇格プレーオフを挟んでストーブリーグに突入すれば選手の出入りが色々あるでしょうし、もっと先を見ればチームもクラブもサポーターもどんどん変化していくことは不可避です。
自分にはそれらの変化がどんなものになるかは想像もつきませんが、少しでもいい方向に行くように、最低でも悪い方向には行かないように、素晴らしい時間が1分1秒でも長く続けばいいなぁと願って今回の文章を〆させていただきます。お粗末様でした。




【今日のゴンさん】

ダブルピースがあざといゴン!


たまちゃんにイタズラするゴンさん
イタズラがバレてたまちゃんに怒られてたゴンさん


おやつを入れるバッグにはまだ若干の余裕がございますゴン!笑


横からキャピゴン


羅漢さんのライブに乗り込むゴンさん
ステージでブチ上がるゴン!
なんやかんやでここのコンビネーションも噛み合いすぎなんだよなぁ…
6日の羅漢さんのワンマン行こうかなぁ…ゴンさんもゲストで出るんだよなぁ…(悩)


スタメン紹介時のゴール裏の大旗の動きに合わせて傘を振り回すゴンさん
ゴンさんもかほちゃんも今シーズンお疲れ様でした
おかげで楽しかったよ!


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