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秋田のブラウゴンファンキャップ着用率について考えてみた話~2023年J2リーグ第5節~
ソユースタジアムに足繁く通っていて気付いたことがあります。
お前ら、ブラウゴンファンキャップ着用率高くねぇか!???
という事です。
「ブラウゴンファンキャップ」というのはこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1679289783753-MwuqMrJfR5.jpg?width=1200)
いわゆるマスコットの「なりきり帽子」グッズです。
「ファンキャップ」や「なりきり」、「被鶴」などクラブによって様々な名称がありますが、方々のクラブで発売されているマスコットファンにはお馴染みの定番マスコットグッズですね。
で、このブラウゴンファンキャップ、秋田では謎に着用率が高い気がするんですよね。
ソユスタに来られたビジターサポの方、あるいはホームスタジアムでビジサポとして秋田サポを迎えて頂いた方の中にも「分かる…!」と言っていただける方がおられるかもしれませんが、マジで秋田サポのブラウゴンファンキャップの着用率の高さたるや…!
まぁある程度のサポーター規模があれば母数が大きい分だけ着用してる人が目につくのは当然ですし、某N崎みたいなマスコット大好きクラブであればマスコットグッズの着用率が上がるのは当たり前田のクラッカーであります。
しかし、秋田については正直なんでこんなに着用率が高いのか分からんのです。
様々な場所に遠征に行ってその土地土地のスタの雰囲気を見てきた自分としては秋田は今まで見てきたどのクラブとも類型が見当たらないという「謎」。
だって、サポーター人数だって入場者数3000人行ったら「うおー!スゲェ!!」ってなる程度のレベルだし、かと言ってマスコット総選挙上位に食い込むようなクラブみたいに熱狂的なマスコットサポがわんさかいるわけでも無し。
「人数」や「熱狂」といった、マスコットグッズ着用率が上がる要素がさして存在しないはずなのに、何故か高いブラウゴンファンキャップ着用率…。
これを「謎」と言わずして何という…。
我々はこの謎を解明すべく、アマゾンの奥地へ向かった…!
…いや、アマゾンの奥地へ向かうまでもなく、ソユスタでちょっと考えれば分かります。
単純にソユスタがクッソ寒いんだわ!!!!
いや、マジで寒いんすよ、ソユスタ。
東北だし、雪国だし、寒いのは当たり前ではあるんですけど、それに加えてソユスタの立地(というか秋田市の立地)がアレ。
まず、秋田市は海沿いで年中日本海からの海風が吹いており、特に冬場の季節風は大陸からの冷たく乾いた風であり、これがまぁ寒い。
🌈小林OWSの #ホーリーホックウェザー🌈#0319秋田戦 前日天気が届きました👏
— 水戸ホーリーホック (@hollyhock_staff) March 18, 2023
明日も応援日和☀️
現地観戦される方は日焼け対策&防寒対策をして臨みましょう👍#水戸ホーリーホック https://t.co/Hz1SnBL8Y3
水戸の気象予報士の方が「観戦日和」や「風がやや強め」とお天気解説されておりますが、今時期のソユスタを知ってると「やや強めどころじゃねぇよ」と突っ込まざるを得ないヤツ。
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上記の図は水戸戦当日、2023年3月19日の秋田市の天気の記録の推移データです(気象庁ホームページより引用)
キックオフの14時から試合終了の16時頃にかけての風速は7.2~8.5m/sとなっております。うん、強風。
注・秋田地方気象台の秋田市の風速計はソユスタのある秋田市八橋運動公園の斜向かいにある秋田合同庁舎に設置されてますので、記録された風速等のデータとソユスタで実際に吹いていた風の誤差はほぼゼロと言って差し支えないと思われます。
念のため申しておきますと、気象用語の風の強さの定義としては「やや強い風」=「風速が10m/s以上15m/s未満の風」、「強い風」=「風速が15m/s以上20m/s未満の風」としているので、水戸戦の際にソユスタに吹いた8.5m/sの風はやや強い風にも該当しないこととなっております。
とはいえ、現地で見てる身の体感としては普通に「強風じゃねぇか!」っていうな。
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掲揚されてるJリーグやクラブのフラッグも常時こんな感じでばったんばったんはためいてたし。
そんな訳でとにかく風が強いソユスタ。
一般に風速が1m/sで体感温度が1度下がると言われておりますので、この日のソユスタでの体感温度は「気温約10度ー風速8m/s=体感温度2度」ということになります。
体感温度2度。
体感温度2度!!!!!!(大事なことなので2回言った)
まぁ体感温度2度となると、当然、防寒具需要がクソ高くなります。
頭部の防寒は大事。マジ大事。
ホモサピエンスが全身の体毛を捨て去る進化の道を選んだにもかかわらず、それでもなお現生人類に頭髪が残されているのは何故か。それはつまり、頭部の防寒を舐めてはいけないということですよ(戒め)
そこで登場ブラウゴンファンキャップ!!!!
もこもこフワフワで暖かいぞ!ブラウゴンファンキャップ!!!!!
つー訳で、秋田の気候によってブラウゴンファンキャップ着用率が支えられている訳ですよ、ええ。
ついでに言うと今時期は「ブラウゴンの手」の着用率も高いです。
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「ブラウゴンの手」…要するにブラウゴンの手の形をしたモコモコ手袋。
ブラウゴンの手は持ってないので実際のところどれだけ暖かいのかは分かりませんが、見た目的にはかなり肉厚でモフモフでかなり暖かそう…。買おうかな…。
飲食業界あたりだと天候がマーケティングの重大要素として捉えられているのは周知の事実ですが、マスコットグッズの需要にも天気が関わってくると考えると、ちょっとこれは色々展開のしようが出てくるのでは…?とワクワクしたりしなかったり、という話。
(ちなみに散々海風で寒い寒いとボロクソ言っておいてアレですが、これが一転、夏場のソユスタナイトゲームの際は夕時にこの海風が実にいい仕事をしてくれて、夕涼み的な塩梅で非常に心地よく試合観戦が出来るので好きです。以上余談)
あ、あと、ブラウゴンなりきりグッズシリーズにはブラウゴンファンキャップ・ブラウゴンの手の他に「ブラウゴンのしっぽ」もございます。
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↑ブラウゴンのしっぽ。これはあんまり付けてる人見かけないんだけど、売れ行きはどうなんだろうか?
で、ここまでブラウゴンファンキャップ着用率の高さの解を秋田の気候に求めた訳ですけども、個人的にはもう一つ理由があると思っておりまして…。
ときに、サポーターがよくやる言い回しに「ウチの子」というものがあります。
よく見る用例としては日本代表がJクラブから選出された折に当該クラブのサポーターが「ウチの子が代表に!」とかですね(類語に「○○は××が育てた」などが存在)
そしてもう一つよくある言い回しに「ファミリー」というのもあります。これは選手・スタッフ・スポンサー・サポーターなどクラブに関係する人たち(あるいは以前に関係していた人たちも含めて)を全てひっくるめて一つの家族と見做した言い回しですね。うん、よく見る。
して、この「ウチの子」「ファミリー」という概念が秋田サポにおけるブラウゴンファンキャップの着用率とどう関連してくるかというと…。
まず前提として、秋田サポの「ウチの子」という感覚が、他のクラブのサポーターとちょっと違うんでないかなぁという気がするんですよねぇ…。
何というか、一般的なクラブのサポーターの言う「ウチの子」という言葉に含まれるニュアンスが「子や孫、行ってもせいぜい甥や姪」くらいの大体3親等以内くらいを指してるイメージなのに対して、秋田サポの言う「ウチの子」というのがどうも「子や孫はもちろん、いとこ、又いとこ、はとこ」くらいの6親等くらいまで行ってんじゃねぇか感がありましてね。
そしてファミリーという言葉についても、秋田サポがファミリーと言う場合、何となく、「一族郎党(読み仮名:ファミリー)」って印象ががが…。
まぁ地縁・血縁がまだまだ根強い地方の感覚であればむべなるかなと感じる話なのですが。
そういった前提を持って考えてみるとブラウゴンファンキャップの着用率の高さも頷けます。
お世辞にも人口が多いとは言えない秋田サポ界隈。
それなのに着用率が高いファンキャップ。
…そろそろ面倒になってきたのでオブラート捨てるけど、ぶっちゃけ、秋田サポのおっさんらのブラウゴンファンキャップ着用率は異常なんよ!
なんというか「この手のマスコットなりきりグッズというのは女子供が身に着けるもの」という不文律があり、そして男性がマスコットなりきりグッズを身に着けているというのはつまりマスコットガチ勢という構図が誕生します。
しかし、それが当てはまらない土地。それが秋田。
どう見てもマスコットガチ勢じゃない普通にその辺で酒盛りしてるオッサンサポの頭にブラウゴンファンキャップ。この風景はマスコット好き界隈に入り浸ってる人間ほど衝撃を受ける画であります。
(※もちろん普通にファンキャップ被ってる子供さんとか女性の方とかもおられます)
なんつーか、この方々の中には「遠縁の親戚の子が甲子園出た」くらいのと同じレベルに「ブラウゴン」が居る感じがするんですよね。知らんけど。
甲子園に出た遠縁の親戚の子を応援するような感覚でブラウゴンも応援する。
…秋田サポにとってはブラウゴンはマスコットじゃなくて「遠縁の親戚の子」くらいの感覚だからこそ非マスコットサポであっても挙ってブラウゴンファンキャップを被るし、ぬいぐるみだのキーホルダーだのをカバンにぶら下げる訳ですよ。だってウチの(一族郎党の)子だもん。
今まで見てきた限りではマスコットサポが多いクラブにおける「マスコットとマスコットサポの関係」というと「アイドル×ファン」みたいな感じの構図がほとんどで、多少のバリエーションはあれども結局はそこに収束するよね、って印象でした。
しかし秋田における「ブラウゴンとサポーターの関係」は従来通りの「アイドル×ファン」という構図もありつつ「遠縁の親戚の子×盆と正月にしか会わない謎のおっさん・おばちゃん」という構図の二軸の構成になっている、と言うのが現時点での自分の推論です。
(まぁ「アイドルとそのファン」という青々とした関係じゃなくて、「遠縁の子とたまにしか会わない親戚のおっさん・おばちゃん」みたいなところに自然に行っちゃうあたりが秋田サポを構成する人らの年齢層を如実に表しててアレだなぁと思ったりしないでもないんですけどね。身も蓋もない言い方すると)
そんなこんなで、ブラウゴンファンキャップを通して秋田という土地とサポーターの文化について論じてみましたが、需要皆無上等。
思いついたから書いてみただけ。書いてて俺が楽しいからそれでいいのだ!の精神。
まぁとりあえず、秋田に来るビジサポの皆様におかれましては、天気予報の天気や気温だけを見て服装を判断しない事を徹底していただけたらなぁと。予想気温から5度くらい差っ引いた準備をお願いします。
「上着を一枚を余分に必要」って言われた時の「上着一枚」は厚手のコートや防寒ジャケットを指してるからな!気を付けろ!!!!!
現場からは以上です。
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