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操縦適性検査に向けて

前回の投稿では、FTDの各計器の役割について簡単に紹介させて頂きました。

今回はまず、具体的に各計器がどのような動きをするのか、特に皆様が混乱しそうなのが、"バンク"、"飛行方位計"なのでこの2つについて説明します。

バンクの計器の動き

さて皆さん、これを見てどっちに旋回しているか分かりますでしょうか?

図1. 旋回している状態

正解は、右旋回ですね!!
なんだよ。当たり前じゃんと思う方もいらっしゃると思いますが、バンクを指示する箇所を見ると少し混乱してしまいます。
というのも、下の図のように、バンクの角度を示すための目盛りが動かした方向とは逆方向に動いて、真ん中にある上向きの三角形は位置が変わらないからです。

図2. 旋回している図の詳細説明

この計器の背景色の茶色い部分は、地面青い部分は、空を表現しているので、この配色を外の景色だと思って操縦してかつ、操縦桿を正しい方向に動かせば間違いありません。しかし、計器ばかりに注目していると混乱してしまう可能性もあるので、注意しましょう。ちなみに図2は、"30°バンクで右旋回"しています。

ではその時、飛行方向計は、どのような動きをすると思いますか?


飛行方向計の動き

飛行方向計は旋回をすると、方位が書いてある円盤がグルグル回ります。
図2の場合、どっち方向に回転するでしょうか?

図3. 飛行方向計の回転方向

飛行方向計は、旋回する為に操作する操縦桿や、旋回方向とは逆方向に回転していきます。考えれば、右旋回して右側にある方位に向かって旋回するので、当たり前ですが、「右旋回なのに左回転?」、「バンクの目盛りが示してある表示も左に動くの?」と考えると余計混乱してしまうので、飛行方向計は、円盤に書いてある指定された方向に行きたいから、その「行きたい方位が書いてある方向に旋回する」という形で感覚的に覚えておきましょう。バンクも同じくですが、単純に
下の図のように覚えて、その目盛りに上向き三角を合わせるといった形で理解しておくのも良いかもしれません。

図4. バンクの理解

そもそも飛行機の計器は、人間が感覚的に理解できるようになっています。考えなければわからないようなものであったら、怖いですよね??

深く考えすぎず、感覚的に捉えましょう。慣れたら当たり前で混乱はしないんですけどね!

何を使って操縦するの?

今まで、計器の示しているものや、実際の計器の動きについて解説して来ましたが、実際に何を使って操縦するのでしょう?

図5. 操縦桿

実際の操縦桿はSR22のFTDであれば、図5の左側になります。よくジョイスティックとおっしゃている方もいますが、実際は普通の操縦桿とほとんど一緒の動きをします。サイドヨークと言います。
各計器をどのようにコントロールするかについては下の図6をご覧ください。

図6. 各計器のコントロール

ここまで、読んで頂ければあとはどういう内容が出題されるのか、どのようにコントロールすれば良いのか分かればOK!

次回の投稿もお楽しみに!!次回の投稿は条件付きの限定公開などしようと思っています。

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