苦言を呈します。

 今回は先週オリエンの中でも若干話したことについてちょっとだけ深く話そうかなと思います。2学期はみんなも分かっての通り,模試の結果や過去問の点数,シュミテの順位など1学期と違って数字がもつリアリティがかなり増してきます。そこでよくやりがちなことを紹介した上で,そんなくだらないことしてる暇あったら勉強しろって話をしていきたいと思います。

 

 “競い合う”ことと“比較する”ことは別物です。例えば,「あいつに負けたくない」とか「絶対点数で上回ってやる」とかそういった闘争心を常々持って勉強に取り組むことはとても大切です。ただこれがいきすぎるとどうなるかというと,「あいつはあんなにできてるのに」とか「俺の方が点数がいいから」といった嫉妬や傲慢に変わってしまいます。これは非常に危険です。では前者と後者では何が違うのでしょうか。それはベクトルの向きです。第一志望校合格のためにできている部分もできていない部分もすべて自分事です。自分と向き合うことがとても重要なのです。それが分かっていないとこういった感情を抱くようになることが多いです。そしてさらにはこの感情はなにひとつとして良い結果をもたらすことはありません。ほとんどの人がこんなことわかっていると思うんだけど,僕らは人間ですからこれを完全に阻止するっていうのはかなり難しい話です。そう思うことだって,その思いをぶつけたくなることだってあるはず。愚痴や文句のひとつやふたつあるでしょ。ただそこの捌け口をちゃんと持っておくことが大切です。散歩する,音楽を聴く,面談してもらうなど,その方法はなんでもいいと思います。そんな逃げ道をぜひ持っておいてください。そしてもうひとつ。そういった葛藤を抱いたり,しんどい思いをしてるのは自分だけじゃないってことを忘れないで。隣で勉強してる友達だって同じ思いを抱えながら日々第一志望校合格のために努力してます。その人たちへのリスペクトを忘れないこと。最近は特に演習が増えて解き終わった人とまだ時間がかかっている人,思うように点数が取れた人とうまくいかなかった人,いろんな人がいるわけだ。それを自分が発信することでみんなが思うことってさすがに考えられるよね?そこらへんはちゃんと理解しないといけないし,そもそもそんなことを発信する意味なんてないし,それで得られるものは何もないです。演習中ももっとテストのような雰囲気でやった方がいいと思うよ。わざわざ言わなくてもわかるようになってほしいよ,そろそろ。そういったところはもうちょっとだけ大人になろう。

 

 これをこのタイミングから言うのには理由がもちろんあります。年明けて1月の中旬から入試がどんどん始まります。つまり合格発表も順次進んでいくわけだ。入試は模試とは違って取り返しのつかないものです。受かった人が大騒ぎ。そんなアホみたいなことしてるのをみんなはどう思うかな。もしかしたら自分が残念な結果になってしまって次の入試に気持ちを切り替えなきゃならない可能性だってあるわけだ。そうなった時どう思うだろう。これ以上は言わなくてもわかると思うのであーだこーだは言いませんが,これからの自分の振る舞いであったり,入試に向かう姿勢を見つめるいい機会にしてください。共に頑張る仲間へのリスペクトであると同時に,自分のことを大切にすることにもつながります。つくば校の3Tにはぜひ,比較し合うような仲間ではなく,お互いを高みへと,競い合える受験の最高のパートナーであってほしいと願います。

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