プロスポーツクラブに携わるために

【クラブ経営をしてみたい】

プロスポーツクラブ特にサッカークラブを経営してみたいなと思っています。経営というと大層なことに聞こえますが、そんなことはありません。サッカークラブの仕事に携わってみたいというくらいです。

なぜか、具体的に携わりたいクラブがあります。それは川崎フロンターレです。川崎市出身でもうかれこれ17年間サポーターをやっています。好きなチームを勝たせたい、盛り上げたい。

今までは競馬でいう好きな馬に賭ける観客のうちの一人でしたが、そろそろ、馬主になりたいと思ったところです。

【クラブチーム経営の特徴】

そこで、プロスポーツクラブの経営について少し調べてみました。早稲田大学商学部出身なので、経営・マーケティングは元から興味がある分野でもありました。

そしたら、奥が深い。というより、一般企業とは全く違う営利企業でした。
一般企業はステークホルダーが消費者と株主くらいだと思います。

一方、スポーツクラブはステークホルダーがなんと3者います。
・スポンサー
・地域自治体
・消費者
です。

図1

そのため、クラブチームは多面的な側面があります。スポンサーに対してはメディア業界の側面があり、消費者に対してはスタジアムで試合を見てもらうというサービスを提供しているため、レジャー・エンタメ業界に近いです。
また、地域自治体との連携は公共団体とのビジネスの要素も持っています。
これら様々なステークホルダーとビジネスを行うクラブチームの経営は単純ではないことは明白ですね。

【クラブチームの経営の課題】

クラブチームの経営の特徴は上の章でお伝えしました。そこから導き出される彼らの課題は一体なんでしょうか。

一言で言えば同じ方向を向くことが難しいことです。

以下具体的に見ていきます。
一般企業も直面することがある課題とも言えますが、株主と消費者、どちらのために経営すべきでしょうか。株主のために安定した既存事業を推し進め、配当金が下がらないように務めるか、はたまた、新規事業に乗り出し、消費者のニーズを捉えて売り上げを伸ばすか。
企業の意思決定は往々にして、全ステークホルダーを幸せにできることは少ないです。

たしかに、消費者のニーズを捉え売り上げを伸ばし、配当金が増えれば万々歳です。しかし、そうは問屋がおろさないのがビジネスの世界でしょう。

これはクラブチームでも同じです。スポンサーが求めているのはスポンサーとして、資金提供した価値が見いだせること、スポンサードはある種投資に近い側面がありますが、見返りが無ければ資金援助する意味はありません。

一方、消費者が求めているのは強いチーム、優勝するチームです。勝てなくても、面白い試合が見ることができればそれでいい人もいるかもしれませんが、何のために試合を行なっているのか、選手は路頭に迷うでしょう。

クラブチームとしても勝つチームの方がいいわけであって、それぞれのステークホルダーが目指す方向性を定めるのが難しいようです。

アーティストが方向性の違いで解散するニュースをよく見るように、同じ方向を向くこと簡単なことではないのかもしれません。

【おわりに】

繰り返しになりますが、チームが同じ方向を向くことは簡単なことではありません。しかし、チームで同じ方向を向き進んでいく、それを推し進めるポジションに立ってみたい、そんな気持ち、夢があります。

サッカーのクラブチームの経営はそのチームの命運がかかる大事なポジションですが、ある企業の社長も同じだと思います。この点は全ての営利企業に共通していて、それぞれの内部を見ていけば、マネージャーやリーダーがいるように、小規模のチームが集まっています。

最初はどんな規模でもいいから、チームを一つにすることを目標に日々精進していこうとあらためて考えさせられました。