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何か(something)に惹かれる


はじめに

今回は、「VALORANT Champions 2023 Los Angeles
を追っていこうと思います。
初めての記事作成で不安な部分もありますが、
わかりやすく、適度に感情を出しながら書いていこうと思いますので、
暖かい目で見守ってくださると幸いです*_ _)

Group Stage終わる

8月7日からVALORANTの頂点を決める大会「VALORANT Champions 2023」が始まりました。
世界各地からAmericas4チーム、EMEA5チーム、Pacific4チーム、China3チームの計16チームがロサンジェルスに集結し、 公平なくじ引きによって分けられた4つのグループで戦います。
(LOCK//INでFNATICが優勝したため、EMEAは出場権が+1チーム)

Group A

Masters Tokyo3位(ビザの関係でsomething欠場)のPRXがsomethingの合流によりフルメンバーとなり、持ち前の攻撃力を遺憾なく発揮して2-0,2-0で突破。中国予選1位通過のEDGもPRXには敗北したものの、GIAに2回勝利を収めてグループステージを突破しました。
VCT Americas0勝9敗からAmericas LCQ無敗で優勝したKRÜは、PRX戦においてデュエリストのkeznit選手が「2連続オペレータースモーク抜きクラッチ」という役満プレイを見せたものの、残念ながらグループステージ突破とはなりませんでした。

keznit選手による2連続オペレータースモーク抜きクラッチ



Group B

ベテランのEthanやBoostioに加え、攻撃的なレイズを使うjawgemoや2023シーズンから頭角を現し始めたDemon1を従えたEGが、独特な勝負勘を生かしてFPXとFUTに快勝してグループステージを突破。続くFUTもT1に2回勝利してグループステージを突破しました。
今回のEGは死体撃ちや対戦相手を煽る発言が多くみられ、「Evil Geniuses(悪の天才達)」という名に恥じぬ悪役っぷりを見せています。これに対してFNCのBoasterは「あいつらの死体の上で屈伸をしてやりたい」と発言していて、プロレス行為に拍車がかかっています。今後EGとFNCが戦うことがあれば試合外にも注目して見ていきたいですね。

EGの煽り発言(VALORANT翻訳TV様より引用)



Group C

初戦で日本のZETAが、世界大会2連覇中で今大会優勝候補のFNCと当たり、完璧なオペレーター対策によりLazが封じ込められて敗北。FNCは続くBLG戦も難なく勝利してグループステージを突破。中国2位通過のBLGですが、初戦のNRG戦を下馬評を覆して圧勝、FNCには負けたものの2回目のNRG戦も戦略たまにごり押しで勝ち切り、グループステージを突破しました。
ZETAは2戦目のNRG戦、1マップ目のバインドではオーバータイムの末13-15で敗北、続く2マップ目のヘイブンではDepのACEで取ったラウンド以外をすべて落として1-13で完敗となりました。
今後ロースターがどうなるのかまだわかりませんが、ZETAとDFMには日本を背負って来年も頑張って頂きたいです!

Dep選手の秒速ACE



Group D

主な戦績
LOUD : VALORANT Champions 2022 優勝
DRX : VALORANT Champions 2022 3位
NAVI : VCT 2022: Stage 2 Masters - Copenhagen 優勝 (旧FPX)
TL : VCT 2023: EMEA League 優勝
この様にどのチームも高い成績を残していて、「魔のグループ」と言われていたGroupDですが、DRX vs LOUDでは前回王者LOUDをDRXが打ち倒し2022年のリベンジに成功、そのままの勢いで勝ち上がってきたNAVIにも勝利して、DRXが最初にグループステージを突破します。
DRXに負けてしまったLOUDですが、2戦目のTL戦を13-2,13-8で快勝、続くNAVI戦では11-13,13-11と厳しいながらも互いに選択したマップを取り合います。そして、勝負の3マップ目バインドでもラウンドの取り合いが続き、最終的にSaadhakの2killによって人数有利を築いたLOUDが13-11で勝利し、前回王者の粘りを見せつけました。



さて、簡単にグループステージの結果をまとめてみましたが…

中国チーム強くね!?

というのが、筆者の感想です。

いや、確かにLOCK//INやMasters Tokyoでは、
ちょくちょくおかしなラウンドの取り方をする時はありましたし、
カンカン(Zmjjkk)選手のオペレーターは世界一だとも思いました。
何なら、1年ほど前の中国の大会でwhzy選手強すぎて、世界で戦ってるところ見たいなーとか考えてましたよ。

それでも、つい最近正式リリースされたばかりの中国がここまで世界に通用するとは思わんじゃん!!

Boostio選手も
「1年以上競技シーンから遅れているから追いつくことは難しい。NAは中国には負けない(曖昧な記憶)」
と言ってたし、
2年くらいは以前の日本みたいに1勝するかどうかだろうな、
って思ってました。

それが、初めてのChampionsでグループステージ2チーム突破!?

EDGはMasters Tokyoの結果もあって突破するとは思ってましたけど、
完全に中国チームの実力を見誤っていましたね…

それ以外の突破チームはおおよそ予想通りでした。
中国チームの活躍により、ノックアウトステージは綺麗に4地域から2チームずつが出場となりました。



Knockout始まる

さて、ここからグループステージを無事に勝ち抜いた8チームによる
ノックアウトステージが始まるわけなんですが、

皆さんはどのチームが優勝すると思いますか?

僕はPRXに勝ってほしいなーと思ってます!

それには2つ理由があって、

①アジア地域だけ世界大会優勝がまだない

今までの世界大会優勝チームが、
2021年シーズン
VCT 2021: Stage 2 Masters - Reykjavík : Sentinels (NA)
VCT 2021: Stage 3 Masters - Berlin : Gambit Esports (EMEA)
VALORANT Champions 2021 : Acend (EMEA)
2022年シーズン
VCT 2022: Stage 1 Masters - Reykjavík : Optic Gaming (NA)
VCT 2022: Stage 2 Masters - Copenhagen : FunPlus Phoenix (EMEA)
VALORANT Champions 2022 : LOUD (NA)
2023年シーズン
VCT 2023: LOCK//IN São Paulo : Fnatic (EMEA)
VCT 2023: Masters Tokyo : Fnatic (EMEA)

この様に、EMEA地域が5回、NA地域が3回となっています。
なので、何としてもPRXとDRXにはアジア地域代表として
頑張って優勝してもらいたいですね…!!
(執筆中DRX敗北…)

②smthの笑顔が見たい!!

バリバリ個人的なものなんですが、
smthの笑顔が見たい!!(2回目)(大事なことなので)

軽くsomething(smth)選手について解説するんですけど、
ロシア出身の21歳で、感度はDPI800ゲーム内感度0.7eDPI560という
スーパーハイセンシのプレイヤーです。
(VALORANTのプロの平均が270~280程度)

insomnia時代の配信試合で2連続ACEを取った際に認知され始め、
insomnia → BLUEBEES → Sengoku Gaming
と順調に日本リージョンでステップアップをしていきます。
2023年Paper Rexに加入し、戦う舞台が日本から世界へ変わります。

そしてなんとPRX加入後初めてのリーグ戦で

Grand Finals MVP を獲得します

失礼なポルナレフ

日本での成績はあまり良いものではなかったですが、
PRXの攻撃的な戦い方とsmth選手の撃ち合いの強さが完璧にマッチして、
アジア最強チームと謳われていたDRXに勝利、決勝MVPを取ってしまいます。

さぁ、このままの勢いで次のMasters Tokyo優勝だー!
と行きたかったんですが、
残念ながらsmth選手ビザの取得が間に合わず、
控えのcgrs選手が出場することになりました。(それでも3位でしたが)

そして迎えたChampions、
日本ではsmth笑顔があまり見れませんでしたが、
完璧にかみ合っている今のPRXなら優勝して
smthの笑顔を見せてくれるのではないかと期待しています!


PRXの強さ

「この人はsmthとPRXを推しているけどどこが強いの?」
という人がいるかもしれないので、
PRXの強さを説明して終わろうと思います。

ミクロとマクロ

さて、「ミクロとマクロ」という言葉、
VALORANTの大会を見ている人なら何度か聞いたことがあると思います。

簡単に説明すると、
ミクロ=小さい
valo内ではスキルの使い方やカバー等の細かい動きに使われる。
個人に対して使われることが多い。
マクロ=大きい
valo内では立ち回りや戦術的思考等の大まかな動きに使われる。
チームに対して使われることが多い。

PRXの強いところはミクロ面での連携です。
咄嗟のスキル合わせやカバーキルが多く目立つのがPRXです。
PRX内でどのような情報共有がされているのかわかりませんが、
1人1人の動きを全員がわかってるように感じます。
ミクロ面の強さが顕著に出ていたラウンドがあったので
ご紹介したいと思います!

PRX vs FUT アセント(防衛側) 解説

攻めではFUTのオペレーターを使った守りが上手く、
4-8折り返しとなったPRX。
ピストルRと2ndRを取った後の3R目になります。

アセントではよく、防衛側のエコラウンドでジェットとKay/oの
フラッシュとブリンクを使ったミッドプッシュが見られるのですが、
PRXはそれのレイナ、レイズ、スカイを使用した変則verになります。

PRXの配置としてはボトムに3人、Aショート2人なります。
対してFUTは、Bリンクに3人と少し引いた位置にキルジョイ、ハイミッドにソーヴァがいる形になっています。
このラウンドでFUTが狙っていたのはミッドの取得です。
ボトムにリコンとダークカヴァー、Aショートにゼロポイントを入れて相手のミッドピークを封じようとしました。
更にBプッシュに対してはタレットをリンク側に配置して、反応したらキルジョイが小屋の裏からピークする形でした。

FUTのMid取り

それに対してPRXはBリンクプッシュを仕掛けます。
ラウンド開始と同時にAショートからペイント弾をBリンクの奥の方に投げ相手を分断、ボトムからはカスケードでハイミッドからの射線を切ります。

PRX初動の動き

その後、孤立した相手に対してガイディングライトをいれ、相手が避けている間にすかさずリーアを入れて何もできない相手を1キルします。

何もできないATA KAPTAN

Bリンクにスパイクが落ちたのでそれを回収したい相手にすかさずトレイルブレイザーを返し、犬を壊そうとする相手にリーアを入れて相手にカバーを入れさせずに2キル目を取ります。

飛んでいく犬とリーア

そしてここで人数有利を獲得したPRXは、
ハイミッドからのミッドの取返しを警戒するために前線を少し下げます。
ここで注目したいのが、f0rsakeN選手のスキルの使い方です。
ラウンド開始直後にハイミッドに使ったカスケードが15秒ほどで落ちるので、ミッドに一時的な安置を作るために自分のところにコーブを使います。
そして安全な状態ができたら、Bリンクにいるd4v4i選手に対してカーバーのカスケードを出します。
これによりFUTはBリンクから顔を出しづらくハイミッドからも射線を切られている状態になりました。
因みにこの一連の流れが行われている最中mindfreak選手はずっとAメインの警戒をしていて、裏を取られることもありませんでした。

f0rsakeN選手のスキル使い

この後、d4v4i選手の位置にナノスワーム、ハイミッドからもピークされて
ミッドのキープが厳しいと感じたPRXは、
ハイタイドを利用して全員が引くことに成功しリポジショニングします。
最終的にBメインとミッドでピークしていたFUTに撃ち勝ち、
最後もsmth選手が撃ち合いで勝ったことで、
武器が不利だったラウンドを誰一人欠けることなく勝利しました。

以上が、PRXのミクロの強さがわかるラウンドでした。
ミクロの連携が完璧だからこそできるPRXの素早い逆ラッシュ。
ラウンド開始から2キルするまでで15秒、
そこから全員引ききるまでも15秒とPRXの判断の早さがわかります。


終わりに

今回は、VALORANT Champions 2023の
グループステージ振り返りとPRXの強さを解説していきました。
執筆中にノックアウトステージも残り4チームになって
もう少しで楽しかったChampionsも終わってしまいます。
選手たちは悔いが残らないように全力で頑張ってください!
そして視聴者の僕たちは選手が頑張れるように
できる限りの応援をしましょう!!!

それではまた次回の記事で!

R4ku


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