司法試験に受かりにくい人

司法試験に受からない人の特徴はどうだとかって良く目にしますよね。
ただ今回は勉強方法や性格の話じゃありません。

私が思う司法試験に受からない人というのは第一感が多くの受験生が考えることからズレてしまう人です。もっといえばズレていることを修正しようとしない、出来ない人です。

例えば、令和5年の憲法の問題。
問題文をパッと見た瞬間に生存権か?と疑う人が大半だったと思います。

また、仮に、刑法で不作為の実行行為性と因果関係が論点となる問題が出た時は不作為の実行行為性を認めるのが受験生の大半でしょう。

ここで仮に生存権ではないものを思い付いた場合、実行行為性否定と考えた場合、その感覚はズレています。
もっとも、これはあなたの感覚を否定したいとか非難したいとかそういう事ではありません。

あくまで点取りゲームの中での答案戦略の上ではその考えはズレているという話です。

そういう意味で第一感から点を取りやすい方向に考えられる人は受かりやすい人ですね。

ただ、合格者が常にそういう人かといったら違います。
合格者の多くは基本論点を徹底すること、過去問や答案を分析することを通じて、相場観を身につけ、自身のズレを修正しているのです。

つまり、この問題にはこういう論点(基本的な)があって、これを書くべきだから(多くの受験生は書きそうだから)、ここではこっち方向で認定しようというように考えることが出来るようにしているのです。

したがって、感覚がズレてしまう人はその感覚が悪いのではなく、基本論点が徹底されていない可能性が高いと私は思います。
ですので、自分の感覚に思い悩むより、繰り返し繰り返し基本論点の学習、過去問検討を行うことをオススメします。

応援しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?