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第60回 『オデュッセイア』9歌その3


「俺もう故郷なんてどぉ〜でもいいやぁ!」
「そうだそうだ」
「うちに帰れば仕事だなんだってかったりぃ。ここにいれば、こんなにうまいものを毎日たらふく食える。イェーイ!」


「バカなこと言ってんじゃない。帰るぞ!」
 オデュは蓮の実でバカになった3人を部下を船に乗せ、出港する。

 そして次に訪れた島が、例のキュクロプス族の島。キュクロプス族は一つ目の巨人。普段は羊や山羊を主食としてるが、人間も食う。

 オデュ一行はまた人ん家の家畜を荒らし、キュクロプス族の飼ってる羊を襲って食べる(こいつらダメだなやっぱ)。
そこへキュクロプス族の一人が帰宅、
「テメェ⁉︎」
「いやぁ初めまして。勝手にあなたの家に入ったのは謝ります。私たちは別に怪しいものではありません。私は…?!!!!」

  話終わる前にキュクロプスはいきなりオデュの部下二人を腹の中にペロリ。
 こんな化け物とガチ勝負なんて、勝ち目なし。オデュ一行は一目散に退散。

 部下を二人も食べられたオデュはある計画を練り、次の日キュクロプスの元へ。


「なんだお前、昨日のやつか。なんだ観念して食われにきたのか」
「いえ。昨日は失礼しました、キュクロプスさん。お詫びの証に、わが故郷で作られたこのめっちゃ美味しいお酒を持って参りました。どうぞお召し上がりください」
「ふむふむ、どれそんなにうまいのか、ゴクゴク…」


 続く。








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