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「#1 樋口毅宏・タモリ論」

BS日テレ 「久米書店」 2014年04月06日 放送 ★★★☆☆

昨日の時点では、「アニメ番組の感想だけを書こう」と思っていたのだけれど、よく考えたら私はテレビっ子でした。なので、録画して欠かさず見ようと思った番組の感想は、アニメでなくても書き残そうと思います。

ということで、今週からBS日テレで始まった新番組「久米書店」の第一回目を先程見終えました。(基本、録画しといて時間のある時に見るタイプ)

●久米書店
http://www.bs4.jp/kumebook/onair/01.html

BSチャンネルなんてマイナーなとこまでウオッチするようになったきっかけは、BSフジでやっている「原宿ブックカフェ」が面白かったから。「おお。BSもなかなかやるじゃん!」ってことで、始めました。

●原宿ブックカフェ
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/

今ドメジャーな人ではなく二番手的な人とか、旬を程よく過ぎた人とか、マニアックすぎて万人受けしない人とか、「あの人は今!」的な人とか…。とにかく、強すぎず・うるさすぎない力の抜き加減がBS番組のいいところかなと感じています。

さて。今回第一回目のこの番組。一冊のテーマ本を決め、著者をゲストに迎えて、久米宏さんとのトークをするのが中心の内容でした。加えて、壇蜜さんのうるおいが少し古い匂いのするおっさん臭をマイルドにしていました。

BSフジの「原宿ブックカフェ」が、ガッツリ本を主役にしている番組であるなら、こちらは「出演者」を主役にしている番組のようです。本を切り口にして、トークを繰り広げていくような、そんな感じでした。

しかし、「読んでないのに読んだ気にさせる、かつ、買おうと思わせる」というコンセプトは守られていて、ニュースキャスターを務めた久米さんがきちんとトークを仕上げて、テーマ本の魅力についてまとめていました。

久米さんが好きかどうか?で視聴者がわかれるところだけど、私自身は、昔から久米さんの「普通の感覚を持ってるすなおな物言いをする人」に共感するところがあるので、彼の言葉がすんなり入ってきました。見続けられそう。

さて、テーマになっている「 タモリ論 (新潮新書) 」のトークですが、心に残っている部分を三つ。(覚書なので、一字一句の言葉は違いますが、ニュアンスは合ってる筈。)

(久米さんがタモリさんに対してすごいと思うところ)『タモリさんは、「私は普通のおじさんです」というスタンスを崩さない。あれだけ才能があって、テレビカメラの前でひけらかさずに淡々とできるのはすごい』

(久米さんが自分のことを語って)『テレビカメラの前には、ありとあらゆることの専門家がたくさんいるんですよ。私は何の専門家でもないのだから、多くの専門家がいることを知りつつ、何の話もできませんよ。怖い。』

(久米さんが小谷真生子さんに)『テレビで小谷さんを見ている視聴者の中には、あなたの今日の下着を想像する人も必ずいる。それを止めることはできない。テレビに立つ限りは、そういうことを乗り越えていかなくちゃならないんですと彼女に話しました。』

久しぶりに聞いた久米さんの語りでしたが、普通の人の視線で私が「!」と思うことを話してくれる切り口は変わってなくてうれしくなりました。

本の情報を仕入れようと思ってこの番組を見ると「がっかり感」があるけれど、久米宏アワーを見るためなら、いいのかも。

<余談>
タモリさんが紹介した料理のレシピをまとめた「 タモリめし (SUN-MAGAZINE MOOK) 」なる本もおもしろそうです。

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