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西部警察 第10話「俺たちの闘い」ロケ地巡り ~2台の230セドリックが絡み合う伝説のカーアクション!~

今回は「西部警察」(無印)初期作品のロケ地巡りといきましょう。以前紹介した「ホットマネー攻防戦」と並び、屈指のカーアクションシーンを観ることが出来る第10話「俺たちの闘い」です。Googleストリートビューの画像と共にご紹介します。「西部警察」DVDやブルーレイをお持ちの方、配信動画をご覧の方は、ぜひ本稿と併せてご覧ください。ネタバレはご容赦を。間また違いなどあればご指摘も歓迎!
▼「ホットマネー攻防戦」ロケ地巡りはコチラ▼

230セドリック、しかもスタンダード2台の登場は「カーアクション開始」の証し

白い230型セドリックに乗り込み逃げる容疑者を追うリキ(演:寺尾聰)が330セドリック(放映当時は旧型、実質的な前作である「大都会Part3」からの継承車両か)黒パトで追走中に突如、謎の男が乗る茶色い230型セドリック(放映当時は旧々型モデル)がアタックを始めます。
白と茶色、どっちもタクシー上がり感漂うくたびれた“アレ”。個人ユーザーはまず買わない、最廉価版のビジネスグレード「Std(スタンダード)」です。

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シンプルな形状のフェンダーミラー。高級車セドリックなのにどこか素っ気ない雰囲気で、フロントグリルもシンプル。ホイールは鉄ッチンのセンターに丸くてシンプルなカバーがかかるのみ。多くがコラムMTシフト+ベンチシート。シート地も布地や本革ではなく「ビニールレザー」。
大都会Part3から西部警察初期の頃、この230Stdが現れたらそれはもう「激しいスタントが始まる」フラグですね(笑)。追走するリキの330はそのままなので、この2台が絡み合うのも確定と。

今じゃ考えられない「環八」でのカーアクション!?

FireShot Capture 1368 - 都道311号 - Google マップ - www.google.com

車群は片側3車線の大通りへ。既視感あるこの道、大都会Part3時代から度々登場する環八(東京都道311号環状八号線)の大田区鵜ノ木付近のようです。

朝から夕方まで渋滞する主要道路となった今では考えられませんが、撮影時期の昭和54年頃はこの区間で用地買収が遅れ、部分的に未開通だった模様。当時、写真奥で道はいったん途切れていました。放送の映像を良く見ると奥が深い森になっていて、突き当たり付近には路上駐車車両も多数見えます。

同じ道を何度か行き来してるのもお約束(笑)。ここを白と茶色がサイドバイサイドのぶつかり合いを魅せます。激しい追撃シーンにおける典型的なカーアクションスタイルが気持ちイイ! 

こんな時、道路の真ん中になぜかある工事現場(笑)!

そしてこれまたお約束。なぜか(!)道路の真ん中に工事現場が現れます。スロープが仕込まれていて、どちらか1台が横転するいつものパターンかと思いきや・・・

なんと2台がそれぞれ片輪を乗り上げる! これにはちょっと意表を突かれました。

左車線にいた容疑者の白いセドリックが横転! タクシーあがりのせいか左後ろのドアが衝撃でパカーと開くのもお約束(笑)。

いっぽう茶色は復帰し、横転した白セドをさらに激しく突き飛ばします! 本当は2台横転というシーンの予定だったのかもしれません。

白セドは茶セドに押され、路肩の緑地帯や縁石にも激しく衝突! 当たりどころが悪ければ結構危ないシーンだったのかもしれませんね。別カメラのカットは本編で使われず、オープニングに使われました。
白セドの容疑者は死亡、茶セドの謎男は軽傷という違いが妙にリアル。

ちなみに現在の環八・鵜ノ木付近、センターラインの形状は撮影当時のままですが、片側2車線にされ歩道側が拡幅されたようです。

ミニカー化されるほどの名シーン

この名シーンの人気ぶりは、この白と茶色の2台がトミーテックからミニカー化されていることからもわかります。

2台だけでなく、トラ柄のフェンスやパイロン、そしてご丁寧にスロープ(笑)まで用意されていて、中の人、よほどお好きなのがわかりますね。

という訳で西部警察ロケ地巡り、今回は名作「俺たちの闘い」よりお届けしました。いかがでしたでしょうか。

不定期更新ですが、次回もお楽しみに・・・
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