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西部警察第二話『無防備都市-後編-』ロケ地巡り ~装甲車が終焉を迎えた場所、今はマンションに~

という訳で、記念すべき名刑事ドラマの第1作目「無防備都市」も後編へ。ロケ地巡りといきましょう。ネタバレを含みますのでご容赦を。「西部警察」DVDやブルーレイをお持ちの方、配信動画をご覧の方は、ぜひ本稿と併せてご覧ください。また間違いなどあればご指摘も歓迎します。

前編はコチラ。

冒頭から千代田区永田町の国会議事堂前を、パトカーを従えた装甲車がゆっくりと走ります。どこへ向かうのか。
場面は変わり、敵の黒幕が乗るロールスロイスが、代々木公園横の道を行きます。

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ここ、大都会PART3の第一話で黒岩刑事長がさっそうとセドリックで走ってたとこですよね?「どうにもなりません」と弱気なジローを一喝するシーン…って余談でした(笑)。
いっぽう装甲車は、道に飛び出したカズオ君をご丁寧に避けつつ(笑)、ガソリンスタンドへ。スタンド毎飲み込む勢いで給油するスタンドには「白金給油所」の文字が見えます。白金台の交差点近くに今も現存するENEOSかな。もしかしてミーコが人質になったスタンド(第96話)と同じ?

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ロールスと無線のやり取りを傍受する電波管理局のバスは首都高代々木インター付近に。捜査課で開かれた地図の軌跡表示は結構リアルなように見えます。

大門たちの反撃が始まった!

そして装甲車は「配送センターのある通り」に。警視庁特殊班って、ダイナマイトとか常備してるんか?
体でぶつかれ反骨精神!のゲンがボンネット型のUDダンプで玉砕するのはもう少し海側の品川埠頭。後ろには、懐かしい初代ホンダ アコードやプレリュードの新車群が並んでます。当時はここから海外に積み出ししていたのでしょうか。この奥の突き当りは大都会PART3の第一話(またも)で黒岩が、バズーカ砲積んで暴走するトラックをライフルで一撃した場所ですね。

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ダイナマイトが仕掛けられた都道品川埠頭線。位置関係が不正確なのはご容赦を。この辺り、まだまだ当時の雰囲気も残ります。左に新幹線の高架線(大井の車両基地に向かう非営業線)。手前側、大門らの背景にある中古車センターはさすがに残っていなかった。

反撃されてパトカーが3台くらいまとめて爆破されたのもこのあたり。オープニング映像で長く放映されたのでお馴染みですね。

クライマックスへ

敵の黒幕、大河内氏の目黒区柿の木坂2丁目にあるとされる自宅、ロケ地はどこなんだろう。わざわざ和風の門を製作し、セドリックで突破してます。立派な庭のある由緒ありそうな建物、料亭か旅館か、どなたかのお屋敷跡か。情報をお持ちの方はぜひ。
そして装甲車はテレビ朝日に。今は六本木ヒルズのある辺り、港区六本木ですね。あきらかに安普請な喫茶店に突入したりして暴れます。
そして大河内と装甲車が合流する麻布のトンネル。てっきり近くの麻布トンネル・六本木トンネルかと思いこんでいましたが、お台場から中央防波堤・ゲートブリッジに向かう、東京湾の第二航路海底トンネル(工事中)でした。

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大門が装甲車に乗る日下(くさか)を煽り、セドリックで巧みに誘導するのは中央区の晴海ふ頭付近でしょうか。位置は自信なし。
背景に貨物線のヤードというのがヒント。写真だと白と緑の壁のところですね。ちなみにそこも2022年現在は東京BRT(高規格バス路線)の仮設ターミナルに代わってます。もしここが正解なら、奥のマンションもすっかり建て替わってるってことか。でも雰囲気は似通ってます。

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ボロボロの230セドリックに誘導されやってくるのは「大島9丁目」交差点。方向的には亀戸から新大橋通りを瑞江・南行徳方面に左折するかたち。江東区東大島付近ですね。
決戦の舞台となる廃工場へ入っていきます。背景に高架線らしき橋脚が見えます。1978年12月(第二話の放映は79年10月)に東大島と岩本町の間で区間開業したばかりの都営新宿線ですね。そしてこの廃工場跡は現在、写真のマンションとなっています。

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これが装甲車「レディーバード」が最期を迎える廃工場跡(の現在の姿)。
都営新宿線が開業したことで、それまで工場街だった東大島付近は大規模な再開発を実施。周辺の道路も拡張され、マンション群が拡がる大住宅地となりました。したがって現在訪れても当時の面影はほぼゼロ。
この東大島駅付近はリューが初登場する回にも出てきますが、その話題はまた今度ご紹介しましょう。
という訳で西部警察ロケ地巡り第二回、いかがでしたでしょうか。不定期更新ですが、お楽しみに・・・

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