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西部警察 第10話「ホットマネー攻防戦」ロケ地巡り ~空飛ぶ現金輸送車!?~

今回も「西部警察」(無印)のロケ地巡りといきましょう。ファンの間では初期西部警察でも屈指のカーアクションシーンが観られると人気の作品「ホットマネー攻防戦」。ネタバレを含みますのでご容赦を。「西部警察」DVDやブルーレイをお持ちの方、配信動画をご覧の方は、ぜひ本稿と併せてご覧ください。間違いなどあればご指摘も歓迎します。
▼第一話ロケ地巡りはコチラから▼


画像は自身で撮った2022年の現地画像とGoogleストリートビュー、さらに今回は2016年2月に同じ箇所で撮ったものも織り交ぜながらご紹介します。ロケ地も年を追うごとに微妙に変化しているようです。

冒頭から目が離せない!激しいカーアクションの応酬

冒頭から不穏な空気。ボロボロな日産ディーゼルのトラックが造幣省印刷局の門を突破し、そのまま結構な勢いで230セドリックのパトカーにアタック! 犯人たちは有無を言わさずマシンガンをぶっ放し、辺りの警備員や警察官を皆殺ししたうえ、通し番号の新札(ホットマネー)を輸送車ごと奪います。ひどすぎる・・・

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造幣省印刷局とされる赤レンガの立派な門は、意外にも都心ど真ん中な渋谷区恵比寿南。なんとここ、防衛隊…ではなく防衛庁技術研究所の赤煉瓦門というから驚きます。いいの、ここでこんな激しいロケして!? その後の第38話「遥かなる故郷」では武蔵野刑務所の門として登場しています。

FireShot-Capture-1353---渋谷区,-東京都---Google-マップ---www.google

実はここも年々変化しています。数年前までは当時の守衛の建物なども残っていたのです。写真は2015年時点の様子。
正門自体を写真左方向へ移動した際に左の受付・守衛棟は消失。周辺の雰囲気も大きく変化しました。
2022年現在はこの門だけが残っている状態で、予断を許さない状況にあるのです。

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現金輸送車のセドリックバン(ときどきワゴン)が走り去る道。
そしてパトカー群を引き連れ逃走する先は…お馴染みの港区芝浦! 
230セドリックの現金輸送車と白黒パトカー軍団が大きなロールを伴いながら、イイ勢いで画面左方向のヤナセ前の“いつもの道”へと曲がっていくのがカッコいい!

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偶然にもレトロなY31セドリックセダンのタクシーが通過!(撮影:2016年2月)
 現金輸送車も同じ方向へ曲がっていくのです。
そしてヤナセの前では、車線のど真ん中に何故かある(笑)工事現場を台にしてパトカー1台が横転。

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反対の芝浦2丁目交差点から車線を逆走しながら大門軍団の黒パトが一斉に迎え撃ちます。ドライバー役はスタントマン氏がそのまま演じています。リキと谷さんのセドリックが撃沈。

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八百屋の屋台はちょうど工事現場手前の辺り。輸送車が走ってきた方向は今だと逆走の一方通行です。そのまま行くとヤナセ前の道につながります。
ちなみに

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2016年2月に現地で撮った際には、放映時には路肩の縁石だった箇所(この位置辺りに露店の八百屋さんがいて、お約束の…)が、花壇として残存していました。2022年(その上の写真)に再撮影したらすっかり跡形もなくなっていて、撮影記録の大事さを痛感した次第。
ちなみに撮影シーンを見返すと、背景に映るよろず屋さん「パン・菓子 カメダ」(コカ・コーラのロゴ入り)。これも2016年時点ではまだタバコ屋さん亀田として残っていましたが、これも2022年には廃業したのか看板もシャッターを下ろしていますね。
逃走する現金輸送車は巧みに道を変えながらも、実際にはこの芝浦周辺のロケ地をぐるぐると逃走。

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輸送車と大門の黒パト、ハトのハーレーが尋常じゃない高さの大ジャンプを魅せてくれるのは芝浦橋付近。左に東京ポートボウルが見えていますね。

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輸送車が逃げ込む地下駐車場がその東京ポートボウル。余談ですが、第104話「栄光への爆走」でフェアレディZが写真の「止まれ」標識の道からそのまま真っ直ぐ突き進み、工事現場を突破して運河を越えた‥あのロケ地でもあります。これもまたいつかご紹介しましょう。

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建物右の出口から輸送車と黒パトが飛び出してきます。

オープニングテーマにも採用された大ジャンプは江東区でロケ

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場所は変わって江東区辰巳付近。後ろの首都高湾岸線はロケ当時まだ建設中で、今と違い赤い橋げた。手前には現在りんかい線の高架橋も建ち、周囲の様子も激変しています。まだ造成中だった当時は、はるか遠くにある夢の島公園・熱帯植物園の特徴的な半円状の建物も良く見えますね。

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伝説の大ジャンプはここ! 右方向の造成中の砂利道を逃走します。ちなみにその後、哀れドライバー氏は遺体となって港で発見。その撮影地もこの造成地と思われます。余談ながら、のちに兼子刑事が殉職するのもおそらくここです。
新宿の廃キャバレーはロケ地不明。いかにも付け髭・カツラっぽい古美術商の瀬川がいる青山のオフィスも不明。

どうして現金輸送車はわざわざこういう道を通ってしまうのだろうか

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オトリとなる朝陽銀行の現金輸送車が襲われるのは「なんでわざわざそこ通る!?」な暗がりの道路。千駄ヶ谷付近にある首都高4号線のガード下です。ここも刑事ドラマでは定番のロケ地。西部警察でもまた他の回に登場しますね。ここは昔も今もあまり雰囲気変わらず、薄暗い感じなまま。

まだまだロケ地はわからないことだらけ! 情報求む!

以降のロケ地はまだ未調査なところばかり。情報をお持ちの方はご教示頂けると嬉しいです。
瀬川のアジト(不明)。タツとゲンが潜伏するアパート(不明・住所表記が見えそうで見えない)。三星(さんせい)商事(不明)。
タツとゲンが尾行される電車:東急新玉川線(当時) 渋谷駅。バーながさき(不明)。道玄坂。国道16号線(不明)。横田基地北の廃車置き場(瑞穂町・箱根ヶ崎あたり?)。

という訳で西部警察ロケ地巡り第三回は名作「ホットマネー攻防戦」、いかがでしたでしょうか。不定期更新ですが、次回もお楽しみに・・・
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