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【データルーンテラ】『ガチ勢』への第一歩、シーズントーナメントプレイオフに出場する為には【情報格差を埋めろ】

こんにちは、推定無罪のr2rです。年越しの瞬間ジャンプした友人が飛びすぎてまだ着地していないのが最近の悩みです。元旦には戻ってこれるといいのですが。

kakimasu

はじめに

タイトルでは「STプレイオフに出場する為には」と書きましたが、あくまでこれは最終目標で、本記事で書くことはルーンテラにおける『情報の入手手段』です。
読み進めるにつれて、ライトな方法からよりディープな方法になるように書くので、各々自分のプレイスタイルに合わせて読んで実践してみてください。

【Lv.1】ゲーム内ランキング

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現在のルーンテラにはゲーム内ランキングが実装されており、『デッキ情報』というボタンからマスターランクのプレイヤーが使用しているデッキ情報を取得できます。

特にランキング上位のプレイヤーが使用しているデッキはしっかりしたものである場合が多いので、まずデッキに困ったら1ページ目がらテキトウにコピーしてみてください。産業革命は既に起こっています。

【Lv.2】Tierサイト

いきなりなんですがルーンテラのTierサイトはほとんどが英語です。
まじこの時点でハードル高くて辟易としている人はいると思いますが、英語を読む必要はないので安心してください。機械翻訳にかけても良いですし、それも面倒だったら絵だけ見てください。十分に順位とレシピは理解できます。僕は絵派です。

どれか一つを見るだけでも、全く見ないよりはかなり効果を期待できますが、複数のサイトを巡回すればより複合的な判断ができるようになり、自身の力となるのでそういった利用方法がオススメです。

RuneterraCCG(英語)※めちゃオススメ
個人的に最もオススメできるTierサイトです。Tierの順位やデッキレシピが最も僕の感覚と近く、強いリストを強い順にしっかりと載せていて更新もまあまあ早い印象です。
時間があまり取れないあなたはまずここのリストを完コピしておきましょう。

LEVIATHAN(英語)
あまりハズさないけどたまに変なリスト載せてます。あと最近更新が遅いです。載っているデッキの量がとても多く、マイナーチェンジバージョンなども載せることがあるので、とにかくデッキを入手したい人にオススメ

Mobalytics(英語)
Tierの順位がライトユーザー向けで、アグロデッキを高く評価する傾向にあります。ダイヤ〜マスターでプレイしている人には少し不十分かも。
逆にプラチナ帯以下でプレイされている方にはとてもオススメできます。

DEKKI(日本語)
Tierリストを唯一日本語で掲載してくれています。DEKKIというサイトが誰でも投稿できるブログみたいな作りなので、Tierリストがまとまっていないのが欠点。投稿を逃したくなければTierリスト作成者の和葉さんDEKKIのTwitterをフォローしよう。
レシピはしっかりしているものの、Tierの順位と掲載デッキが作成者の主観を色濃く反映している時がたまにある印象で、他サイトと併用して複合的に判断するのがオススメです。

よりディープな使用例【Tierリストを基に自分なりに調整してみよう】

Tierリストは「強さランキングを知る場」として使用するのが一般的な使い方ですが、よりステップアップしていくと、『認識合わせの場』『サンプルリストを取得する場』として使用することが多くなるかと思います。

第5回STプレイオフで使用した3デッキ

この内のリサンドラ・タリヤの奴隷兵デッキの作成には上記のTierサイトRuneterraCCGが深く関わっています。

〜プレイオフ二日前〜

ぼく「ん〜〜奴隷兵使いたいなあ、でも最近ランクマで見ないしどこかに良いサンプルレシピないかなあ〜ああ〜〜アアラララァアアァ、 Diggy-Mo'です。」

RuneterraCCGくん「あるよ!Tier2下位 dark horseだよ!!」


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ぼく「ん〜〜、まとまってていいレシピ!プレイオフでのメタ対象に刺さるカード増やして、刺さらないカード減らして・・・・」

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完成!!!

Tierリストに載っているレシピはクセのないものが多く、調整するベースとしてとても適しています。結局立ち返るのはTierリストという訳です。ゲームウxズ最高!!!!

【Lv.3】Twitter【コスパ最強】

このnoteをご覧になられている方のほとんどはTwitterのアカウントを持たれているかと思います。テキトウに日本人のルーンテラプレイヤーをフォローしておくだけでも色んなデッキを見れて楽しいですが、ここではよりデータ的な面からオススメのアカウントを紹介します

Kozmic(英語)
こいつはアメリカ語を喋りやがる上に尋常じゃない量のツイートをするのでフォロー非推奨ですが、たまに投稿するMETA REVIEWがとても見やすくて良いです。
使用率上位デッキに絞った統計上の勝率と相性や、勝率の高い注目デッキなどをMobalyticsからまとめてくれた細なっげえ画像をツイートしてくれます。

画像の下から半分をどう使うのか僕は未だに知りません

アメリカ語が意味不明なので僕はフォローしていませんが、META REVIEWは毎回フォロー中の誰かがリツイートしてくれているのでその状態がベスト。なんかいつもやまとさんがRTしてる気がするからなんなら彼をフォローするのが丸い。

Dr.LoR(英語)※めちゃオススメ
ルーンテラで博士号を取得した伝説の男です。
こいつの特徴はなんと言ってもその膨大なデータ量、カバーしている範囲の広さで、相性表ひとつ取ってもこれです。

上記のKozmicと同じMobalyticsというサイトからまとめてくれていますが、より多くより深くよりオタク向けになっています。

だからこそDr.LoRを使いこなした時の破壊力は凄まじく、僕のパッチ2.12環境第5回STはこいつと共にありました
第5回ST環境はデッキの開発速度が凄まじく、本番前日まで新しいデッキが開発されトレンドが入れ替わっていました。
そんな環境では当然自身が足で稼いだ知見以上のものが求められ、対応力が試されていたと言っても良いかもしれません。

そんな時に何に頼るのが効果的か、当然データです。

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データルーンテラ爆誕

僕はSTオープンラウンド当日この相性表を見ながらBANを決めていました。だって戦ったことない対面くるんだもん!!

プレイオフで奴隷兵とディープを握りたいなあと思いついたのもこの相性表を見ていた時でした。

相性

プレイオフで爆沸きしそうだったTFスウェイン・アニビアに同時に有利がつく2デッキを探していたら丁度ありました。指差し確認ヨシッ!!

チームメイトのTAKEcakeはこの相性表を見てスレッシュヴィエゴ(アイオニア)をプレイオフに持ち込んでいました。これを見るまで彼自身存在すら知らなかったデッキです。それほどに統計にはパワーがあります。

有利をつけたいデッキが思いついたら指で追ってくだけです。そう聞いたらなんだか出来そうな気がしませんか?
暇つぶしに眺めるだけでもアイデアの基になります。

さらに面白いのが、「デッキに対するカードの採用枚数別の採用率とそれに対応した勝率」表をたまに投稿してくれるところです。これが本当に面白くて、「このカードはこの採用枚数が一番勝率出るのか」とか、「デッキ内部のこのパッケージはあまり勝率が出てないな」とかそういう事が一目瞭然です。

アクシャンシヴィア(デマーシア)のレシピ表

例えば上から3番目のフリートフェザーの追跡者は0枚採用が35.6%で勝率55.6%、3枚採用が64.4%で勝率59.3%、つまりフリートフェザーの追跡者は3枚積む方が統計上はベターだと分かるわけです。

他にもトップメタだけではなく環境外のデッキでも勝率が高ければ特集してくれたり、たまによくわかんないクイズなんかをツイートしてて面白いし、発見が多いです。

単純に読み物として面白いので、激オタの僕は表を見ながらニチャニチャしてます。

こいつのアメリカ語は解読する気になります。
(ツイートを翻訳ボタンを押すだけ)

オフメタ高勝率TFシヴィアのレシピ表

よくわかんないクイズ

【Lv.4】激ヤバデッキストーキングサイト

これらのサイトの特徴は公式APIを取得して、マスターランクプレイヤーの対戦履歴を追えるという事です。使用したデッキ40枚や、対戦相手も追えます。ゲーム内ランキングのハイパー強化版みたいなもので、もう全部バレちゃってるんです。ヤバいでしょ。ふりーめいそん

英語を使用したサイトがほとんどですが、直感的に操作できるので英語が分からなくても問題ないです。

気になるあのランカーの使用デッキを全部ストーカーしちゃおう☆

極め付けはSTの使用デッキも履歴に残ります。
僕はSTの休憩時間に「あいつ○○持ち込んでるな」とか、「あいつめっちゃ負けとるーーー!!!6-3枠一個空いたぞ!!!」とかやって楽しんでます。STの持ち込みを知られたくがない為に、AI戦敗北を繰り返してサイトの履歴を埋めるプレイヤーもいますが、リアルタイムで追えてしまうのでそこまでしている人間には無力です。
プレイオフ出場者が予選直後に使用リストをTwitterに投下する事を疑問に思われている方もいらっしゃる様ですが、どうせバレてるからなんです・・・。情報革命は既に起こっています。

APIって何・・・・???

StatHub(旧pinkward)
ストーキングサイトとしてはpinkwardが一番優秀だったのですが、執筆中の2021/08/25現在どうやらStatHubというサイトに移行中の様で、更新も止まっているので様子見です。
使用方法はリーダーボードもしくは検索から個人ページに飛んで見るだけです。

RuneterraAR
このサイトの特徴は統計データを出してくれるところです。
Metaではサーバー毎にデッキをプレイ数順に並べてくれるので、現在のメタが一目瞭然です。またそれぞれのサンプルレシピも使用者の名前付きで提示してくれます。
Statsではサーバー毎のデッキ別勝率を提示してくれ、さらにそのデッキ内で特に高い勝率を出しているレシピとプレイヤーも確認できます。

僕が今期の第5回STオープンラウンドに持ち込んで活躍したドレイヴンリヴェン (オーグメントバーン)はこのRuneterraARがきっかけで生まれました。

TAKEcake死ね

〜オープンラウンド一週間前〜

トリプルアグロを模索していたぼく「ドレイヴンジンクスっていうデッキはなんだか結構怪しいな〜なんか良いアグロないかな〜〜ARStatsカチカチカチ」

スクリーンショット 2021-08-25 1.39.55

ぼく「あ〜ドレイヴンリヴェンか〜〜、なんか聞いたことあんな〜、勝率出してるやついるしレシピ見てみるかあ」

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ぼく「レシピゴミだけど、このオーグメントパッケージは多分成立してるし面白そうだなあ・・・」

ぼく「どうせバフしたユニットで一回しか殴らないし、この生存術ってカードは全部抜いて・・・」

ぼく「回した感じこのゾウンの悪童ってカードは1Tに出せないし、斬斧とかの生成したカードを捨てて山を掘るから、打点を捨てて打点を探しに行くとかいう意味不明な事してることがわかったぞ・・・」

アームギアの拡張者「ジブンイケマス」

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完成!!!

TAKEcake「r今画面共有してるこのデッキなに?強いの?」

ぼく「強いよ」

TAKEcake「無断で大会に持ち込んで勝手に優勝したわ」

TAKEcake死ね!!!

まあこんな感じでこれらのストーキングサイトで戦績が公開されているので上手く使えば他人のアイデアをかなり有効に活用できるのです。しかもその個人のアイデアは戦績という明確な形で結果から視認出来ます。

これは本当に革命で、自分一人で考えていても他人のアイデアを注入できるんです。オーグメントバーンは望むと望まざるに関わらず、話したことすらない海の向こうの名前も読んでないあいつとのある意味共作なんです。

データとは自分の可能性を広げてくれるツールです。

DAK.GG
最近知りました。見やすいし便利そうです。

【Lv.5】Mobalytics課金

Lv.3のデータまとめ君達が何を基にまとめているかというと、「Mobalyticsの統計データ」です。これを直接確認する方法がMobalyticsに課金することです。年間60ドルです。

もうここまでやる人は勝手にやると思うので深くは説明はしませんが、全部見れます。
最新のデッキ相性を上記まとめ君がまとめていなくても見れるのが最大のメリットです。

ぼくは優しいお友達に見せてもらってます。ありがとう!!

【Lv.特別編】大会使用デッキ

今ジャポンルーンテラ界には週一の定期大会が二つあります。
Weekly Trend Cup(火曜)東京札祭(水曜)です(それぞれ主催者のnoteに飛びます)。
主催者が毎回毎回noteにデッキ一覧をまとめてくれているので(まじありがとうございます)それを見るというだけなのですが、侮るなかれこれを基に作られプレイオフに持ち込まれたデッキがあります。

第3回STプレイオフの、OGR@AbeShinzo謹製シヴィアレネクトンです。

第4回STにはシヴィアのバフを待たずしてメジャーな型となっていたシヴィアレネクトンですが、当初はセジュアニレネクトンの型が主流でした。

色々な理由がありシヴィアになったのですが、そのアイデアの源泉はWeeky Trend Cupの持ち込みデッキ一覧でした。
優勝した訳でも、目立った活躍をしていた訳でもありませんでしたが、セジュアニレネクトンにシヴィアを挿した型を誰かが持ち込み、公開され記録として残っていたのをOGRさんが見ており、シヴィアを3枚使うというアイデアに繋がりました。

アイデア数珠繋ぎ

大会に持ち込まれるデッキは、トップメタではないオリジナル要素があるデッキでもしっかり練られており、成立しているものが多い印象です。

【Lv.X】データを捨てる

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これまで散々データの話をしてきましたし、僕自身かなりデータ派で3代続いてるデータルーンテラ使いを自称しています。

そんな僕が常々思っていることに『データに踊らされてはいけない』というものがあります。

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論理クイズです。嘘をついているのは誰でしょうか。

乾先輩「データは嘘をつかないよ」

賢そうな本「データは嘘をつく」

乾先輩「俺はたった今からデータを捨てる!」

ダリウス「今なら拒絶がないから斧を振れ!」

データは嘘をつきます。

例えばカードゲームには『練度で相性が逆転するマッチ』というものがあります。
「TFフィズ vs アグロ」や「ナサスレ vs エズドレ」などがその代表で、両方とも統計上の勝者は後者だったのですが、お互いにあるところまで同程度練度を積んだ状態で対戦すると確実に相性は逆転していました。

統計というものはあくまで平均を出すものであって、自分が実際に巡り会う場面と100%合致しているかというと絶対にそんな事はないです。

第4回STオープンラウンドで統計上の勝者を薙ぎ払ったナサスレイレアジ

そしてルーンテラに付き纏うのが母数の少なさです。
特にトップメタではないデッキの統計は母数が圧倒的に足りてない場合も少なくなく、表示されている%をそのまま鵜呑みにするだけでは痛い目を見ます。Dr.LoRのレシピ表なんかもまるっきりそのまま信用できるかはかなり疑問です。

世界のトレンドとアジアのトレンドは必ずしも合致しないということも忘れてはいけません。

アジアでしか使われていないデッキ、逆にアジアでは使われていないデッキなんでのは毎環境存在します。特に全世界バージョンの使用率の統計をそのまま環境として捉えてはいけません。

分かりやすいのがARのStatsで、第5回ST直前の新しいデッキが無限に現れていた時期にアジアのStatsは新しいデッキが常に高勝率を出していたのですが、実際そのデッキ達が数字通りのポテンシャルを持っていた訳ではなく、「新しいデッキに常にアンテナを張っている強者が試すから高い勝率が出ていた」だけだと考えています。
APIの取得漏れもかなりの数あるようなので、あくまで参考値として捉えるのが是でしょう。

極端な話数字自体が間違っている可能性もあるんです。まとめ君が間違ったところを参照すれば一撃です。

データに全体重を預けるのではなく、あくまで武器の一つとして活用するのが良いでしょう。
僕は統計と自分の考えが違っていた場合、まず原因を探りますが、結論が出ない場合は自分を信じています。

というより本当に大事なのは自分の考えを持つ事で、それがない状態でデータを活用しようとするからおかしなことになる気もしますが、何も分からない状態から引き上げてくれるのもまたデータなのは間違いなく、この辺はムズくてよく分からないです。

僕にわかるのはデータは本当に穴だらけだということです。穴だらけのデータの上でタップダンスを踊るより、小脇に抱えてブン回してやりましょう。

おわりに

現在の日本のルーンテラ人口は決して多いとは言えず、企業が運営している日本語の攻略サイトは遥か昔に更新を止めました。そんな状況下でもSTプレイオフに複数回出場している様な『ガチ勢』は探求を止めず、情報の入手経路は既に確立されており、ライトユーザーとの情報格差は開くばかりです。

コアユーザーが各々の調整窓内で閉ざしている情報が存在するのは確かですが、最も大きい差は「情報の入手手段」を知っているかどうかだと考えています。
実際にSTで使われるデッキに初出のものはほとんどなく、より効果的なデッキ・レシピなだけであり、これらが選択されるベースには『情報』があります。
ここで言及した情報は広く一般に公開されているものが全てであり、これに関しては「知っているか知っていないか」ただその一点に終着します。

そしてこれらは普通にルーンテラをプレイしているだけでは気が付きにくいもので、そこに壁を感じて諦めてしまうのは非常に勿体ないです。

またこの状況はモチベーションの差というよりは、ルーンテラ日本人口の少なさを起因とした日本語の情報の少なさが最も大きい原因だと考えており、望ましい状況だとは言えません。

知れと言っているわけではなく、『知る方法を知っていてほしい』ただそれだけです。
このnoteにたどり着いているくらいですから、あなたはただアプリをダウンロードしてプレイしているだけではなく、ルーンテラに関して興味もしくは向上心を持っているはずです。




それではプレイオフで会いましょう。




ブルゥラァ!!

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