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Pixel Watch を今更買った。

ここ数か月、担当している案件の兼ね合いで Pixel デバイスをあれやこれや使わせていただいており、ミイラ取りがミイラになったような状態ですっかり私用端末も Pixel を使うようになった r1ngoTM です。この記事では Pixel Watch を自腹で買い、1週間使った所感を簡単に纏めます。

っとその前に、直近使ったガジェットを簡単に紹介します。
【iOS】
iPhone 13mini , Apple Watch SE (Gen1 , 44mm) , Apple Watch Series 7 (41mm)
【Android】
Pixel 8 Pro , Pixel Fold , Pixel 6a , Pixel Watch 2 , Pixel Watch


購入のきっかけ

我が家で毎週末開催してる独身男性ハイボール会、当然かなりの量の炭酸水が必要になります。コストコでは炭酸水がかなり安価に買えるので、いつものように数箱買うべくコストコへ向かい、入り口でスタッフさんに会員証を提して入店。 Apple Watch や Galaxy Tab を物色し中に進むと、黒づくめの男女が1組。「この人たちに絡まれたら身長が縮む薬でも飲まされるんか・・・?」などと思いながら彼らの扱う商材をチラ見。そこにあったのは大量に積まれた Pixel Watch の空箱と「Google Pixel Watch ¥29800 → ¥21800 」という表記。実はこの価格、Google 公式サイトのセール価格より4000円も安く、自分の知る限りでは最安値。まぁ、買ったよね。ちなみに、弊社支給の Pixel Watch 2 もあるのですが社用端末なので Google アカウントに制限があり、各種機能があまり使えていなかったのです。だからマジモノの自腹レビューだよ。

Pixel Watch (というよりスマートウォッチ) でできること

このページを読んでくださっている方で一番気になっているのは恐らくこのトピックでしょう。「このデバイスに対し、数万円払う効果はあるのか」と。出来ること・便利に感じたことを以下に書き連ねます。

①電話の”発”着信
「通話対応!!」と謳ったスマートウォッチは数千円でも買えます。しかしその多くはBluetooth接続による通話のキャッチのみ対応というパターンが多く(トラックドライバーが使ってるヘッドセット的な感じ)、スマートウォッチから電話をかけることができません。Pixel Watch では電話帳(データは端末と同期)から選んで発信は勿論、キーパッドを表示して発信も可能。また、「Pixel Watch で電話を受けたけど周りに通話内容を聞かれたくない・・・」というときも携帯での通話に切り替え可能で、その逆も勿論可能。

「111」のダイヤルはNTT/KDDIの発信試験ダイヤル。SoftBankは「11112」

②画面ロックの解除
2023年12月のアップデートで実装された機能で、Pixel Watch を装着している状態であれば親機のスマホのロック解除をする際に生体認証やパスコード等が不要となる機能。Apple Watch にはとっっっっっくの昔から実装されてましたけどね、今更感あるけど有ったら間違いなく便利な機能であることは確か。「Pixel Watch 買ったけどこの機能使えてないぞ」という方は Watch 本体のアップデートをしてください。

③電子マネー
Suica に対応してるスマートウォッチの数は多いものの、 iD , QUICPay に対応してるスマートウォッチは知る限りでは Pixel Watch と Galaxy Watch のみ。Sony の wena 3 と Apple Watch は Android 環境下では利用できないので除外。ちなみに Apple Watch が決済時にボタン2度押ししてどのカードを使うか必ず選ばないといけないといけないのに対し、Pixel Watch はただかざすだけで終了。とっても便利やね。尚その代償として、複数枚クレジットカードを登録しても有効化できる iD / QUICpay はそれぞれ1枚づつという制限あり。「ほかのカードで決済したい!」という時は事前に切り替える必要があります。ちなみに、Visa / MasterCard のタッチ決済に公式では対応を謳っているものの、実際にはクレジットカードのマッチングが非常にシビアで事実用使えないようなもの、というのは如何なものかと。

④Google マップ
これ、Pixel Watch 買ってよかったと思った一番のポイント。スマホ版でナビゲーションを出すときとほぼ同じような感覚で使える。地図も表示できるし、直近のルート指示だけ表示することもできる。場所を検索するときに音声検索は勿論、Watch 上から日本語キーボードで文字入力をして検索も可能。Apple Watch SE だと日本語キーボードが使えません。ちなみにマップに限らずメールや LINE の 返信も日本語キーボードでいけます。

画像はナビ時のもの。ナビを使っていない状態でも GPS 情報を利用して現在地を表示する機能はちゃんと実装されてる。有難いことに、指2本でピンチイン・ピンチアウト操作して縮尺を変更することも可能。

Pixel Watch 2 との違い

最新モデルとの違いを簡単に
①搭載SoC
Samsung製からクアルコム製になり、実際レスポンスは明らかに Pixel Watch 2 の方が速い。今回買った Pixel Watch で多少モタつく場面も Pixel Watch2 ならスムーズに表示してくれる。
②生体センサー
心拍数を計るセンサーが従来は1つだったものが複数個搭載され、精度が向上。また、皮膚温度センサーと気圧計が新たに追加。
③マテリアルと外観の変更
Pixel Watch がステンレス製だったのに対し、Pixel Watch2 ではアルミニウムに変更。重さが 5g 軽くなった事に加え、Watch2 は竜頭が少し小さくなった為ちょっぴりスマートに。

④充電器
Pixel Watch の充電器が Apple Watch 同様に専用充電器にただ置くだけで充電が始まったのに対し、Pixel Watch2 は接点が4か所あるタイプに変更された為使いまわし不可。ちなみに置く向きもある為いい加減に置くと Pixel Watch2 の充電が始まりません。尚、バンドはどっちのモデルでも使いまわせます。ちなみに、バッテリー駆動時間は公称値では Pixel Watch2 の方が少々長いのですがあまり差を感じませんでした。1日持つかどうかギリギリです。

Bad Point

先述の電子マネー周り。iD / QUICpay も発売当初は対応しておらず、アップデートで実装してきた過去があるだけにこの辺りの仕様もアップデートで解決できるのでは?と思ってます。後は日本語入力。入力の UI がこのような仕様で、時々 Apple Watch Series7 では使えたフリック入力が懐かしく感じますとはいえ、あちらがスクエアな画面の形状をしているのに対し、Pixel Watch は円形画面なのでその点を踏まえると仕方ないところか・・・

「あ」~「わ」まで並んでいて、入力したい言葉の頭文字を長押しすると以後の選択肢が出てきます(伝われ)

ちなみに、万が一 Pixel Watch , Watch2 を壊してしまった場合修理をしてくれる部門が現在存在しないため買い替え必須となります。なのでケース装着での利用推奨!!!

総評

約2万円という低価格で買えたことを考慮するとネガはほとんどないです。本体のケースサイズも 41 mm と可もなく不可もなく、竜頭の向きを左右どちらにするかは設定で選べます。ただし、(引き合いに出すこと自体ナンセンスですが)価格が5万円の Pixel Watch2 となると、もう1万円高い Apple Watch Series の方が出来は良いことは現状認めざるを得ない。

とはいえ、本家 Pixel 同様に Feature Drop (アップデートによる機能実装)が Pixel Watch , Pixel Watch2 ともに数か月毎にしっかりと実施されており、使い続けることにメリットは感じるのでこの先使い続けるのが楽しみです。

後は、競合がどこまで優秀な製品を出してくるか・・・

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