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ハクスラやってみたい人にも経験者にもおすすめのゲーム「Last Epoch」




はじめに


ハクスラを語るうえで、外せない二大タイトルがあります。「Path of Exile」と「Diablo」シリーズですね。
 PoEは現在も大人気運営中、Diabloシリーズは最新作のDiabo4がシーズン4を迎えています。
 ところで、これらには少し困ったところがあります。というのも、特徴がかなり極端なんですね。


PoE

・ビルドを組むのが難しい。ひとつひとつガチでやらないとバカバカ死んでゲームにならない。
・デスペナで経験値を10%失うため、ビルドがちゃんとしていないと死ぬ→経験値を失う→レベルがいつまでも上がらない→死ぬ のループに陥ることもある
・その代わりビルド幅がありえないぐらい広い。
・アクション要素はほぼなし。ひたすらいくつかのキーを連打して敵を瞬殺すべし。
・トレード専用の公式サイトや有志ツールがあるぐらいトレード大事。

Diablo4

・かなりカジュアル。エンドコンテンツを進めていくと難しくなるが、普通に遊ぶぐらいなら割と適当でもいける。
・デスペナがほぼ存在してないため、とりあえず敵を倒しておけばレベルが上がって強くなる
・ビルド幅はかなり狭い。
・複数のスキルをガチャガチャするアクション志向。
・トレードは一応用意されてるが、かなり不便でゲーム的には重視されてない。

 このうちどちらを勧めるかといえばかなり頭の痛い問題なんですが、今回めでたく新たな選択肢が追加されました。それこそが今から紹介する「Last Epoch」というゲームです。

https://store.steampowered.com/app/899770/Last_Epoch/

 ラスエポは、これらのゲームのちょうど中庸にいます。適度にカジュアルで適度に深みがあり、PoEほど気負わなくていいがD4より考えることが多いという中間地点にいるわけです。ビルド難易度も幅も、PoEには及ぶべくもないですがD4と比べるとかなり高いし広いです。
  軽くビルドガイドを読んだぐらいでエンドゲームまでは割とサクサククリアできたので、わかる人はかなりスルッと入っていけるかなと思います。
 トレードもなかなか奇抜な機構を備えており、詳細は後述しますが「トレードをしたければトレードしてもいいし、したくなければドロップ強化の恩恵を受けて自分でアイテムを掘ってもいいよ」というゲームとなってます。トレードをしないからと言って損をするわけではない、というバランスになっているわけです。

 こんな面白ゲームですが、人に勧めるにはひとつ大きな難点がありました。そう、「日本語に対応していなかった」んです。ほかのハクスラを触っていれば雰囲気で読むこともできますが、ストーリーは流すしかないし不便なことも多いです。それに、そもそも多くの人は日本語に対応してないゲームを遊ぼうとは思いません(俺も前までそうでした)。

 しかし、7/10実装の1.1パッチにてついに来てしまったんです、公式日本語対応が。しかも、ユーザーの間で問題になっていた多くの欠点が解消されました。

予想してなかったところにいきなりぶち込まれて発狂する成人男性


 かくして、ラスエポを勧める障害はすべて取り除かれました。今から布教フェイズに入りますので、ここまで読んだ人はぜひ先も読んでいってください。



1.値段

 上であげたほかの2タイトルより格段に安いです。(3900円)
 半額のD4の2割ほど安く、PoEの主要スタッシュを揃えるよりも安いでしょう。購入後の課金は一切必要ないです、コスメとかペットが欲しかったら課金するぐらいですね。
 しかも今なら20%オフ!!!! 買うしかねえよなあ!?!?!?!?!?


2.難易度・ゲーム性について

 この作品のプレイ感覚はどちらかといえばD4寄りです。
 5つのスキルやポーションを回し、敵の痛い攻撃はスキルなどで避ける。割とアクションゲームするタイプです。

  上でも述べましたが、このゲームの難易度はDiablo4より難しいけどpoeより格段に簡単、という感じです。自分のキャラクターに何が必要なのか理解していれば、あまり経験がなくてもどんどん先に進んでいけるでしょう。
  親切要素として、このゲームにはデスペナがない他死亡時に死因を表示してくれます。


  これがかなり有難く、例えば冷気ダメージで死ぬことが多ければ冷気耐性が足りてないから補強する、というように自分に足りないものを学習することができます。
 この手のゲームは基本死ぬ時は一瞬で死んでしまうので、なぜ死んだか分からず学習機会に繋がらないというケースが多いんですがこのゲームはしっかり学ばせてくれます。優しいですね。


実際のプレイ画面がこんなかんじ

 このゲームはクラフトにかなり重きが置かれており、詳しく語ると記事一つ分ぐらいになるので割愛しますが「いつでも・どこでも」できる上にかなりわかりやすい仕様となってるので、少し勉強すればだれでも理解できます。

実際のクラフト画面。何が何だかわからないって? 10分ほど勉強するとこれほどわかりやすい画面もないことが理解できるようになります。

 このシンプルな画面の中だけですべてが完結するので、慣れてくるととても気軽にクラフトを回すことができるようになります。
 操作自体は簡単ですが、欲しい結果に行きつくためのアプローチは多種多様なので存分にクラフトを楽しむことが可能です。さあ、君もレッツクラフト!!
 続いては、簡単にインベントリを見てもらいましょう。

インベントリはこんな感じ

 左側のスロットはおなじみの全身+アクセサリーの装備たちです。右側のIDOLSというのが何ぞやというと、このゲームには「アイドル」というプレイヤーに様々な強化を施すアイテムが存在してます。それらは種類によって形が違うので、それをスロットにうまいことハマるように詰めていくわけです。
 デカい奴ほど効果も大きく、小さい奴はそれ相応の効果しかありません。デカいアイドルを置けるだけ置いて残りを小で埋める少数精鋭スタイルで行くのか、中サイズを敷き詰めるのか……あなたのパズル力が問われます。

3.スキルシステム

 実際に戦闘で使う、攻撃や防御などの「アクティブスキル」と、プレイヤー自身を強化する「パッシブスキル」があるので分けて説明します。
 まずはアクティブスキルから。


 このゲームでは、最大5つまでスキルを「スペシャライゼーション」、つまり専門とすることができます。


スキルツリーはこんな感じ


 スキルの専門家になると、そのスキルのツリーが解放され強化を施していけるようになります。専門化されたスキルはレベルを持つようになり、レベルが上がれば上がるだけツリーを振ることができます。

 続いてパッシブスキル。

「グリムドーン」と似た、横にスキルを伸ばす形となってます。
 パッシブを取るほど画面下の黄色いゲージが伸びていき、それが下にあるアクティブスキルのアイコンに到達するとそのスキルを獲得できます。

 
 このゲームには5つの基本クラスと、それらから発展する3つのマスタリーがあります。

 例えば、「メイジ」からは近接攻撃を得意とする「スペルブレード」、メテオなどの派手な魔法攻撃を得意とする「ソーサラー」、ルーンを使ったコンボを得意とする「ルーンマスター」の3つのどれかをマスタリーとして選ぶことができます。それぞれの職業でしか使えないスキルや、独自のステータスボーナスもあったりします。

 選べるマスタリーは1つまでですが、基本クラスに20ポイント振ってさえいれば自分が選ばなかったマスタリーのスキルを取得できます。
 
 つまり、マスタリーはルーンマスターを選ぶけれど、ソーサラーのパッシブツリーで解放できるアクティブスキルを使いたいからソーサラーを20ポイントまで振ってスキルを獲得する、ということも可能なわけです。横に伸ばすだけの単純なツリーでありながら、多様な選択肢が提供されているおかげでかなり悩む余地があります。


4.トレードについて

 ラスエポには「派閥」というシステムがあります。ストーリーを最終盤まで進めると、「サークル・オブ・フォーチュン」(COF)または「マーチャント・ギルド」(MG)のどちらかに加入する権利を与えられます。

 派閥に加入すると、敵を倒した際獲得経験値をベースとした「favor」という専用通貨を獲得できるようになります。これを用いて、派閥の利用を行っていきます。

 どちらの派閥にもレベルがあり、キャラクターと同様敵を倒して経験値を得たり、あるいはfavorを利用することで上がっていきます。レベルが上がると、どんどん機能が解放されていきます。

派閥の画面はこんな感じ
珍しいことに、トレードはゲーム内だけで完結する。
このようにオークション方式で、poeやd4のように対面しなくても取引可能!!!やったぜ。


 長くなってしまうので詳しくは説明しませんが、どちらを選んでも自分の欲しいアイテムを手に入れるための手助けとなります。自分の好みに合うものを選びましょう。

5.何が面白いの?

 このゲームのエンドゲームは、どんどん難易度が上がっていく代わりに落ちるアイテムのレアリティなども上がっていくマップ(モノリスと呼ばれる)を延々とクリアしたり、敵がどんどん押し寄せてくるアリーナ(上位に行くとランキングに載るよ!!!)をプレイしたりすることです。

 装備を集めれば集めるほど高難易度に挑戦でき、そうするとどんどんレアなアイテムが狙えるようになる……というハクスラらしい進捗を楽しむことができます。1.1からは大ボスも追加されるため、奴のソロ撃破がひとつの指標になるかもしれません。
 

 このような超便利なサイトがある(これもそのうち日本語化されるかも)ので、これを使ってほかの人のビルドを見たり、データベースを眺めたりビルドプランナーでビルドをいじるだけでも楽しいです。
 簡単な操作でゲーム内のキャラクターをプランナーに反映されることができるため、もしこのアイテムが手に入ったらどう強くなるか? などこのサイト内だけでも試行錯誤が可能です。

6.その他

 アップデートの傾向について簡単に。1.1でのアップデートでは、様々な追加要素のほか既存の強すぎるビルドの弱体化と、逆に使われていなかったスキルたちの上方修正という形でバランスとりが行われました。

 弱かったものたちはしっかり強化されましたし、強かったものに関しても産廃レベルでナーフを受けたわけではない(と思う)ので調整方針としてはなかなか良いのかなと。1.4までのロードマップも公開されていますがなかなかに内容がもりもりで、開発陣の気がいきなり狂ったりしない限りはどんどん面白いゲームになっていくでしょう。
 
 ハクスラに詳しくない方に説明すると、このゲームは3~4か月おきの「サイクル」というものがメインになっています。サイクルが終わるとそこで育てたキャラは「レガシー」というゾーンに移動され、次のサイクルではまた一から新たなキャラを育て装備を集めることになります。

 これに何の意味があるのかというと、長期にわたって展開されるゲームでは初期からプレイしていた人達に新規が追い付くことがどうしても難しかったり、トレード金額のインフレが起こったりといった弊害があります。そこで、メインストリームであるサイクルは数か月おきにリセットされ、そのたびにバランス調整や新要素の追加などが行われます。
 
 また、このゲームはオフラインモードが独立して存在しています。オフラインのキャラをオンラインモードで使うことはできませんが、steam deckなどを所持していてハクスラを移動中に遊びたいと思っている方にはぜひおすすめしたいです。

  ここまでほぼ褒め倒しでしたが、このゲームには一つ明確な欠点があります。そう、グラフィックがかなりしょぼいです。

さすがに笑っちまうぜ


 俺は美麗なグラフィックでゲームができないとダメなんだ!!という方にはあまりお勧めできないですね。逆に、そうでなくてハクスラに興味があったり、新しいハクスラを開拓してみたいと思っている方にはぜひおすすめしたいです。


 最後に、↑のコミュニティ記事で今回深くは触れなかったクラフトや派閥についても詳しく解説されています。このゲームを始めたいと思っている方はぜひ一読することをお勧めします。
 それでは、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました! ちょうどセールしてますし、steamは確か2時間以内なら返品受け付けてくれるんで少しでも興味があればぜひ試してみてください!!


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