実録:アメリカ往復をPCR費用ゼロ円&隔離期間なしでしてみた

2022年4月27日~5月5日にてシアトル滞在しておりました。

「入出国の手続きっていまどうなってるの?」
「隔離期間のホテル滞在や空港で待たされたりするの?」
といった疑問を自分も抱きましたが、
PCR費用ゼロ円&隔離期間なしの成果が得られました。いぇい♬

なおシアトル在住の日本人仲間たちにも答えはなく、
シアトル情報サイトでも活発な質疑の続くトピックなようです。

前半は実体験した検査の流れです。
 →とりあえず方法だけ知りたい人にオススメ!
後半は事前調査の経緯を含めて記載しました。
 →実際に渡航が迫る方々の調査方法の参考にオススメ!
長編ですが全部無料公開していますので、ぜひ最後までご覧いただき参考になりましたら幸いです。

〜〜前半。実体験の経緯です。〜〜


【実践した結論】
羽田→シアトル:木下グループでの抗原定量検査実施。東京都民向けのキャンペーン利用により無料。
シアトル→羽田:スマホアプリmySOSで事前検疫申請。University of Washington(UW)のPCR検査により無料。
前提として、航空会社はデルタ航空を利用しました。ワクチンは3回接種済みでした。

【往路】
利用した検査センターは木下グループです。
木下グループ新型コロナPCR検査センター(羽田空港第1ターミナル店)

<事前準備:検査予約・無料検査申込書の印刷>
木下グループでは検査希望日の5日前からオンライン予約で時間指定が可能です。
無料検査申込書は事前に印刷・記入した上で医療機関への提出が必要です。木下グループのサイト内で書類はダウンロード可能です。
私の場合は「無症状の都民」であったため、東京都による無料PCR検査等実施の対象となり、補助を受けて無料になりました。

<渡航当日:空港にて検査実施>
羽田空港第1ターミナルのPCR検査センターにて2600円の抗原定量検査を選択しました。
1900円の抗原定性検査も存在していますが、木下側で「入国検疫レベル」とされているのが抗原定量検査だったため念の為に定量を選択。
ワクチンの摂取情報として、スマホにワクチン接種アプリも用意済みで臨みました。

<検査の流れ>
受付をすると検査キットがもらえます。
自身で鼻の両穴の中を綿棒で数回拭い(痛くないです)、検体を預けたら終了なので15分程度で済みます。
約30分で結果が出るため、会場の窓口で陰性である旨口頭通知ののち、マイページから陰性証明書が閲覧可能になります。
陰性証明書は手荷物預け入れ時に、デルタ航空の職員さんに、iPad上でお見せすることでOKでした。

【復路】
下記厚労省の手順に従い、mySOSアプリのインストール、誓約書、接種証明情報の入力を行います。

厚生労働省検疫所より、日本へ入国・帰国する皆さまへ
https://www.seattle.us.emb-japan.go.jp/files/100314558.pdf

検査証明書の取得においては、UW Medicineが米国の非居住者・非保険加入者にも無料で実施してくれました。
事前予約が必要ですが、10分後の枠から実施可能で便利。

COVID-19 Testing and Locations | UW Medicine


検査場の様子の写真も添えてみました。英語の拙い私にも、優しいおねえさんが丁寧に教えてくれました。

ワシントン大学構内の検査場の様子。

24時間以内に結果が判明し、オンラインで英語のUW書式にて閲覧可能でした。
mySOSに結果をアップロードすることで日本入国のための事前検疫手続きはOK。
mySOSの背景色が赤から緑に変わり、正式に入国できそうです。

検査証明を登録するスマホアプリの画面イメージ。
https://kura-kura.net/covid-malaysia-japan.htmlより参照。


アメリカ出国時には検査証明書のスクショをデルタ航空職員に見せたところOKでした。
日本の入国時検疫はmySOSファストトラックのおかげで、着陸から空港離脱まで一時間半でした。
mySOSによる72時間前の陰性証明に加えて、空港でも唾液検査が行われました。

〜〜ここから後半。事前調査の経緯です。〜〜


【背景と目的】
「相場として一人あたり2〜3万円が入出国のたびにかかる」
「隔離期間が実はあるかも不安」
などといった情報が錯綜していました。
またソースの確認がない情報もウェブ上では多く見られました。

今回は最安値かつ隔離期間を不要にすることを目的に、公式情報からどのように意思決定を行ったのかを記します。
今後渡航をなさる方々の調査時間の節約に繋がりましたら幸いです。
2022年5月冒頭時点の情報のため、今後の状況によって手続きが変更される可能性はご留意ください。

【往路の調査経路】
まずは米国の公式発表として、在京米国大使館ページが最も信用のおける調査起点になります。
英語であることを忌避せず、読み進めましょう。

大使館ページ内にて、下記CDC(米国疾病予防管理センター)の検査要件のページにリンクが飛びます。(2022.Jan.26版が現時点の最新)
有用情報として、
・抗原検査(Antigen Test)で良いこと
・航空会社が確認可能であれば検査証明書は英語でなくとも良いこと
という事実が得られました。

余談ですが、上記事実を得るまでには苦労がありました。
JAL/ANAのwebサイト上では、「渡航時のPCR検査のご案内」としてPCRが前提で情報展開されています。
「海外渡航用」として医療機関側で各国大使館に確認を取っており、各国言語で書類作成可能な医療機関が紹介されています。
問題は価格が高いこと。
例として3万円×夫婦2名分×出国時と入国時の2回=12万円
が検査のために追加コストになるのはプライベート旅行にはツラい。その12万円があるなら、良いレストランにでも行ってみたい泣

ということで根気強く調査継続しました。
調査する中で、フライデーの記事にて桁違いに安価な医療機関・木下グループの存在を知りました。

木下グループでは入国可能である保証はしていません。誓約書でもその理解をした旨はサインが必要になります。
しかし数多くの口コミサイトにて、木下グループの発行書類でOKとの記載が見られたため、木下グループで私も検査を受けてデルタ航空のOKをもらい日本出国に至りました。

米国到着時は証明書の提示は特に求められませんでした。なお無症状のため、シアトル到着後に隔離期間を設けられることはなく、GPSをトラッキングされるようなことも米国側は要求してきませんでした。

【復路の調査経路】
さぁ、厄介なのが日本に戻るときです。漏れ・ダブリの頻発する霞が関文学を読み解きながら、解決策を見つける必要があります。
調査起点となるのは、厚生労働省のサイト。どの検査方法なら日本が受け入れるのか、また証明書に記載すべきことは何かという情報がわかります。

検査証明書の提出について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/.../bunya/0000121431_00248.html

厚労省の方針にはツッコミどころ満載です。
・記載すべき内容:医師名、医療機関印影
 →mustなん?shouldなん?またアメリカ人がハンコ使ってるとでも?
・様式は所定のフォーマットを使用して下さい。
 →アメリカの医療機関に僕が自分でお願いする英語不安だな。。
・原則として紙で
 →OH MY GOD!プリンタなんて持ってないよ泣
みたいなことを思いながら、調査は続きます。

追加情報として、2022年3月より、ファストトラックとして空港検疫の一部をweb上で事前に済ませられるmySOSサービスが始まっていることを下記より発見。検査証明書もwebアップロードでOKなのだとひと安心。

続いての課題は、どこの医療機関を受診するかです。
シアトル領事館には検査場リストがありますが、200ドル超えの費用とのこと、急激な円安も相まって割高感が厳しい状態でした。

なお私は旅行保険だけであるため、アメリカ国内在住者が加入する医療保険による医療サポートも見込めませんでした。

日本の要件に対応可能な検査場 | 在シアトル日本国総領事館

安価な医療機関を探したところ、UW Medicineがやっているドライブスルーの無料テストを発見しました。
シアトル市内10拠点程度で検査が実施されているので、アクセスしやすい検査場を選べば良いと思います。
COVID-19 Testing and Locations | UW Medicine

以上、「実録:アメリカ往復をPCR費用ゼロ円&隔離期間なしでしてみた」でした。

HAVE A NICE TRIP!!!