恐竜の隠れ里 神流町 2

神流町恐竜センターの別館。
ここの上層階にはモンゴルから寄贈された恐竜の復元模型が多数設置されている。
そういえば説明していなかったが、博物館に展示されているのは大半が模型だ。実際の化石は重い割に壊れやすいので、より軽く頑強な素材で再現して展示しているのである。
火災や地震対策という面から見ても、実物は研究所に保管しておくのが安全なのだ。逆に言えば、実物の展示は超貴重なのである。

アマルガサウルスの展示室から坂道を登り、巨大なホールに着いた。噂に違わず、白亜紀のゴビ砂漠からやって来た恐竜達はかなりの数だった。センターの目玉でもあるコーナーでもある。
ここは相当楽しませてもらえそうだ!

まずはモノニクスを紹介しよう。
アルヴァレスサウルス科という、かなり珍しいグループの一種だ。

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鳥みたいな骨格をしている。ガリミムスみたいなダチョウ型恐竜を連想するかも知れない。実際、走るのは(チーター並と言われる彼ほどではないが)得意だ。そして歯もある。
だが彼の腕を見て欲しい。極端に短い腕に、大きな爪が一本だけである。これはガリミムスにはない特徴だ。(ガリミムスは三本指)
恐らく昆虫食で、普通の虫だけでなく爪を使って蟻塚を破壊、捕食していたのではないか?とも考えられている。
彼には羽毛があった事も判明している。上記の仮説の影響からか、再現図はどこかアリクイに似ているような気もする。

テリジノサウルスの腕。
多分実物を展示するスペースが足りなかったのかもしれない。何しろ全長8〜11mで、二足歩行のタイプ。つまり獣脚類の草食恐竜なのだ。

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この爪で草食恐竜?嘘をつけ😅などと思う方もいるかもしれない。しかしイグアノドンにも指に一本硬い爪があるし、そういう草食恐竜がいても不思議ではないかもしれない。
テリジノサウルスには羽毛があり、走るのは不得意だったらしい。だがこの爪を見せたら、大半の肉食恐竜は逃げ出しそうだ😨もしもパンチでもされたら、小型の肉食恐竜は八つ裂きにされそうだし、大型恐竜もタダでは済むまい😱
近年では魚食説も出てきており、あの爪で魚をかき集めていたのでは?という考察も。
今後の研究に期待しよう。

世にも珍しい恐竜の格闘化石。
ヴェロギラプトルとプロトケラトプスだ。

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片方は敵の腹に爪付きの脚を蹴り入れ、片方は腕を食いちぎりそうな勢いだ。これは模型だが、元の化石がほぼ完全な状態で見つかったらしい。それで両者の骨格の全貌が分かったのである。
かなりのレアケースだが、こういう事例が起こると近縁の恐竜の研究も進む。骨格の詳細が分かるので、同属達の不明瞭な部分に代入しやすくなるからである。

さあ、恐竜センターの主に御登壇頂こう。
その名はタルボサウルス!

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これはティラノサウルスじゃないのか?と思う方も多いことだろう。実際彼はティラノサウルス科で、ティラノサウルスにとても酷似している。だが細部が違うのだ。
並べてみると、同じサイズでも頭部の大きさが少し小さい。見比べると分かりやすいかもしれないが、それが出来るのは日本だと福井県立恐竜博物館ぐらいだろう😊
「タルボサウルスはアジア最強」と言われるだけあってアジア圏を中心に発掘される。ここまで完全な復元体は滅多に見ることは出来ないので、是非とも皆さん自身の目で見て欲しい。

2階にも少し展示されているので、1体だけ紹介しよう。このサイはコエロドンタという。

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新生代・更新世のサイである。
分かりやすく言うとマンモスの同級生である。つまり寒い地域を生きた、全身毛むくじゃらのサイなのだ。
説明書きにも書いてあるが、人類の祖先はこのサイを狩って食べていた。御先祖様は偉大である。

予想より小さい建物だったが、その質はとんでもなかった。満足してセンターを後にしたからなのかは分からないが、帰り道は難なくスイスイ戻ることができた。
気分がとても良くなったので、大滝温泉遊湯館を目指す事にした私は国道140号線に向かった。どうせ狭い道だし、299号線同様、大型車は滅多に来ないだろう🥴と何も学ばず能天気な事を考えていたのだ。そして再び死にかけた😱
急カーブの上に電光掲示板を発見したので、大型車接近🚗と表示が出たので停車すると、デカいトレーラーがやってきたのだ。ドライバーと挨拶を交わしてやり過ごしたが、もし見逃していたら正面から激突、車体はふっ飛ばされてガードレールを突き破り、荒川へ真っ逆さまだったに違いない。まず即死だろう😨
彩甲斐街道を舐めてはいけない。

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肝を冷やしつつも、何とか温泉にたどり着いた。ヘトヘトな上に少し空腹になったので、風呂の前に隣の食堂で舞茸天蕎麦とフォロワーさんから聞いた味噌豚丼(ミニ)を頼んだ。
少し割高な気はしたが、もうなんでもいいから早くくれと思い蕎麦を啜る。その瞬間、やさぐれた気持ちが消散した。

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美味い・・・!😭
なんだこれは!?天ぷらはサクサク、出汁は絶品、そばもコシがある!
味噌豚丼も癖になる味付けだった!もしももっと空腹だったら、食堂のオバちゃんにお代わりをよこせ!と詰め寄っていたに違いない🤣
ドライブインの飯だしなぁ、なんて思っていた己を心底恥じてしまった。食堂のオバちゃんに聞くと、この辺は蕎麦が特に美味いのだそうだ。また食べに行きたい😊
隣にはお土産店もあるのでそちらも是非どうぞ!

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遊湯館は景色も素晴らしい。
腹ごなしに少し散歩もしたが、水の音が心地よい。紅葉が楽しみな光景だ🍁

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さて温泉に入ろう。
ロビーはかなり静かだ。客も少ない。
時間制限もないし、休憩室も自由。これは良いぞ!と私の温泉センサーが囁いた。

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温泉は1Fが内風呂、B1Fがサウナ・露天風呂に別れていた。脱衣所に階段があり、それで行き来する構造である。階段が少し寒いのが珠に傷だが、サウナとお湯が熱めで、そして景色が非常に素晴らしかった。
温泉に不満はなかった。露天風呂とサウナだけで充分満足できるし、静かなので昼寝も愉しめた。実に最高のひと時だったと思う😊

目を覚ますと夕方だった。さて、そろそろ車を返さないといけない。もう少しいたかったなぁと思いつつ温泉を後にし、西武秩父駅を目指す。
帰り道は快速で、車で30分もかからず駅に着いた。実は大滝温泉は、西武秩父駅に割と近いのである😊送迎バスもあるらしいので、免許の無い温泉好きの方にもオススメだ!

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帰りは西武特急ラビューに乗ってみた。
窓が非常に大きく、自販機・コンセントも完備である。これは快適だ!
今回の旅は道中色々あったが大成功!👍と1人満足しつつ、私は秩父を後にした。

長文になりましたが、秩父旅行の参考になって頂ければ幸いです🙇
秩父は見所満載の観光地です。コロナが落ち着いたら是非とも遊びに行ってみてくださいね😊
え?群馬成分が足りない?そんな方は是非次回をご期待くださいw


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