古代水族館 2

「メソサウルス」という古生物を御存知だろうか?この両生類みたいな爬虫類は、地球においてとても重要な証人でもある。
メソサウルスが生きていたのは古生代の最後、ペルム紀という時代である。

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メソサウルスは淡水棲で主に魚を食べる、小柄な爬虫類だ。針のような歯を持っているのが特徴である。外洋に出る能力はない。
それにも関わらず南米とアフリカで、しかも同じペルム紀の地層で発見された。そして当時の陸上生物と植物にも、世界各地で同じような現象が確認された。

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つまりペルム紀の頃の地球は、全ての大陸が一つに纏まっていたのだ!!!
「超大陸パンゲア」の時代である。説明を理解すると、あの壮大すぎる時代を生きたメソサウルスへの見方が変わった😄
そして博物館巡りの腐れ縁になっていくw

奇妙な魚を見つけた。
現代の軟骨魚類といえばサメとエイだが、遥か昔にはもっと多種多様な軟骨魚類が生きていた。古生代の丁度半分辺りの時期である「デボン紀」とは別名、魚の時代。
魚類の天下だった。
そして恐らく環境変化により、サメとエイ以外はゆっくりと絶滅する。

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軟骨魚類は軟骨の性質ゆえ、化石として残りにくい。そんな中でほぼ完全な姿で見つかった貴重な化石。
それがこのベラントセアだ。
恐らく海底を這うように泳ぎ、貝類を狙って食べていたと推測されている。
サメなんだか魚なんだか、よく分からないスタイルだなと思った🤔

ユーステノプテロンを見つけた。
我々人類の祖先と言われているのは、肺呼吸が可能だからではない。この魚には未発達ながら四肢があったからだ。
つまりこの魚は歩けるのである👍

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魚の天下だったデボン紀では異質の存在とも言えるだろう。彼は魚類と両生類の橋渡し的な存在なのだ。ユーステノプテロン以外にもそういった生物は確認されており、腕立て伏せもできる輩もいたそうだ。
因みに陸が合わなかったのか、その後逆に水に戻ってしまったクラッシギリヌスのような生物もいる😅

最後に板皮類を眺める。
鎧のような頭を持つ魚類で、魚の天下ことデボン紀の中心グループだった。甲冑魚とも。

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ここに展示されている魚類は小柄だが、なぜ彼らが中心グループなのか?それは板皮類の中に彼らの鎧をバリバリ噛み砕き、サメすらペロリと食べる大型の捕食者がいたからである。
気になる人はダンクルオステウスを調べてみると良いだろう。

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頭部以外は軟骨のため、実際の下半身が分からない個体も多い。ただこのグループは近年、進化の要として外せない存在になりつつある。興味のある方は「エンテログナトゥス」という甲冑魚を調べてみると良いだろう。驚愕の説が書かれている。

如何だっただろうか。
実際はまだまだ原始的なサメやら、貴重なワニ、シーラカンス類も展示されている。
残りは是非あなたの目で確かめて欲しい😊

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