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チヌリ (Chinuri)

スティルワインとスパークリングワインの両方に使用される高酸度のジョージア品種。

主要なシノニム:Chinabuli, Kaspura, Kaspuri Tetri,Okroula, Tchinouri

起源と家系:チヌリは、ジョージア中央南部のカルトリ(Kartli)地方の土着品種です。ジョージア語で「優れた (excellent)」を意味するchinebuliから派生した名前です(2004年: ChkhartishviliとBetsiashvili)。

植物学的特徴:樹勢が強く高い生産性。出芽が遅く、遅熟。ベト病には強いが、うどん粉病に弱い。

栽培地域とワインの味わい: チヌリは、ジョージア中央南部のカルトリ地方のムクラニ(Mukhrani)、 アテニ(Ateni)、カスピ(Kaspi)のサブリージョンで主に栽培されており、一般的にアテヌリ(Atenuri)のアペラシオンの新鮮な果実味とさわやかな スパークリングワインで独占的な品種で、そのブレンドにはゴルリ・ムツヴァネやアリゴテのブレンドに使われることもあります。マストは糖度が中程度で酸度が高い傾向にありますが、これはスティルワインやスパークリングワインの生産に適しています。イアゴ・ワイン(Iago Wine)、アテニ・シオニ修道院(Ateni Sioni Monastery)、フェザンツ・ティアーズ(Pheasant's Tears)ではクヴェヴリ(qvevri=伝統的な粘土の容器)醸造のワインを造る一方で、バグラチオニ(Bagrationi)は典型的なスパークリングを造っています。2004年には、ジョージア国内のチヌリの栽培面積は859 ha(2,123エーカー)でした。

※この文章は、「ワイン用葡萄品種大事典(Kindle版)」ジャンシスロビンソン他2名の英語版からの翻訳です。

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