「ヤングスキニーのファン」と声に出せないあなたへ。
おはようございます。
みなさん、ヤングスキニーと聞いてどんなイメージを持ちます?
「ちんちんバンドじゃん!」
「最近のバンドって感じ。ロックじゃないよね」
「かやゆーがきしょい アイツ殺したい」
帰れ!!!!!
なんにもわかっちゃないよお前らは💢💢💢💢
と、頭ごなしに叱りたいところだが シンプルに世間的な評価はそんな感じで一定数いる。はっきり言ってしまえば遊び人だし、なんかめちゃくちゃ自分に自信があって、声なよなよしてるし……と思ってしまう節はある。ロックか?ロックじゃないのか。パンクか?パンクじゃないのか。は一旦置いときましょう。そこに介入してしまうとめんどくさいので。
正直ファンの方は
「好きなバンド何?!」
「ヤングスキニー!」
「あぁ……」って言われるのが怖いかもしれません。そういう時は
そいつをどつき回して鉄で殴りましょう。
今のヤングスキニーは間違いなく迷走してる。だがその形が格好いい。
出す曲の振れ幅がえぐいですよね。パンクっぽい感じの曲が出てきたと思ったら、元の恋愛系エモソングになった。と思ったらまた尖った歌が出た。どっちやねん!はっきりしろ!となる人もいるでしょう。だけど曲自体はすごく好きになっちゃうんです。ヤングスキニーマジックっすね。彼ら、キャッチーなメロディや耳に残るフレーズを作るのが上手い!そこいらのtiktokで「音楽歴3ヶ月の俺が今のロックに反旗を翻すために作りました」みたいなふざけた曲の1万倍は良い
最近でた新譜でこのノートを書こうと思ったんですよね。これ良すぎる。
まず音楽面の評価として、1:40っていう短さにヤングスキニーの得意な キャッチーさを記しつつ、バンドサウンドがしっかりしてる。あと、色々なバンドのリスペクトや影響が顕著に現れてていい。最後らへんで4つ打ちになる感じ、2010年代邦ロックを思い出す。何度も何度も聞くけど、結局4つ打ちってやっぱ楽しいんすよね。
あと歌詞の一部分にかやゆーのリスペクトが、わかる人にはわかるゲームのイースターエッグな感じで置かれている。
こちら。
「5時のチャイムをジャック」
かやゆーの出身地は山梨の富士吉田市
分かりましたか?そう。フジファブリックのことなんですコレ。
かやゆーのyoutubeとかを見るとわかるんですけど彼フジファブリック超リスペクトしてるんです。
これをみたときに僕はかやゆーが一気に好きになりました。例えばyoutube short程度のカバーでも良いのにしっかりフル尺歌ってるんすよ。茜色の夕日は。そんなもん、愛でしかないでしょう。嘘は無いと思います。だから 彼の「5時のチャイムをジャックしたい」という気持ちはこの地元とフジファブリックのリスペクトだと思います。
そして2つ目「ガンジス川で泳ぎたい」
これ、急に脈絡ないこと言い出してビックリしましたね。でも気づいた瞬間さらにビックリしました。
かやゆーと親交があって
ガンジス川に飛び込むバンドマン?そんな人いるわけ……………
こちら、元THE SALOVERS兼元THE2ギターボーカル、古舘佑太郎さんです。
こんな感じで飲み仲間になって 先輩として古舘さんが生意気後輩のかやゆーを可愛がってたんですね。
THE2を解散したあと、古舘さんはインドに少しほど滞在していたんです。どんどんバンドマンからインスタグラマーみたいになってて面白かった。かやゆーと古舘さん、もうあんま関わってないんかなと不躾にも思ってたんですが、かやゆーのこのメッセージで安心しました。
今年ベスト10に入るくらいのリリックです。僕の中で。「世界平和なんか歌ったって……」って文句はありがちですよね。ロックンロールへの冷笑みたいな。でも、「自分の周りだけが平和だけでいい」っていう人間がうっすら抱えてる、だけどあんま口に出すべきちゃうかな。。と思うことをこんな堂々と歌にできるのは強い。でも実際そう。世界平和はそりゃ願ってるけど、いちばんは自分の周りだけで良いって思うもん俺だって。 こうやってわかりやすい形にしてくれるのがすごく共感できるし、同じなんだなってどことなく救われる。
ヤングスキニーのわかりやすいロックの形
ヤングスキニーの良いところは 婉曲的過ぎない 馬鹿正直すぎる表現のロック。恋愛エモオンリーしか無かった時のファーストアルバム(ちなみにこれは名盤認定してます)を聞いた時、これ1本だとキツくないか?と不安がありました。だから今これからどう形を変えるか、男祭りをやったり、急にメジャーにプロテスタントなソングを出したり、フェスのステージから飛び降りて海に飛び込んだり、まさに彼らのやってることは「迷走」してるって超わかりやすい。でも、その迷走の形が僕は超大好きです。バンドなんて迷走してこそ、ルーチンワークになってしまったらそれこそ落ちてしまうだろうから。バンドなんて一生迷走してますよ。かやゆーは別に、「グズロックバンドなんて思われたくない!」って思ってあんなことやってません。銀杏BOYZにはなれないけど、俺は俺なりのやりたいことをしてやる!!と思ってその全身全霊を今バンドに注ぎ込んでるんです。その姿に僕は憧れを抱いてます。若さと情熱に溢れたその姿を。今どのロックバンドよりロックバンドしてる!とは言えないかもしれない。でも抜きん出て彼らが1番ロックバンドを楽しんでる気がする。
ヤングスキニーのファンと言えないあなたへ
大丈夫です。胸を張って言いましょう。ヤングスキニーはかっこいいバンドですから。もしも、「ヤングスキニー?笑笑」とふざけた態度抜かした、ラウドロック信者で一生モッシュダイブしてそうな奴に出会ったらどつき回しましょう。腹を殴りましょう。
それでは!
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