マンション人狼・オカルト部怪異探しレギュレーション

https://wolfort.net/wolf-mansion/village/321
 お疲れ様でした!はじめて立てた村が皆様のご協力もあり無事終わりました。達成したかった雰囲気みたいなのは無事感じられ、皆が皆満足に楽しんでいただいたとは思わないにせよ、開催してよかったなとは思える出来になりました。来てくださった方、気にしてくださった方、改めて感謝申し上げます。

 今回のレギュレーションを、もっと自分たちのコミュニティに合わせて開催してみたいという声を耳に入れたので、どうせなら流用しやすい形で要点や必要と感じたものを書いておくことにします。この通りにやる必要があるわけではありませんが、参考にしてより良いオカルトライフを送っていただけたら幸いと存じます。

レギュレーションあれそれ

村設定・ゲームシステム面

・募集範囲:身内。
 結構ロールプレイ偏重、かつ世界観を指定する上でどんでん返しを前提に組み入れたものになるので、誰歓は好ましくないかも……。

・最小開始人数:10人。
 今回11人での開催となりましたが、村のサイズが小さいほど狐1の重みがのしかかります。とはいえ、そもそも狐以外の全員に配られる情報量自体が元からかなり少ないこと前提なので、何人だろうが半ば運ゲーには違いありません。そういう意味では、実はさほど気にしなくてもいいです。

・投票方式:今回は記名でした。
 無記名投票とかでも面白いかも?適当言いました。任意でどうぞ。

・役職希望:無効。

>>>めちゃくちゃ重要<<<

 今回のレギュレーションの根幹です。と同時に、参加者が何をやるつもりで挑むか選べないがために、カジュアルな参加を出来なくする一番の要因でもあります。
 "どこに潜んでいるかわからない"というのを、自分さえ含めてやってしまうのが醍醐味のレギュレーションです。前提のコンセプトを変えないなら、無効のままをおススメします。

・見学入村:今回は可能。
 
無しでもいいかもしれません。見てるぐらいだったらやろうよ~。
 外野にはなぜか怪異がいない、という説明不可能な安心感が生まれる事態を避けるなら不可でいいかもしれません。

・墓下見学役職公開:非公開。
 死んだら狐役が誰かわかる?とんでもない!

・墓下見学と地上との会話:可能。
 逆に、ここは可能であることを推奨します。あくまで人狼間での勝敗は舞台として用意されてるに過ぎないため、遊びの体を維持するという意味でも可能が望ましいです。
 マジの命の取り合いの場に、妖怪がいるとか言われてもそれどころじゃねえ!!ですからね。

・秘話:全員可能。
 是非とも皆さん思い思いに親密になってください。それに、怪異役を引いた人は、やっぱり仕掛けにいきたいじゃないですか。可能を推奨します。

役職構成
 
ウウーン……これベストだよ!というバランスとかはぼくも全くわからないし、大体マン人って配置のランダム性とか人数とかでも回によって良バランスかどうかは運次第だと思ってるので、細かくは触れません。
 推奨する要点は以下の通りです。
・狐役1:怪異の役。通常の狐でもいいけれど、今回は誑狐がより適任。
・導師役×:人狼間の決着前に狐死が証明されると、興冷めになるため。
・他、ゲーム内儀式のルールとして説明できそうなシンプルな役職配置。
 ……最後の一文はぼくの性格上不明瞭なままで置いときたくないという部分もあります。皆もあまり深く気にしないのであれば、外は通常の人狼めいていじくってもいいかも。

・アクション:可能。
 不可にする理由があまりないので。

舞台設定

◇あらすじ◇

 ここはとある高校のオカルト部。といいつつも、オカルトなんて
この現代においてはもうよくても半信半疑がいいとこで、
オカルト部なんてものは、だいたいはくだらない雑談会なのです。

 しかしある日─── 部長が、実家の倉から儀式書を見つけました。
なんでもその書物によると、妖怪は今も身近なところに潜んでおり、
時折それは座敷童のように人を装って人間たちの場に忍び込むんだとか。
そして、その書に載っている儀式というのは、遊びのような形で行われ
そのような妖怪を炙り出し存在を曝け出させるためのものだそうで。

 本当に妖怪なんて、いるのでしょうか?
いえいえしかし、オカルト部にとってはそこが大事ではないのです。
こんなものがあれば、試さずにはいられない。それでこそオカルト部。
そんな部長の提案によって、オカルト部の部員やその友達を集めて
儀式である「人狼遊び」をやってみようとなったのでした。

(上記村>>#1より引用)

 オカルト部である必要はありませんが、望ましいのは「日常がある環境」です。とりとめもないいつもの生活があるからこそ、それが思い込んでいただけだった、何者かに騙されていた、友人が正体不明の存在だった。そういうギャップが活きると思います。

 それと、何らかの不可思議と立ち会いうる場所や状況であることが大事です。神社の境内、思い付きの肝試し、なんでもいいんですが、「そういうこと、あるかもしれないよね……」と頭をよぎりそうな状況を用意すると効果的です。

 説明の工程が複雑になるので、村立てか近しい人が舞台設定や儀式の状況説明、ロールプレイのリードを行った方が良いと思われます。後述のケアなどもあるので、比較的皆と中立気味の立ち位置に立てる集団のまとめ役や、使う場の管理人めいた立場のキャラクターを担う人がいるといいでしょう。

ゲーム展開

・プロローグ:人の招集と、迷子にならないための舞台説明。

儀式書に載っていた手順は、以下の通り。

・平らな面にわかるように格子のますを描き、辺りにろうそくを灯す。
・10を越える人を、少数の獣役と多数の人役に無作為に分け、
 人役の中からは導師も決める。
・それぞれ角ではないますに自分の場所を定め、
 儀式の進行中は間違えることあらず。

・定刻になる時、決められた位置で皆目を閉じ、時を数えるべし。
・最初の一分、導師のみは誰かの元へ行き、
 その物の持つ役の札を盗み見るべし。
 その時、必ず二度三度と道は曲げず、
 通ったますの者の肩を叩き、符号とするべし。
・次の一分、獣役の内一人が同じように人役の誰かの元へ行き、
 頭を触るべし。
・二分が経てば、皆は目を空け、符号を受け取ったものは
 それを皆へ伝える。
 すなわち、頭を触られたものは獣に襲われたとみなし"遊び"から脱落し、
 肩を触られたものは何者かがそのますを通ったことを皆に話す。
・それ以外、決して何事も何者が獣かなど他者と語らうことなく、
 次の定刻を待つべし。
・次の定刻からは、儀式の再開前に誰が獣と思われるか
 各々が分からぬよう票を投じ、
 多数決において疑惑の深きものを脱落させること。

・獣役がいなくなりし時、"遊び"の勝者は人役の者々となる。
 すなわち、人役の者々は、獣役を符号より読み解き、票を投ずるべし。
・人役が獣役の数と並びし時、人は逃げ場を失い、獣が勝者となる。
 すなわち、獣役の者々は、符号による推理を悟らせず、
 人役を蹴落とすべし。

(一般的なマンション人狼と言われるもののようだ…… 
……比較的簡素だが。)

(上記村>>#1より引用……のものを、noteの幅に合わせ改行)

 ここまでやる必要は絶対ないんですが、あまりやらなさすぎると人によっては「ゲーム部分はいいとして、ロールプレイへの反映はどう扱うんだろう?」と困る人もいるかもしれません。目的がゲームを遊ぶこととは別の部分にあるというのもあって、この辺り、上手く共有できるよう工夫してみてください。

 後、まぁ、そういうガイド役の人がいると、皆動きやすいですよね。乗っかる土台ができるので。おススメです。

・1日目:役職配布

かくして、儀式の準備が始まりました。
各々に振り分けられたのは、自分の与するのが獣か人かの札と、
各自の持ち場。
遊びが始まりました。果たして、妖怪は見つかるのでしょうか?

・人狼、人間、両陣営ともゲームの完遂を目指しつつ、
 怪しい人を探しましょう。
・怪異となった人は、誰かに目をつけてください。足音が生じます。
 確実に息を潜めるもよし、工夫して疑惑をかけるもよし。
 気になる人をまっすぐ射止めに行くのもいいでしょう。
・翌日からになりますが、目をつけられた人はそのことを理解できます。
 よって、秘話などで推理を除く会話はしていただいて問題ありません。

・楽しみましょう!

(上記村>>#7より引用……のものを、noteの幅に合わせ改行)

 狐役の配布日です。ここから疑心暗鬼の始まりなので、ちゃんと始まったことを宣言するとよいでしょう。村立ても誰がどの役職かはわからないので、全員が困らないように平等にガイドすることを意識しておきましょう。

・2日目~ゲーム終了:ゲーム進行。

 ここからは存分に疑心暗鬼していただいて、進めていくだけです。ぼくは気にしいなので妙に舞台設定を現実に即して描写したりしてますが、これをやりすぎると「今どうなってる?」という困りが一部の人から出ると思うので、「今こうなってます」とささっと伝えられるといいと思います。

 いや……

 ここまで細かいとこ凝らなくてもいいかもしれません。そもそも。任せます。

・ゲーム終了:確定した結末の描写と、お片付け。

 ●終了時:狐陣営以外の勝利の場合
 ・儀式は成功し、誑狐役の人が実は人外であったことが判明します。
 ・人間側は元々その生徒がいなかったことを理解していいものとします。
  本物の妖怪に対して、質問攻めしたり
  一緒に写真を撮ったりしてください。
 ・誑狐の人は、正体をばらしてください。
  人を襲うことは儀式の力により出来ません。
  そこそこ満足したら学校を去ってもいいし、
  何らかの形で居付いてもいいです。

 ●終了時:狐陣営の勝利の場合
 ・儀式は失敗し、誑狐役の人と拐かされた人がいなくなります。
 ・人間側は"狐がいなければ勝っていた陣営の勝利で終わった"と思い、
  いなくなった人の存在も基本的には認知できなくなります。
  うっすらとした空虚感などは感じていただいてかまいません。
 ・誑狐役の人と拐かされた人は、白チャットからいなくなってください。
  基本的には秘話を使って二人で話を深めたりしてくれると
  いいと思います。
  また、いなくなるといっても白チャットでの情景描写とかは
  構いません。

(上記村>>#2より一部引用……のものを、noteの幅に合わせ改行)

 このレギュレーション通りにやると、二つの結末の内どちらかに辿り着きます。理解しきってない人とかもいるでしょうから、更新したら早めに天の声とかでどうなったか描写するといいでしょう。エピる日に急用が入ると地獄です。間のいい人間になっておいてください。

 今回ぼくの村では無事狐が見つかりましたが、見つからなかった場合がどうなるかはまだやってないのでわかりません。ぼくなら、「あなた達(参加者-2)人は無事儀式を終えたのであった。遊びの記録に不可解こそ散見されるが、怪異などというものは見当たらない……やはり、所詮オカルトだったのだ」のような描写にすると思います。独自解釈してください。

 あ、あと、ここに関しては怪異役の人がどういう怪異として動いていたか、村立てからも関与出来てなければ把握しきれない部分です。ここは逆にあまり言及しすぎず、怪異役の動きを見つつ進めていくのがいいでしょう。

用意するもの

村立て

・何らかの参加者が集まる導線。
 Twitterとかでもいいですけど、Discordの身内鯖で10人以上集まるならそれでもいいかもしれません。人が集まらないと出来ないので、頑張ってください。ぼくでも集まったから、気合入れたら何とかなります。

・設定や誘導を伝えたりしやすいキャラクター。
 村立て自身が必ずしもやる必要はないんですが、近しいところで一人は用意しておいてください。全員で世界観を共有しておいてナンボの設定なので、「あ~あれね」でみんなが独自解釈を展開しすぎるとズレが生じて事故ります。それを避けるためにも、一人は「今回は……こうだぜ!そこは……こうだぜ!」と言える立場の人を用意しておいてください。

・事故とか起きても何とかする覚悟。
 その、仕掛け合いが起きたり、ランダム配布役職で力関係が定まったり、キャラクターロストに近い描写がありえたり、それらやり取りが村立て側からは監視・管理・制御できない部分に多く存在します(マン人の秘話の時点でそうですが)。
 神ではないので全部を何とかしないといけないわけではないですが、込み入った設定なので、少なくとも設定で迷子や解釈違いが起きないよう、出来る全力は尽くしてください。頑張れ!負けるな!えいえいおー!

・よくも悪くも皆に広く目をかけておく心づもり。
 実はこのレギュレーション、誰が怪異役になるかわからない割に、怪異役の働きかけは一人に強く関わるものとなります。怪異役・被害者役と接点が起きていれば最終的に何らかのロールは出来るんですが、全員が全員と秘話飛ばし合うとかでもないなら、そういうはぐれ位置ポジションの人が出ちゃう、そういうレギュレーションです。
 なので、あくまでその場に立ち会ってる一人ではあるんだよな……という一体感の中にいてもらうためにも、ちょっと立ち位置に困ってる人とかいないか、時折見回す心がけをしておくといいと思います。

参加者

・一般人であるキャラクター、もしも怪異ならのプラン
 参加者に求めるものはそこそこ重いです。ロールカロリーが要ります。まず、個性的であってもいいけど、前提である日常において異物にはならない程度の一般人であること。でありながら、もしも運ゲールーレットで狐を引いてしまった時、どういう怪異として動くのかという両面を考えておいてもらう必要があります。
 このレギュレーションが気になる!やりたい!と思う人は、なんだかんだそういうのに興味があって考えるのも嫌いじゃない人だと思います。ですが、それが出来るかどうかわからないというところにも問題があります。

・想定していた通りの展開にならなくても困らない大らかさ
 狐だったらどうしようかワクワクしていたのに、狐じゃなかった。友達が狐だったことに驚くつもりだったのに、自分が狐になってしまった。何らかいいロールが出来ればと思ってたけど、あまり関りのないところが狐になってしまった。
 役職が完全なランダムなので、そういうの、どうしてもどこかには起きると思います。これに関して、実は村立てがどうにかできるかというと、すごく難しいところです。なので、ここのところは皆様の臨機応変さや賑やかしポジションもいけるぜ感に頼らないといけないところになります。
 ぼくの初村でも、オカルト部だけじゃなく風紀委員や新聞部、手品同好会といった別ポジションを開拓してる人とかもいました。立場が違えば、事象の受け入れ方も変わってきますよね。上手くその辺を活かして、最後までお付き合いいただければと思います。

・いざ友達がいなくなったりしても泣かない気持ち
 キャラクターロスト的な展開がどうしても受け入れられないという人はいると思います。今回のレギュレーションではどうしても展開次第でありうるので、そういう人には厳しいかと。逆に言えば、先にそういう展開がありえますよと言っているため、予防はしてもらえるかと思います。
 気にはなるけどマイルドだと嬉しいカナ……という人は、近いうちにそういうのが出来ればいいナーと思ってはいるので、そちらをご期待ください。

・なんかわかんなくなったら村立てに聞く勇気・自制心
 このレギュレーションはその通りやると、設定が立て込んでます。今どういう状況?となって動きにくいなと思った時は、悩まず村立ての人に聞いてみてください。なんか返ってくると思います。
 あと、たまにあるんですけれど、絶対こうだぜ~~~!!と思って先にロールやっちゃったら、後からいやそうじゃないですけどって訂正されるやつとか。そういうのが起きるとシュン……と人はなっちゃうので、どうかな?微妙かな?って思ったら村立てに聞いたり、出るであろう天の声を待ってみてください。ぼくはあなたを無用に落ち込ませたくはありません。

最後に:改修案とか

 上手いコト弄り倒したら、危険成分を抜いたり逆にもっとハードにできると思います。任意の味変をして自分好みの村を作ろう!

 ぼくはマイルド需要に答えられないかなーと、「神社でよく遊んでる子供達の集いに、バイトの巫女さんが面白い遊びを教えてくれる」という設定で次はやろうかと思っています。神社の神様は子供たちに交じって遊んでいて、その遊びで神様をみんなが見つけられたら、何かイイことがあるかもね……みたいな。キャラクターロストを無しにして、対象年齢を下げてる方向です。

 ハードさを増したい場合は、設定より村立て側の地の文とか参加者の傾向とかで、ハードな雰囲気を作り上げるのが効果的かもしれません。ガッツリロールする人って、勝手に秘話ですごい盛り上がってたりしませんか?ありますよね。そういうやつです。

 「この設定でやってみたいけど、村立ての仕事をやりきれる自信ないかも……」という人がもしいたとしたら、ぼくに言ってみてください。更新時間とか設定次第ではありますが、いけそうなら説明役をぼくにやらせるとかの選択肢もあります。

 思ったよりこの設定は興味を示してもらえてるみたいで、ぼくとしては自分の仕掛けを気にしてくれる人、楽しんでくれる人が多いとそれだけ嬉しいです。普段人と関りをあんま持たない人間なので、そういうところで頼ってもらえたりすると幸いです。

 ご清聴ありがとうございました。よいマン人ライフを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?