【キューマスの蟲神器第4弾 デッキ紹介シリーズ】低コスト〜中コストの虫を剣舞天翔の刹那で強化するデッキ
こんにちは。「Qumasu(キューマス)」というサークルでボードゲームを作成している者です。
第4弾のカードを活用したデッキを紹介をしています。今回は新規LR術カード「剣舞天正の刹那」を使ったデッキを紹介します。
デッキレシピ
コンセプト
「剣舞天正の刹那」は2コストの術カードで、自分の虫2体までに、エサ場から2枚まで強化カードを付けることができます。
本デッキのコンセプトは、技の効果は強いけどスタッツが心許ない低コスト〜中コストの虫を「剣舞天正の刹那」で強化して戦うデッキです。特に、残れば残るほど毎ターン効果を発揮する虫は、スタッツ上昇と破壊耐性を付けることで強力な虫に化けます。
蟲神器でスタッツの高いカードといえば、現状は6コストのLRしか存在しません。しかし4コストまでの虫には独特でピーキーなメタ効果を持つカードが多数存在していて、それらのカードをより強く使うことができるのは、「剣舞天正の刹那」にしかできません。
1枚1枚に採用理由があるため、まずは中身を解説します。
「剣舞天正の刹那」の効果でエサ場から最も出したい組み合わせは「鍬形虫の甲冑」+「空蝉の革鎧」です。常にこの2枚を狙います。後述の4コスト以下のメタ虫たちは体力、攻撃力ともに低いため、両方補うことができる「鍬形虫の甲冑」を付けたいことと、強化デッキはリソース消費が激しいため、なるべく1体を守り続けたいことなどから「空蝉の革鎧」も必須になります。
「兜虫の甲冑」は「鍬形虫の甲冑」が引けない場合の3枚目、4枚目としての採用です。
「蠱術の贋作」は手札から付けたいカードで、「兜虫の甲冑」の補正値の低さを補ったり、「鍬形虫の甲冑」に合わせて上振れを狙います。
低コスト〜中コストの虫
攻撃力400以上の虫を採用することで、最低でも「兜虫の甲冑」+500=900ダメージで、弱点込みで大型の虫を1パンすることができます。
普段日の目を浴びない虫をエースアタッカーにすることができます。相手のデッキに合わせて有効な虫を選び、強化しましょう。
採用カード
「オオカマキリ」
攻撃回数が多いほど、攻撃力上昇の恩恵を受けられるため、相性がいいです。「鍬形虫の甲冑」を付けることで900×2回攻撃=1800ダメージで色に関係なくどんな虫でも基本的に1パンできます。最近環境で少しずつ流行っている「タイタンオオウスバカミキリ」の体力2500でさえ、弱点込みで倒すことができるすごいカードです。
「剣舞天正の刹那」を使うことで2面処理、大型処理ともに優秀なカードになります。
「オオジョロウグモ」
ワンショットデッキへのメタカードです。元々のスタッツが優秀であるため、場持ちが良いです。「蟲術の贋作」と合わせて「ニセハナマオウカマキリ」で1パンされないラインまで育てましょう。
「ナミアゲハ」
強化カードをつけると〈りんぷん〉で横に強化カードのない虫達を守ってビートダウンすることができます。このデッキは単体で運用できる虫が少ないため、「ナミアゲハ」の横に並べることでこちらの縄張りを減らすことなく打点数を増やす役割を生み出せます。
既に他の虫に「剣舞天翔の刹那」を使っている試合は、ナミアゲハを後からだして「オオエンマハンミョウ」「サカダチコノハナナフシ」の受けとして使うことができます。
ただし、「ヘラクレスオオカブト」はケアすることができない点には注意が必要です。
「サバクトビバッタ」
強化カードでスタッツ上昇と耐性付与することで、相手がこちらの盤面を突破するのに必要なエサ数に到達させないプレイングができるようになります。それを嫌った相手が毎ターン壁として虫を出してくれるなら、1枚ずつリソースを削れているため、どちらにせよ仕事をしてくれる優秀な1枚です。場に残れば残るほど強いという本デッキのコンセプトに合致しているだけでなく、「兜虫の甲冑」込みで青の6コスト虫を全て倒すことができます。
なかなか動いてこないデッキ相手には先行4ターン目に登場させ、「剣舞天正の刹那」発動までの時間を稼ぎましょう。
「カイコ」
〈くちなし〉が刺さりそうな対面であれば「カイコ」を強化します。打点が低く弱点を付けないため、どのデッキに対しても優先的に出すカードではありません。しかし刺さるデッキに対しては耐久力のある「カイコ」は驚異になります。リーサル前に〈とびだす〉〈かばう〉をケアするなど、単体でも優秀な1枚です。
「オカダンゴムシ」
アグロ対策カードです。
最速3ターン目に「剣舞天翔の刹那」を使って強引に壁を立てます。手札から甲冑を付けるだけでも十分強いです。〈軍隊連携〉を活かした赤単速攻デッキがかなり強いと感じており、対面対策は必須と考え、2枚採用しています。このカード1枚でかなり勝率が変わるので、ぜひ試してみてください。
強化カード
「鍬形虫の甲冑」
強化値が最も大きく、「剣舞天翔の刹那」から最優先で付けたい1枚です。強化した虫の隣に出した〈りんぷん〉が突破されたタイミングで〈装着〉のチャンスがありますが、あまり噛み合わないことが多いです。終盤手札から出す場面もあるため、2枚目以降もエサ場に置くかは慎重に考えましょう。
「兜虫の甲冑」
「鍬形虫の甲冑」の3、4枚目としての採用です。差別点としては手札からも付けやすいコストであり、エサ場に埋めずに取っておくと終盤役立ちます。イラストかっこよすぎますね…。
「空蝉の革鎧」
「剣舞天翔の刹那」で必ず付けたい1枚です。このカードが見えるまではなるべく動きたくないほどです。「草薙の業火」「刺蝿の血盟」など、確定除去はかなり多いため、このカードがあるかないかではかなり違ってきます。
縄張りに埋まってしまった試合はかなり苦しくなります…。
「蟲術の贋作」
上振れを狙ったり、「兜虫の甲冑」の強化値の低さをカバーしたり、器用な1枚です。「剣舞天翔の刹那」が引けない試合は手札から直接強化カードを付けて、このカードと合わせることで誤魔化すこともできます。
デッキの動かし方
6エサのタイミングで、4コスト+「剣舞天翔の刹那」で「甲冑」+「空蝉の革鎧」がメインプランです。アグロ対面は「オカダンゴムシ」で早めに起動したり、「甲冑」+「蟲術の贋作」を手札から付けることもあります。
意識したい点として、1匹の虫だけに強化カードを集中させるか否かの判断が重要になります。「ヘラクレスオオカブト」など、相手に強化した虫を突破する手立てがありそうな場合は、「蟲術の贋作」と合わせてそこそこ強化した虫を2回用意するBプランも視野に入れましょう。強化カードを分配できる点が「キンオニクワガタ」にはない強みですので、ロック、コントロールではなく、ミッドレンジの感覚で縄張りを詰めることも検討しましょう。
このデッキの弱み
多くのリソースを使って盤面を作り、あとからゆっくりリソース回収していくデッキであるため、早めに突破されたり、起動が遅れるとリソース不足で苦しい展開になります。前者は「ヘラクレスオオカブト」や水生昆虫の横並びなど、後者は強化カードや「剣舞天翔の刹那」が縄張りや山札の下に埋まることなどが挙げられます。
最後に
環境デッキに比べると、やや安定感に欠け、弱点もありますが、普段活躍しづらい虫を、強化カードで一線級のアタッカーに育て上げる爽快感は他にない楽しさがあります。
他にも採用候補の虫が沢山いると思いますので、ぜひ皆さんも色んな構築を試してみてください。
今後も相性のいいカードなどありましたら、追加してみます。
採用候補
「ジョロウグモ」
擬似的な「アレクサンドラトリバネアゲハ」として運用することができます。5エサで起動できる点が優秀です。
「ニシキオオツバメガ」
虹色光沢の攻撃力を上昇させることで、擬似的な「リュウジンオオムカデ」として運用することができます。
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