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私は #polca を使わず #VALU を使う

CAMPFIREが知人・友人限定で支援を集める「polca」をリリース——審査不要、30秒で企画開始 | TechCrunch Japan http://jp.techcrunch.com/2017/08/10/campfire-polca/ @jptechcrunchさんから

polcaがついにリリースしました。
VALUの中でも「polca」始めました!という投稿が散見されますね。

【polcaでは、自分のネットワークの中から支援してもらう】
 polcaは(思想的には)自分の知っている顔ぶれの人たちからお金を預けていただく、ということになっています。あなたのゆるくつながる人間関係のなかから、プロジェクトに「それいいね!」と思ってくれる人が支援をすることになります。お金の出どころは、あなたの人間関係のネットワークのなかです

【polcaは人間関係を壊さない】
 polcaはUIを見る限り、投げ銭的な使い方も多いでしょう。知り合い同士のなかでお金を集める→フレンドファンディング、である以上、ベースにあるのはリアルな人間関係です。投げ銭をする側も、度を超えた支援はしないでしょう。良くも悪くも、身の丈にあった資金調達に向いているのは、polcaです。

【ネットワークのお金を共通財産と考える】
 多くの場合、人間関係は相互的です。私がAさんを友達だと思っていたら、Aさんも私を友達だと思っています。仲の良い友人とは、共通の知人がたくさんいます。このようなゆるいネットワークのなかで、簡単にお金を融通し合えるようになったのが、polcaです。
 そのように考えると、ネットワーク内のお金をたくさん使うと、お金がすぐに枯渇することがわかります。polcaは、誰か一人が何度も使うのではなく、ネットワーク内の数人が、お互いにお金が必要なときに融通しあうのが理想だと思います。そうすればpolcaを、楽しく・かつ活発に使えるでしょう。

【私はpolcaを使わない】
 私はリアルな友人たちと、よくギフトや金銭のやりとりをしています。ゆるい相互扶助のネットワークを、意識してつくっています。ただ、相互扶助のネットワークというのは、誰かが困っている、誰かが支援してもらいたい、そういうときに働くものです。いまの自分は、そういう状況じゃないなあ、と思います。もちろんpolca自体は面白いんですが、人からお金を預けてもらうほどでは、、と思ってしまいます。

【長期的なアクティビティには、VALUが向いている】
 じゃあVALUは違うのか?というと、かなり違います。モデルにしているケースが違うということですね。VALUがもっとも似ているのは、株式会社のモデルです。金銭的リスクを株主が負い、そこで得た資金を事業に、個人で言えば活動に充てます。株式会社では株主が金銭的リターンを得ますが、VALUでは直接的な金銭的リターンがありません。そこは各ユーザが試行錯誤しているところですが、資金提供を通じて、活動にコミットする度合いに関しては、株式会社を模したVALUの方が強いです。これは出資者も、発行者もです。VALUの発行者は、支援の見返りに、活動にしっかりコミットすることを求められます。見ず知らずの人から支援してもらえるメリットがある代わりに、自分の活動の説明責任が生じます。私の意見としては、他人からお金を預けてもらう以上、お金の使い方や活動の説明は当然しなくてはいけないと思います。その強制力があるVALUというのは、とても良いツールだと感じます。

【VALUとpolcaの棲み分け】
 モデルケースが違う以上、どっちが良い・悪いではないと思います。私は自分の活動を、見ず知らずの方にでも支援してもらえるよう、積極的に情報公開していきますし、やっぱりVALUが向いていると思います。
 友人が多くて、オモシロガリな人たちが周りにたくさんいる若い人は、polcaが向いてるんだろうなあと思います。自分はたぶんpolca向きではないので、こういう使い方があるよ!みたいのはあんまりわかりませんが、知り合いはcampfireで散髪費用を調達したり、polca向きだなあと思います。何にせよ、こうやってお金が縦横無尽に行き来するようになって、いろいろ活発になってきたなあと思います。campfireさん、VALUさん、メタップスさん、どれもうまくいくといいですね。

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