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走らなくたってぜんぜんいいのさ♡

小さくって、コロコロと走り回る時期。
ボールやフリスビーを投げると、目を輝かせて走っていく時期。
犬と暮らしていると、それぞれの時期に愛おしさがある。
もちろん、一緒に遊ぶ時期なんて仕事の疲れを吹き飛ばしてくれる力があるくらいだ。
でも、我が家の長男は今年16歳の老犬だ。
もう走らない。読んでも聞こえない。おもちゃへの興味なんて何年も前になくなってしまった。
飼い主として寂しいか?
いやいや、長男だから我が家も老犬との生活は初体験だけど、
なんて愛おしいんだろうと毎日思う。
リビングをヨタヨタ歩き回っているかと思えば、隅に入り込んで立ち往生している。
方向を変えてあげると、
「瞑想中なんだよ。触んないで!」って感じでまた歩き始める。
足音が聞こえないぞ!どこで立ち往生しているんだと探してみると、
立ち往生して疲れた場所で眠っている。
ブランケットをかけてあげると、
「何してんだよ。気持ちよく寝ていたのに~」と、
また歩き始めるのだ。
その様子がかわいくてかわいくてたまらない。
そして、老犬の一番の特徴だと思うけれど、
お昼寝の時間がすごく長い。
初めの頃は、「大丈夫か?生きてる?」みたいに
気になって心臓の音を聞いたり、撫でてわざと起こしたりしていたが、
今は、寝顔を見てこっちが幸せをもらっている。
おもちゃで遊ばなくったって、名前を呼んでもぜんぜん無視されたって、
かわいいからいいのだ。
長男のペースで、好きな時に寝て好きなだけ歩き回って、
そして、走らなくたっていいのだ。
我が家の長男は、今日も可愛さ全開でマイペース。
パピー期、青年期、シニア期。
犬との暮らしは、どの時期も可愛さ満開。
君たちの瞳にずっと映っていたい。


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