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月下美人 君を探して死ぬこともできない (ロトゥキン3rdステージ)



はじめに

Mnetのサバイバル番組 Road to Kingdom : ACE OF ACE (ロトゥキン) に大好きなグループ、ワンアス(ONEUS)が出場することをきっかけに始めたこのnoteですが、すでに披露されたパフォーマンスの感想noteは今回で5本目となりました(驚)。ちなみに前回2ndステージ「No diggity」の感想はこちらです。

このep5 の放送後、次の放送に先駆けて10/21に3rdステージの動画が先行公開となりました。こちらの動画も再生回数が点数に反映されるということなので気合を入れてストリーミングするぞ、と見始めたのですが、鳥肌。あまりの儚い美しさに涙することになりました。今回のnoteでは、間違いなく後世に語り継がれることになるだろう、この「月下美人(LUNA)」のステージの感想を感情にまかせて書きたいと思います。

公式動画

こちらの動画をご覧ください

なんなのよーーーーもぉーーーーなんちゅう才能……勘弁してくれ……泣泣泣
これが初見時の感想です。これぞワンアスの大大大得意分野、韓国伝統音楽+韓服のパフォーマンス=ハイ優勝  キマりました(早)

劇団ワンアス はじまりはじまり

この「月下美人(LUNA)」は、2021年11月にリリースされたアルバム「BLOOD MOON」のタイトル曲、韓国伝統音楽風の切ない恋の歌です。今回、いきなりびっくりしたのは、導入部分に同じアルバム収録曲、ミステリアスな魅力を放つ隠れた名曲「Intro:창(窓:Window)Feat.최예림」の一部が使われていたことです。

この部分の理解が非常に大切なのでぜひこちらをご覧ください。
(引用失礼します)

”死んでも死なない5つの妖怪よ
どうしてこんなに美しい姿の妖怪が現れたのか
しかし、赤月が昇ると、本来の醜い姿が現れ
せつない心
あなたを探してまだ彷徨っている”

また、「月下美人」の印象的な歌詞が冒頭と最後に歌われるのですが、そこもおさえておきましょう。
(引用失礼します)

以上をおさえて、またスクショ(いつものように画質終わっててすみません)で振り返りたいと思います。

今回のACEはソホ
は~なんと美しい横顔と光沢のある韓服
え???橋の上から身を投げる・・・!?!?
「Intro:창(窓:Window)Feat.최예림」に
合わせて挿入される美しいイラスト
赤月のせつない伝説
繊細なイラスト 
え!!!イラストからの再現性やば
歌いながら踊っています。もちろん生歌。
長髪のエクステ&女性ぽい韓服を
お召しになっているシオンチャン様(美)
美しい妖怪ファヌン
舞台セット転換も本当に綺麗
美しい妖怪ゴニさん 似合う
ゴニさんはもちろん、みんなしっかり歌ってます
りりしいイドくん
全員韓服のデザインが違ってとても良い
扇子づかいが本当に上手。
当然マイクONだから、扇子が開く「パサッ」音が
揃っていることもよく聞こえる
オールラウンダーのソホお兄さん、
女性ダンサーとのペアダンスも本当にお上手
扇子を使った優美な群舞
なにやら不穏な雰囲気
理性にしばられていた醜い欲望が
壁を突き破って出てくる、のを表現しているのかな
赤い花の神輿に担がれているシオン
なぜ妖怪になったんだろうか・・・想像が膨らむ
役人たちに捕らえられるイドくん
過去の回想?本性を理性で抑えつけている象徴?
彼岸花 弔いを連想させる不吉な雰囲気
何かが起こりそう。
不穏で厳かな雰囲気をつくるゴニさん
キターーーーー!!!!このソホさんの顔、
ヤバ!!!怖!!!
女性が担ぎあげられている、生け贄か?
女性の服のみ天に昇っていく
死んだ・・・?のか・・・?
ソホ妖怪の仮面パリン
ぐわーーーーー(悶絶)
この切なくも美しい色彩を見てくれ全員
すばらしすぎる(泣)
我に返りソホ ひとり歩く 切ないねえええ
そこであの月下美人の歌詞です。
「君を探して彷徨いながら何気なく通り過ぎた花がとても綺麗だったんだ、それがまさに君だったんだね」(血反吐)
女性が亡くなったことを知り涙するソホ
なんちゅう悲恋やねん。
最後怖すぎ(ゾワ)
生き続ける妖怪 この悲しい物語は終わらない

どこからどうみてもこの演目の主役、圧倒的エース ソホ

この演劇のようなミュージカルのようなステージ、ダンスも歌唱も優れているソホの演技がすごい。他のメンバーたちは、自己主張を弱めて主役の脇を固め、観客が没入できる世界観をつくる側に回っています。

仮面パリンのところの表情演技見て
(引用失礼します)

エンディングの時の表情演技も見て
(引用失礼します)

演劇的な構成と舞台演出、やはりほぼ劇団

まず、気づくのは、妖怪たちの心のうちがステージの色によって演出されていますよね。
ステージの色が青=理性的な人間
ステージの色が赤=理性を失った妖怪
青と赤が入り混じるステージではそのせめぎあうところ。あわい。そこに苦しみがあり、せつなさがあり、人を魅了する美しさがあるんですよね(溜息)
彼らのもっとも得意とするところのひとつ、美しさから、悪や狂気の方向にギアをどんどんあげていくところ、これがね、沼なんですよ。

また、構造物を使った時間の経過も表現していると思います。
最後の橋のシーンは冒頭の橋のシーンにつながり(我が家の小学生の考察)、この物語がまるでループするかのよう、これが終わらない物語であることを予感させるのです。そのほかに背景美術や小物なども考察できるかもしれません。

やっぱり劇団です。演技、表現力、舞台の構成含めて。彼らとファンタジー世界との親和性には目を見張るものがあります。これまでの作品を見ても、彼らはストーリーテリングの鬼、悲恋とか叶わぬ恋をやらせたらピカイチなんですよね。毎度ながら勘弁してくれ案件です。
ワンアスが演劇的だとずっと思っていて、そこが評価されてほしいと思っていたのでキタキタ〜!という感じ。
Baila Conmigoも人魚王子という設定が相当演劇的だと思っていました。

普遍的なテーマを民族的なアプローチで見せる

月が美しく同時に狂気をはらむものというテーマは狼男・・・、人間と妖怪(モンスター)との叶わぬ恋というテーマは、吸血鬼・・・のように世界中にあると思うんですけど、普遍的な物語を、韓国の伝統的、民族的なアプローチで見せるのがやはりこの曲が世界中のファンを魅了してやまない理由だと思います。どの文化の人が見てもエキゾチックで奥深くて神秘的だと感じ、そのストーリーを味わうことができる。たくさんの人に愛される曲だと思うのです。

この曲を勝負曲に選んだことの意味

私はこの曲のカムバ期にはまだファンではなかったのですが、長年のファンの方が歓喜している理由を知りました。
(引用失礼します)

泣いちゃいますね・・・

前回のNo Diggityと見比べてみてください。鬼の振り幅です。思えば、ここまでのロトゥキンのステージで喜怒哀楽すべて表現してませんか??ここで披露されたステージをすべて見たら、ワンアスの活動がまるでダイジェストになるように、こういう一連の作品にしてくれたような気がします。
これはほかでもない、ファン(トゥムン)のためでしょう。

おわりに

「おぬるたりちょっくな(今夜は月がきれいですね)」の「LIT」もそうだけど、月下美人はファンソングでもある面があると思います。ファンダム名がトゥムンで彼らはファンのことを「お月さま」と呼んでいるのです。
だからでしょうか、この悲しい曲だけどスウィートな気持ちになるのは…。
この、ひとことで言えない感情を呼び覚まされる感じ、これこそがワンアスらしさ。余韻がすごいんですよねえ。
この素晴らしいステージをたくさん愛してください。

Mnetにひとこと言うならこれ

以上、今回のnoteは10/21に先行公開されたワンアス3rdステージのパフォーマンス「月下美人(LUNA)」について振り返って書きました。ここまで長々とお読みいただき、ありがとうございました🙂‍↕️

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