ただ進めば至る(2)
ウルトラマラソンの準備を先輩ランナーから教えてもらいました。
どうやったら100キロ走れるようになるか、を。先輩ランナーは言いました。「90分走を一ヶ月間続けたら走れるようになるよ」と。その言葉を信じて練習しました。その当時の自分にとって90分走ることは難しいことではなかったですが、それを一ヶ月続けるのはなかなか難しかったですね。
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2010年10月16日
明日、いよいよ四万十へ出発します。レース本番のペースで5キロほど走ってみましたが、少し不安な腰と違和感のある膝が残りました。でも、もうここまできたら、ベストを尽くすしかありません。荷造りはばっちりですし、忘れ物はないはずです。当日の天候に合わせて、ウェアを何パターンか準備しました。半袖、長袖、インナー、ウインドブレーカー、タイツ、スパッツ、シューズも2足用意しています。頑張ります。
「ただ、進めば至る」
100kmの道も一歩からです。無事に完走報告ができますように!
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「ただ進めば至る」
高知大学に入学したとき生活費を抑えるために南溟寮という付属の寮に入りました。一日三食ついて月一万二千円ほどでしたから、親の負担を少しでも軽くしたいと思ったからです。しかし、その寮は入ってわかったことですが、ものすごく蛮カラな寮でして先輩等の後輩いびりに耐えられずというか我慢できずにすぐに退寮しました。わずかな寮生活でしたが学んだこともありました。そのひとつがこの言葉です。入寮した初日に先輩に竹刀で脅されながら強制的に覚えされられた寮歌でもある「豪気節」の巻頭言にある言葉が由来です。その言葉は「ただ歩めば至る」なのですが、自分はランナーでしたので「ただ進めば至る」としましたが、ただ進めば(歩けば)いつかはゴールに辿り着くというポリシーは、若かった自分の心に刺さりました。なので突然走れなくなった自分に対して、自分のモチベーションを保とうとしたときにいつもこの言葉を思い出し、拠り所としました。
「巻頭言」
感激あれ若人よ。
感激なき人生は空虚なり。
汝等が前に高く高く理想を掲げよ。
さすれば道はたんたんとして汝等が前に開けん。
ただ歩めば至る。
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それでも諦めなかった市民ランナーの話「ただ進めば至る」
ある市民ランナーがある日突然医師から「もう走れない」と最後通告を受けました。それはあまりに突然で衝撃的で愕然としました。暗黒の日々からふた…
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