F-3も空母も要らない! 日本に必要な軍備とは

(1) 今すぐ止めよう、3大ゴミ兵器

①F-3戦闘機

②空母

③イージス・アショア代替戦艦

①F-3戦闘機
長らくぐずぐずしていた、F-3戦闘機の開発がいよいよ始まることになった。開発の主体となるのは三菱重工。そう、三菱ジェットなる小型機さえ、まともに開発できなかった、あの会社である。そして米のロッキード・マーティンが技術供与をすることになっている。ロッキード・マーティンは米のステルス戦闘機、F-22やF-35を製造しており、『F-22とF-35のいいとこ取りができる』などと、能天気に期待する声もある。

問題点を指摘していきたい。F-3の前世代機となる、F-2戦闘機も当初は国産との触れ込みであったが、米からの横やりを受け、結局はF-16ベースの開発となり、主導権を米に握られた。その結果、要となる技術移転がされなかったのはもちろんのこと、改修なども米の了解が必要になった。国産とは名ばかり、融通の利かないムダ金をつぎ込んだ厄介者になってしまった。
F-16の開発は1970年代であるが、継続手に敵にバージョンアップがされ、いまでも新造が続く長寿命機種となっている。いっぽうのF-2は1990年代であるにもかかわらず、もう退役を見据えるという、寿命の短さ=コスパの悪さも際立つ結果になっている。
にもかかわらず、またもや米のメーカーと組む、という同じ過ちを繰り返してしまった。今度は日本側が開発主体だから、と言うが、ノウハウレベルが圧倒的に違うのに主導権など持てるわけがないことは自明の理だ。
折しも欧州では、英・イタリア・スウェーデンの連合と独仏スペインの連合がそれぞれ次期戦闘機を開発中であり、日本が過去の失敗を踏まえるのであればこの好機を生かして、どちらかの陣営と組むべきであった。親分子分関係の米日と違い、これら欧州各国とであれば、より対等な立場で開発に参画が可能であるし、両陣営とも戦闘機開発のノウハウはあるから開発リスクの低減もできる、そしてなにより製造機体が増えることで、コスト低減の観点からも非常に望ましいはずだ。
ミリオタの中には、現役最高の戦闘力を誇るF-22の技術がつぎ込まれることをメリットとして挙げる人もいるが、はっきり言って意味がない。F-22の製造は2011年に完了しており、2016年には再生産を検討したものの、「20年前の技術であり、膨大なコストをかける意味はない。それよりは第6世代戦闘機を開発すべき。」として中止にしている。そしてすでに米空軍・海軍ともに第6世代戦闘機の検討が始まっている。
国産化による技術習得へのこだわりもまた愚かである。自国開発しないと国内の戦闘機製造技術が失われる、などと危惧する声が主に保守系の面々から寄せられる。しかし、そもそも国内にはすでに大した技術など保有されていない。F-35導入の時にも同様の声が上がり、国内組み立てができるように多額の資金を投じたが、そのほうが結局は割高になるといって海外生産に切り替えている。結局は国内防衛産業とそこに取り巻く有象無象の利権を満たしているに過ぎない。
そもそも200機に満たないような国内需要だけのために独自開発するという発想自体が正気とは思えない。傷が浅いうちに計画撤回し、前述のように欧州との共同開発に路線転換すべきである。

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