F-3も空母も要らない! 日本に必要な軍備とは

(1) 今すぐ止めよう、3大ゴミ兵器
①F-3戦闘機
②空母
③イージス・アショア代替戦艦

②空母

自衛隊では、護衛艦「いずも」「かが」を空母化することとしている。実行されれば自衛隊としては初の空母配備となる。

本題に入る前に空母について簡単に説明しておきたい。
他国の例などを参考にすると、空母の大きさはだいたい満載排水量50,000~60,000tくらいである。英のクイーン・エリザベスが約68,000t、中国の遼寧が約60,000tである。ところがこの例に当てはまらない超絶規模を誇るのが米だ。空母と呼ばれている艦艇は舞異彩排水量100,000t前後と一般的な空母の約2倍の大きさとなる。また航空機の離着陸が可能な強襲揚陸艦も保持しており、こちらは約50,000tと他国で言う空母なみのサイズを誇る。
翻って我が国の「いずも」「かが」は満載排水量が約30,000tであり、一般的な空母よりは小さく、”軽空母”と呼称されるサイズ感である。サイズが小さいということは艦載できる航空機の数も少ないということになる。軽空母クラスになると軍事大国以外にもスペイン、オーストラリアなどが保有している。

空母の用途は遠隔地への戦力展開だ。巨大な原子力空母を11隻も保有する米はアジアや中東など世界各地に空母を展開し影響力を行使してきた。空母は米が「世界の警察官」の役割を果たすうえで欠くことのできない存在である。
この遠隔地向け戦力が専守防衛を国是とする日本に必要かと言えば、NOであることは自明である。沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島など外国勢力による領土侵犯により紛争の危険がある地域もあるが、遠い飛び地というわけでもなく、当然これらの防衛に空母などは必要ない。離島防衛に関していえば空母ではなくほかの兵器に予算を投入した方が明らかに効果がある。
また、中国が台湾武力併合に踏み切る行動をとった場合、必ず米空母が派遣されて大きな脅威となることから、中国では米空母への対応をターゲットとした対艦ミサイルの開発、配備が進んでいる。これらの兵器が使用されれば米空母でさえ相当なダメージを受けるため、すでに台湾近海までの空母派遣は非現実的選択肢とさえ、見られている。
尖閣諸島の攻防戦に日本が新営の空母を投入しても”飛んで火にいる夏の虫”とばかりに対艦ミサイルの餌食となるのがオチだ。

空母は運用に多額の費用がかかる。それゆえ保持できるのは大国に限られる。日本も大国なのだから空母を保有して当然。アタマが悪く虚栄心の塊である政治家が真の国防の観点とは遠く離れた意思決定で空母導入を決めた、そんな姿が透けて見えてくる。


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