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[メギド72考察メモ] プルソン君は配布メギドだったのか?

 ヘルプページってありますよね。
 メギドの塔で言うと、右上のこの『?』アイコンです。

 中はこう。オーソドックスな作りですね。

 開発会社にもよると思いますが、ヘルプページってサービスインの数ヶ月前に作られる事が多い気がするんですよね。ゲームシステムなどの仕様がすべて固まり、正式な画面が出来上がり、最低限のキャラの画像や3Dモデルができないと、マニュアル用の画面キャプチャとか撮れませんし。

 あとこういったヘルプページって、大抵はストーリーなどで加入する無課金キャラが使われてるケースが多いです。
 まあ、それはそうです。『無課金キャラ』とか『初期キャラ』と言うとどうも弱そうな印象を受けますが、ストーリーの最初期から一緒に冒険をしてくれるキャラというのは、いわばゲームの顔ですもんね。
 FGOのマシュ、グラブルのカタリナ・ラカムなんかはいい例です。FGOをプレイしていてマシュを知らない人はいないし。

 そういった代表的なキャラは、他のガチャ加入キャラより優先的にグラフィックが納品されてる事が多い。だからこそ、ヘルプページに採用される確率も高くなる……というわけです(多分)。

 じゃあ、メギドの場合はどうなのかというと……

 8人……?

 初期加入の5人に、一章で加入するガープ兄貴、二章(だっけ?)で加入するマルコシアスさんで計7人。
 数が合いません。四章以降で加入するメギドもいますが、彼らを加えると逆に8人をオーバーしてしまう。

 というかそもそもの話、メギド72のメインストーリーはサービスイン当時3章までしか実装されていなかったようなんですよね。
 プロデューサーレターにもこう書いてあります。

プロデューサーレター (年始のご挨拶)
https://megido72-portal.com/entry/pletter-20180101_special

> キャラクターや世界観がより楽しめるようなコンテンツを広げていきたいです。
> そこへの布石として、PvPと新章がいよいよ追加されます。

 つまり『ヘルプページの8人』は、3章までに実装されていた誰かでなければならない。
 初期メンバー7人は確定として、残りの1人は誰なのだろう……。

 一番下までスクロールしていったらヒントがありました。
 このページで採用されていたのは、プルソン。そしてボティスでした。
 2人増えて計9人。まあ、これくらいならブレの範囲といえるでしょう。

 うーん、実に意外な組み合わせ。この二人、現状では完全にガチャ限定でメインストーリーには全く絡みません。もともとはストーリー加入だったのかな……?

 ただ、ボティスはともかくプルソンについてはそこまで不思議ではないというか、『ああ、こいつは特別扱いされて当然だな』という感想でした。
 というのもこのプルソン、『ゴエティア』においてはアスモデウスなどと同格の"王"として扱われているからです。

ゴエティア - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%A8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2

 72柱のうち、純粋な"王"とされているのは『バラム』『パイモン』『アスモデウス』『バエル』『ベレト』『ベリアル』、そして『プルソン』。
 どうでしょう。メギドのメインストーリーを5章まで進めた人なら、(ガチャ入手の)プルソン以外は立ち絵がパッと思い浮かびますよね。そういうことです。

 ゴエティアの王は、メギド72においてもまた特別扱いされている。
 ならば、プルソンくんが(企画当初は)ストーリー加入キャラだったとしても、さほどおかしくはない。

 にもかかわらずオミットされた理由は色々考えられます。
 一番有力なのは、キャラをこれ以上増やせないとシナリオライターが判断したから……かな。なにせ二章の時点でメギドが7人です。これにソロモンとシバで9人、王都のハルマ二人を入れると11人。
 実際に物語を書いてみるとわかりますが、キャラクターが増えれば増えるほどストーリー描写というのは煩雑になってきます。出番がまったくないと『こいつは何の為に旅に同行しているのか』となってしまうし、『この状況でこいつが反論しないのはキャラ的におかしい』とか、そういう整合性も取らないといけません。
 メギド72のメインストーリーは間違いなくキャラ多すぎなのですが、そんな状況でまっとうに、無理なく、全員に出番を与え、かつ面白いストーリーを書いてるメギドのシナリオライターさんは本当に凄いと思います。地の文が要らないというソシャゲ独特の仕様を考慮してもこの技量はただごとではありません。何者なんでしょう。

 話が逸れましたが、とにかくプルソンとボティスがメインストーリーから外された理由は色々考えられるということですね。
 プルソン君の性能はとにかくスタンダードなラッシュトルーパーという感じなので、『ああ、これならストーリー加入してもおかしくないな』と思います。気になる方は公式サイトやwikiで調べてみてください。

 なお、ボティスは本当にわかりません。特別扱いされるような悪魔でもなかったはず。いちおう、Wikipediaでは『総裁にして伯爵』といかにも偉そうな事が書かれていますが、72柱には総裁も伯爵もいっぱい、ほんとにいっぱいいますからね。
 リーゼントのグラシャラボラス、みんなのガープ兄貴、インチキオーブおじさんフォラスなんかはみんな総裁です。あと、シャックスのストーリーで出てくる不機嫌美少年マルファスに、カイム、オセ、アミーあたりも総裁。ついでに言えばあのモラクスも『伯爵にして総裁』だったりします。

 ボティスさんは持っていないので性能についてあまり詳しくなかったんですが、この人、実はガープと同じかばう持ちのカウンターファイターなんですよね。
 メギドは戦略性の高いゲームですから、企画会議の中で『盾メギドが最低一人は加入するようにしよう』という話があった事は想像に難くありません。もともとはガープとボティスのどちらか、あるいは両方がストーリーで加入する予定だったものの、諸般の事情からガープ兄貴だけになった……とか、そんな感じではないでしょうか。
 開発の最初期は『盾メギド・男』『盾メギド・女』みたいな呼称で企画会議に出されて、やれお姉さんの方がいいだの男女バランス的にここは男だろうだの、そういう話があったんじゃないかなあ。

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■クオンタム■
 しがない駆け出しラノベ作家です。
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