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[バイク]大型二輪教習・二日目(3/12)

前回:大型二輪教習・一日目(1/12)

 今日は1コマだけ予約を取れていたので、ダメもとで一時間早く教習所へ行ってキャンセル待ちをすることに。
『キャンセル出るかな~。日曜日だし当日キャンセルはお金かかるし、そうそう出ないだろうな~』……と思いながらのんびり待っていたら、嬉しいことにキャンセル発生!
 ありがとうキャンセルしてくれた人! あなたのお陰で二連続で教習を受けられるよ! イヤッフー!

 教習はルール上『一日に受けていいのは二コマまで』という縛りがあるようで、どんなに暇でも一日二時間分までしか進められないんですよね。
 せっかく教習所に行くのだから、出来る限り一日で二時間進めたい。今回は狙い通りに事が運んで良かったです。


■第一段階・二時間目

 前回やったスラロームに加え、今度はクランク・S字・一本橋が追加されました。
 普通二輪の時は『一本橋はしっかりニーグリップして上体がブレないようにするんだよ~』とか色々コツを教えてくれた気がするのですが、大型二輪は普通二輪免許を持っているのが前提なのでそのあたりは一切なし。

「じゃ、まずはクランクとS字いきましょうか」
「S字の途中で左ウインカーに切り替えてくださいね」
「次は一本橋やってみてください」
「今のタイムは5秒くらいでしたね。試験では10秒以上かけて通過しないと減点なので気をつけて」
「それじゃ私は他の生徒さん見てくるから、今のコースぐるぐるしててね」

 教官との会話はこれくらいでした。あとは一人でずっと【スラローム→クランク→S字→一本橋】を繰り返すだけ!
 人によっては「もっと丁寧に教えてくれよ!」と怒り出しそうな内容ですが、一人で黙々とやりたい僕としてはこの適当っぷりが嬉しかったです。そもそも基本的なテクニックは普通二輪免許取得の時に全部教わってるわけですしね。


 ・スラロームのコツ

 前回書いた通り、ギア二速で行うのが良いと思います。ローギアだと低速トルクがありすぎて逆にギクシャクしてしまうんですよね。

 クリア条件は【6秒以内に通過】すること。
 パイロンを倒すと試験では一発失格ですが、多少遅くなってもいいのでパイロンに当てない事を優先しましょう。多少減点されても一発失格よりはマシです。


・クランク、S字のコツ

 特筆するポイントなし! クランク&S字中に足を付くとその場で失格ですが、一般道をバイクで走ってる人の場合、普通に走ればクリアできるはずです。

 ただ、うちの教習所の場合はクランクの出口が鬼門でした。教習所によっては【クランク出口は一時停止】というところもあるのですが、うちの教習所は一時停止なし。
 しかし車が来ている時にクランクから優先道路に出るとその瞬間に失格になるため、クランクから出る直前で左右確認をして停止するか進むかの判断をしないといけないという難易度ハードモードになっています。

 S字はともかく、クランクの90度カーブを曲がっている最中に左右に視線を振るなんて事はあまりしたくないものです。一時停止アリならアリに統一してくれないものかなあ……(笑)


・一本橋のコツ

 これも普通二輪でやったことと同じですね。ニーグリップ(タンクを両太ももでがっしり挟み、上体を安定させること)をしっかりやりながら半クラでゆっくりと進む。フロントブレーキはショックが大きいのでリアブレーキでスピードを殺す。渋滞をバイクで進む時と同様、左右にハンドルを振ってバランスを取りながら進む……というのを意識すれば大丈夫でしょう。

 大型二輪の場合は【10秒以上かけて通過】するのが基本。10秒以下だと秒数に応じて減点され、脱輪すると一発で失格です。
 これもスラロームと同様、多少減点されてもいいので脱輪しないことを優先しましょう。一発失格よりはマシです。

 スラローム→クランク→S字→一本橋。
 スラローム→クランク→S字→一本橋。
 二時間目はずうっとこれの繰り返しでした。思う存分750ccを乗り回せて、これはこれで楽しいんですが……。

 ……何度も何度も休憩なしで回っていると、クラッチを操作している左手がメチャクチャ疲れる!
 さすがにしんどくなってきたので、教官に聞いてみました。

Q「すみません教官、教習所内って基本的にクラッチから手離しちゃダメって聞いたんですけど」
教官「そうだね」
Q「左手が攣りそうなんで、ニュートラルに入れて少し休憩しちゃダメですか」
教官「いいよ! 信号待ちとか一本橋の手前の一時停止とかで上手く休んでね!」

 ……だそうです。MT教習のみんな、手が攣る前にNを使って休もうね!(教官にはちゃんと聞いてね)



■第一段階・三時間目
 二時間連続教習。クラッチ操作のしすぎで左手が既にフラフラしている上、炎天下の教習のせいで汗だくですが、やるしかない!

 三時間目は前回に引き続きスラロームクランクS字一本橋。
 それに加えて、今回は波状路が加わりました。こういうやつです。

 こういう、横に倒したハシゴのようなデコボコ道をバイクに立ち乗りした状態で走ります。
 規定タイムは5秒"以上"。一本橋と同じで、ゆっくり通過しないといけないわけですね。

 一本橋やスラロームなど、ここまで書いてきた内容はすべて普通二輪免許取得時にやった事の復習みたいなものなのですが、この波状路だけは大型二輪でしかやらない科目なのでちょっとドキドキでした。普通二輪の時は「なんか大型教習の人たちだけ立ち乗りしてるなー、楽しそうだなー」と思ってたのですが、まさか自分でチャレンジする日が来るとは……。結果的にはサクッとクリアできたのでよかったです。

 波状路のコツは、

・肘と膝でショックを吸収する。頭の位置はなるべく動かないように。
・基本的にクラッチを切って進む。段差を乗り越える瞬間だけ半クラ+アクセルをふかし、瞬間的にパワーを伝えて乗り越える。

 こんな感じじゃないでしょうか。というか、このやり方で乗り越えたあと教官に聞いたら「それで合ってます」と言われたので、合っていてくれないと困る。
 ギュワンッ……(ボコッ) ギュワンッ……(ボコッ)という感じですね。こんなリズミカルでなくとも、段差を越える時だけ半クラアクセルというのを意識すれば苦戦はしないと思います。

 転倒すると一発失格だそうなので、これも一本橋・スラロームと同様【安全に通過すること】を最優先でやるべきなんでしょうね。多少減点されても通過できれば勝ちです、勝ち。


 そんな感じで一段階の三時間目も無事終了。
 次の四時間目は恐怖のAT体験教習を行って、それが終わったら一段階目の見極めに入るそうです。
 ちなみに、バイクのオートマというのは町中でよく見かけるコレ。いわゆるビッグスクーターというやつです。

 ……ビッグスクーター、正直苦手なんですよね。
 いや、乗ってる層がどうこうとかクラッチがついてないとバイクとして認めないとかそういうのではなくて、挙動が苦手なんです。
 ざっと挙げただけでも、

 ・MT車より重い(217kg→281kg
 ・アクセルのレスポンスが若干遅い(ATのため)
 ・ニーグリップが出来ないので上半身が安定しない
 ・車体が大きく、狭い道を曲がりづらい

 などなど。特にニーグリップができないのはかなり致命的で、普通二輪の時にビッグスクーターで一本橋をやれと言われた時は泣きそうでした。めっちゃくちゃ難易度高いんですもん。

 そのときは仕方なく【アクセルふかす→ブレーキ→アクセルふかす→ブレーキ】という形で、50cm進んでは止まり50cm進んでは止まりという変態走行をしてクリアしましたが、ビッグスクーターでMT車と同じようにバランスを取りながらゆっくり進めと言われたら絶対に無理です。泣きます。脱輪します。

 これは余談ですが、バイクに限ってはAT限定よりMT免許で取った方が絶対に良いと思います。
 ほとんどがAT車になった四輪と比べて、中型~大型のバイクはMT車が圧倒的に多いんですよね。割合で現すとMT車9割・AT車1割くらいだと思います。車とは真逆ですね。
 しかもバイクの規制強化によって400ccのビッグスクーターなんかはどんどん生産中止になり、教習所が400ccのAT教習車に困っているという話まで出ているくらいです。免許を取ったのに乗るバイクがない! なんて事にもなりかねません。

 先程書いた通りAT車での一本橋は結構難易度が高いですし、とりあえずMT車で免許を取ったほうがラクなんじゃないかな~……と思う次第です。価格にしても1万円くらいしか変わりませんしね。
 もしこれから二輪免許を取ろうという方がいたら、(たとえビッグスクーターしか乗らないとしても)ぜひぜひMTコースを検討してみてください。そっちのほうが絶対にラクですから!


■クオンタム■
神奈川県在住の双子座。ラノベ作家をやっています。
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