今流行りのブラムン「体験」卓をやってきました(主にキャラメイク話

今流行りのブラムン「体験」卓

 ※扱っているTRPGの性質上、暴力的な表現があります。

 たぶん流行っているのはこのnoteが見つけられる界隈だと思うので、実際に世間一般で流行っているのかはわかりませんが、”今流行りのブラムン「体験」卓”ということで、冒険企画局のTRPG『ホラーアクションRPG ブラッドムーン』を初めてやってきました。
 ここではトレーラーの範囲内のレベルのことしか書いてないので、やってみたい方は興味あるふうなことをツイッターなりでつぶやいておくとエゴサされるかもしれません(?)
 自分の周りでやってみたい人がいるんだったら……まわ……まわせるか……???(キャライメージはあるからできるかもしれない
 リプレイをPC1をされてたゆふさんがまとめてくださっているので、読んでみたい方はリンクからどうぞ。(今後も回す可能性があるそうなので、読んだらプレイはできなくなるのでご注意ください。)
ゆふさん作成のリプレイ
http://grassruins.o0o0.jp/at_Night/1/index.html

 この後はだいたい、振り返りキャラメイク的な雑多なメモみたいなものになります。導入まで行くとネタバレになるところもあるので、PC3の設定レベルの話のところまで。

 ブラッドムーンは、狩人になって吸血鬼やモンスターを倒すTRPGで、ハンターズムーンとかブラッドクルセイドの後継みたいな感じだそうで。どっちもやったことないですが、なんか巷で聞く分には、前身のほうが敵が強くて凄かったらしいですね。ちょこっとだけ見たことのあるログは表現規制されそうと思ってしまうくらい凄かった。でもブラッドムーンはそれが普通じゃなくて、本来はだいぶ戦闘の圧力なんかもゆるやかになっているそうです。この卓では前身に近づけるためにいろいろ敵が強化されてるけど。

 今回の「体験」卓は、TRPGのシステムがどうとかいうよりは、GMやPLのロール傾向のほうが影響が大きいように思います。ロールプレイに対する密度やが非常に大きい。行動に説得力を持たせるためにいろいろな選択を迫ったり、これまでの言動つきつけたり、必要そうなロールはいくらでもやる。(もちろん限度はあるものの。)たぶん他のシステムでも多かれ少なかれ、やり方、という意味では同じような感じになっていそう。
 ロールプレイを濃くやりたいと思っている人で、ブラッドムーンのようなかなりシビアな世界観がNot for me じゃない人なら、たぶん誰でもやってみて損はないと思います。Not for me って便利な言葉だな。
あと前述しましたが敵が前身のTRPGに近いような強さになるように調整されてるので、TRPGで、データ面もしっかり詰めて考えたい人には良いかもしれない。

 ちなみに自分は、システム的に合う合わないというのはあっても、世界観があったらだいたいなんでも合わせて入り込んでしまうタイプなので、今回のも、募集を見かけて、あ、やってみようかな~くらいのノリで気軽に参加しました。
 キャラが死ぬ可能性があります、というのは注記にも書いてあるくらいはっきり示されていたんですが、特段抵抗もなく。これまで多くやってるインセインやシノビガミだって、死ぬときは死にますしね……。そんな感じで割とドライに向き合って入るものの、だからといってキャラを死なせるつもりはさらさらないので、その分データや動かし方についてはできうるかぎりのことをやる、みたいなスタンスで臨んではいます。ダイスの出目はしょうがないにしても、PLがなにかやらかしてPCが酷い目に合うとか、あまりにPCに申し訳ないので……。このあたりの感覚は、別記事にまとめるかもしれない。

同卓の方々

GM:水面さん(去年やったビガミ卓PC1(自分PC4))
PC1:ゆふさん(去年やったインセイン卓GM)
PC2:Pさん(去年やったインセイン卓PC1(自分はPC2)
PC3:自分

 全員なんか同じこと言ってるんですが他のメンツがまあ強い……。
とりあえず全員ロールからなにからいろいろすごい。ここに混じれて良かったな。ちなみにゆふさんにGMをやってもらった卓では、PさんのPC2が残って自分のPC1がロストしました。(いろいろな解釈の一致により)
 PLの中だとPさんは前身のTRPGをいろいろ"体験"していたので知見も豊富。めっちゃ頼ってました。ゆふさんと自分がこの系列は完全初心者。

今流行りのブラムン「体験」卓 「夜に落ちる / Slip into the Night」PC3

 本題に入りましょう。これ以降、トレーラー(シナリオ概要みたいなの)に出てる範囲で情報が出ますが、事前に見るトレーラーにある範囲なので、見ても大丈夫です。

 トレーラーに出ている範囲のあらすじとして、もともと一般人だったPC1とPC2が吸血鬼に気づいてしまって吸血鬼と戦うことになり、PC3とNPC狩人が吸血鬼狩人として一緒に戦う、というような話になっています。

 PC1とPC2は一般人なので、最初は吸血鬼狩人ではないという前提なんですが、PC3は割と自由枠で、最初からNPC狩人と一緒に吸血鬼狩人ということになっています。
 割と吸血鬼狩人をやっていることにしてもいいし、そうでなくてもいい。(でもPC1とPC2の2人よりは先に吸血鬼狩人にはなっている。)
 NPCはチュートリアルとしての行動があり、ある程度経験があるという前提になっていたので、PC3は、PC1とPC2の2人よりも先に吸血鬼狩人にはなっているけれど、まだ1人でなんでもできるほどには手慣れていないレベル、というイメージで作り始めました。PC1、PC2とデータ的には一緒なのもあり。
 そもそも自分、完全初心者なんで、そもそもなぜ初心者がPC3を選んだ?というのはあるんですが、ゆふさんはきっとPC1か2を選ぶっていう確信めいたものがあり、Pさんも薪(設定)をガンガン積むタイプだから一般人枠を選びそうな気がするという謎の深読みもあって、PC3にしました。PC1とPC2を考えた時のイメージがパッと出てこなかったのもあります。このあたり、どんなときも設定をどんどん盛れる人を見習いたいところ。自分は盛るときとほどほどにするときの差が大変激しい。

今流行りのブラムン「体験」卓 PC3 九鹿 愛佳

 というわけで、第1話開始時のキャラクターシートはこんな感じになりました。
https://character-sheets.appspot.com/bloodmoon/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYjaSJ8AIM
PC1:多宝院 那由(ゆふさん)
PC2:豊四季 一澄(Pさん)
PC3:九鹿 愛佳(自分)

 名前は、NPCの名前がなんか数字使ってるなー、というのもあって数字を使いました。ちなみに「九鹿」は兵庫県の地名です。全員しっかり数字入の名字や名前になってますね。察してますね。
名前は、どうするかかなり悩んだんですが(いつも名前に悩むし、なんなら一番時間がかかると言っても過言ではない。)、割とよくありそうな名前にしました。先に吸血鬼狩人になっているにしても、まだ「普通」っぽさを出したかったので。実質的に、PC1とPC2とも、ほとんど差がないような設定になっています。ちょっと早く狩人になって、少しだけ『吸血鬼というものを経験している』くらい。そのため、吸血鬼狩人としての所属も選べましたが、最初は無所属にしています。
 また、シナリオ上指定されている幸福に『吸血鬼への殺意』というのがあって、そこからイメージしてみると、吸血鬼によって何らかの被害にあったことがある、というのが一番ありえそう。すなわち、吸血鬼は人間に害をもたらすもの。ゆえに吸血鬼は殺さなければならない。というような単純なロジックで組み上げて。そうすると、それまで持っていた、吸血鬼に壊された生活というのはきっと、六分儀市(ブラムンの世界設定で出てくる街の名前)の中でも、他の人と大きく違わなかったものなんだろうな、というイメージから、名前もそんなに奇をてらわず、穏やかそうな名前かな、というような思考もありました。

 幸福の設定についても触れておくと、まあゲーム的には吸血鬼がこの幸福を破壊してくるということになっているので、名前のときに考えたような背景から、相互に補強できるような感じの背景になりました。最初からそこまで意図したわけではないですが、なんかそんな感じに。
吸血鬼への殺意
 吸血鬼は殺さなくてはならない。残された自分の世界を守るためにも。
残された家族
 両親が殺されたときに、何も知ることなく生き残れた、年下の家族。
 吸血鬼被害にあったのをきっかけに殺意を持っているという流れにしているので、もし仮に『吸血鬼への殺意』が破壊されたら、『残された家族』のために。『残された家族』が破壊されたら、『吸血鬼への殺意』が当然強くなるように。片方が壊れたら、残った片方がさらに戦う理由になる、みたいな。……もし両方壊されたら何のために戦うんだろうな……ってなりましたね。両方壊されたらガチで撤退してたかもしれない。まあ、そう、壊されても修復判定というやつがありますからね。きっとなんとか戦って、そして運良くかなにかで大丈夫だったりするんでしょう。

 武器が杭なのは、吸血鬼を狩るんだから……杭だな!っていう安直なイメージのせいです。動きのイメージが分かりやすそうなのもあり。
 1話時点のアビリティは以下のとおり。
 (括弧はゆふさんのリプレイのキャラクターデータを真似しました。)
 【暴力《刺す》】【腸貫き《測る》】【狩人の誓い】【二度打ち】
 分かりやすく攻撃向けな感じになりました。『吸血鬼への殺意』がありますからね。腸貫き+二度撃ちで重傷を与えてから、長銃で2D6+3出す那由ちゃんや、炎上あれば火炎たいまつで1D6+6出す一澄ちゃんに殴ってもらい、その次のターンで、吸血鬼の部位ダメージに比例して固定ダメが増える狩人の誓いによってダメ押しするみたいな感じです。

 あとは……性格とかのキャラ設定?
 基本的におとなしい感じのキャラ造形になりました。怒るときは静かに怒るタイプ。これまでに作ったことのあるPCの中でもかなり自己主張少なめ。
那由ちゃんや一澄ちゃんと対比的にイメージしたというわけではないものの、名前や幸福の設定とかを考えていたら、そんな方向の性格な気がしてきました。
 吸血鬼に家庭を壊される前は、もうちょっと明るくて交流もしていたような気はするんですが、吸血鬼被害に遭ってからより大人しくなった印象。
 今回のNPCの里奈先輩にその時助けてもらって、師事するような関係になっていく(ことになった)んですが、そこでも、わいわいするような感じではなく、淡々と先輩から吸血鬼狩人としての知見や技術を手に入れていった、というイメージをしてました。なんたって吸血鬼に家庭を壊されて、そんな吸血鬼を殺すために師事してますからね。時間もそれほどたってなく、横道にそれてる暇はあんまりなく。そういうのもあって、”普通”の世界との交流は疎遠になっていっているようでした。"普通"の世界にも積極的に関わっていると、いざというときに巻き込まれかねないし。吸血被害を減らしたいのに、自分から巻き込みにいくのは避けたいということで。
 その意味では、吸血鬼などの被害者の会である『さんくちゅあり』なんかに最初から視線が向いていたら、動き方や性格、結末もかなり違っていたかもしれません。開始時点ではギルディウィッチーズ(ブラッドムーンのサプリメント(追加ルールの本))を持ってなくて……知らなかったり……。(里奈先輩の深緑女学院も組織のひとつと認識してなかった。)
 
 そういえば、こういう設定を考えるに当たって、ブラッドムーンの世界ってどんな感じだろうなあというのも考えるようにしています。他の作品でキャラを作る場合も同じように。ブラムンの大判ルルブでは、前身の作品もあるおかげかたくさんいろんな解説や世界観の話とかが載っているので、その点はとても助かりましたね。イメージを掴みやすかった。最初の方に描かれていて、設定を考えるときに根本的なところと思っているのは、
 ・世界には怪物が潜んでいるけれど、その存在には気づけていない。
 ・怪物の気まぐれで、人は簡単に死ぬ。
 ・何かのきっかけで「目覚め」た人は怪物に気づいてしまって、優先的に襲われるので、死ぬか、戦うか、狂ってしまうしかない。
なので、吸血鬼狩人やハンターといった人たちは、自分が生き延びるためなり、怪物からなにかを守るためなり、復讐するためなり、怪物たちと戦うことを選んでいるわけですね。
 愛佳の場合は、よくある戦う理由の2番めと3番目が混ざってるようなイメージです。幸福の設定のところで書いたように、吸血鬼はヒトを殺すから先んじて殺さなきゃいけないし、それがまだ残っている自分の世界を守ることにもつながるし。同時に、吸血鬼という存在を端から殺せ、と言うまでには至ってないものの、自分の世界を壊していった吸血鬼という存在を許せない気持ちもあり。生理的な嫌悪というよりは、社会的な、力を持った存在に対する嫌悪というような感覚。1番目の自分が生き延びるため、というのは真っ先にくるような感じがなくて、2番3番が満たされれば副次的に満たされるようなぐらいの感覚で(実際にはそうともいえないものの。)。
 PC個別の導入シーンでGMの水面さんがめちゃくちゃ丁寧に演出してくれたんですが、ふらっとやってきた吸血鬼に両親が殺されて、そのあと愛佳も殺されかかったものの里奈先輩によって助けてもらう感じになって。実際里奈先輩がこなければそこで死んでてもなにもおかしくはなかったので、自分が生き延びたい、という感覚よりも、誰かが同じようなことになる前に吸血鬼を殺さないと、の感覚のほうが強くなっていたように思ってます。

今回の「体験」卓リプレイ

ゆふさん作成のリプレイ
http://grassruins.o0o0.jp/at_Night/1/index.html

上でもしれっと挙げてますが、PC1のゆふさんが凄まじい速度で、いろんな技術を駆使して卓のリプレイを仕立て上げてくれました。とりあえずすごい。目次だけでも見てくれ。あとキャラクターデータに解説までついててすごい。
いまのところそのゆふさんがGMをする2卓めが既に立っているので、そちらもどうなるのか楽しみですね。そっちのPC3はいったいどんな風になるのやら。