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繰り返される問題の陰に



長い間、私には
「自分の世界が自分の望むように変わらない」
という閉塞感があります。

人と関わりたいのに関われない。
近づくと離れられる。

そんな思いを抱えつつ、
どう解決すればいいのか
分からずにいます。
これは本当に苦しい。
「自分の何が悪いのか?」と
自分責めのループ。
これを私は「問題」だと捉えています。

ところで先日、
松本市美術館に行ってきました。
今、「北欧の神秘」という企画展が
開催されており、
ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
が展示されています。
これを観に行ったはずだったんです。

本当に偶然、気まぐれで行った美術館。
松本市美術館で草間彌生さんの作品を常設展示
しているとわかったのは、
到着して美術館の外観を見た時でした。

「なんというお導き!」と実感したのは
もっと後なんですが💦

私の中での彼女は
「水玉のカボチャ作品を作る人。」くらいの
認識でした。(無知💦)
が、
展示室に入ってすぐの所のプロフィールを読んで
驚きました。

彼女は幼いころから幻視・幻聴を体験し、
それらを作品の要素として
独自の画風を確立。


「えっ⁈」
さらっ〜と書いてありますが、
どえりゃ〜ことです!!!!!!!

幻視、幻聴について専門的な知識はないですが、
幻聴って絶えず何かが自分に囁きかけてくるって
状態でかなり苦しいようです。

自分が望まないのに
不安や恐怖を掻き立てられ、
それをどうにかするために
色々と対処しなきゃならないと切迫感を感じる。
程度の差はあれ。

幻聴がない、体験したことのない人からは
理解されにくい。

そんな大変な中、
彼女が見えている世界を作品にした。
「容易なことじゃない!」と思いました。

「自分のことを可哀想だとか不運だとか、
何故、
自分がこんな目に遭わなきゃいけないんだと
悲しみに暮れているだけでは
作品を作ることには結びつかなかった。」

そう思いました。
もちろん、
周りの人々の助けもあったでしょう。
にしても!

いくつもの作品を見ていくと
正直、目がチカチカしてきました。

鏡を使った連続の連続に次ぐ連続の模様。
彼女がどの程度、頻度でずっと
これらを見ていたのかはわかりませんが、
これが幻視を現しているのかなと思いました。

そして、
これが彼女の見ていた世界かと思うと
この世界を見せられながら、
それを作品にした彼女の凄みを感じました。

展示室の出口ももうすぐそこ、という所に
こう書いてありました。

    芸術の創造は孤高の営みだ

草間彌生


ふと、
ブーケアーティストの咲凜(えみり)さとさん
のことが頭に浮かんできました。
彼女は
私の心の師匠ブーケ・グループセッション
人生を捧げていらっしゃいます。
「寝ても覚めてもブーケ💐ブーケ💐ブーケ💐」
彼女の熱量は半端ありません!

私には何かに没頭する経験が圧倒的に少ないと
感じています。

さて、
草間彌生さんが作品を作るようになった経緯を
私は知りません。
が、
とっても!と〜っても!気になりました!

自己憐憫の沼に引き摺り込まれず、
問題を才能に昇華するには
どうしたらよいのか⁈

自分の問題に引き付けて考えてみました。
ずっと、もう何十年もの間、
これは私の課題です。
才能に昇華できると知ったのは2年くらい前。


私はしつこい性格です。
しぶとくて、捻くれてもいます。
理解したいけど理解できないこと、
自分が納得しないこと、
腑に落ちないことに食いついたら離れません。
ピラニア🐟みたいな奴です。

状況的に見れば、
幸せなはずなのに、
今、幸せを感じられないのは何故か⁈

私には自分を曝け出せる家族がいる。
住まう家がある。
食べ物に困ることはない。
身体はまだ言うことを聞いてくれる。
理解が遅いし、大雑把だけど
なんとか考えることのできる頭もある。
ピンチの時どう動けばいいのか感覚的にわかる。

それは、
自分の心が幸せを感じないように
しているから。

どこかで、自分のことを可哀想と思っていて、
そこから抜け出す術を見つけられなかった。
その感情に依存している状態だったんですね。




けれど、
色々なことが少しずつ繋がり始めています。


つづく (シリーズものでした💦)

*  最後までお読みくださり
          ありがとうございます⛳️

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