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物流、倉庫業のEDIデータ種類について

物流・倉庫業におけるEDIデータ種類
 物流・倉庫業におけるEDIデータは、大きく分けて取引情報と物流情報の2種類に分類できます。

取引情報
 取引情報は以下のデータが含まれます。

受発注情報
注文書
受注確認書
納品書
請求書
支払明細書

契約情報
取引基本情報
販売価格情報
支払条件情報

商品情報
商品コード
商品名
商品仕様

原価情報
物流情報
物流情報は以下のデータが含まれます。

出荷情報
出荷指示
出荷実績
配送指示
配送状況
入庫情報
入庫指示
入庫実績
在庫情報
車両情報
車両ID
車両種類
荷台サイズ
積載量

標準EDIと個別EDI
 EDIには、業界ごとに定められた標準EDIと、個々の企業間で独自に定められる個別EDIがあります。

 標準EDIは、業界全体で共通のフォーマットでデータを送受信することで、データの互換性を確保し、システム開発や運用コストを削減できます。    物流業界では、JTRNや物流XML/EDI標準などが標準EDIとして利用されています。

 個別EDIは、企業間の取引内容やシステムに合わせて、独自にデータフォーマットを定めるものです。標準EDIでは対応できない複雑なデータや、企業独自のデータ項目を扱いたい場合に利用されます。

EDI導入のメリット
EDIを導入することで、以下のメリットがあります。

業務効率化
伝票作成や入力作業の自動化
データ転送の自動化による人為的ミスの削減
情報共有の迅速化
コスト削減
伝票印刷や郵送コストの削減
人件費の削減
取引の迅速化
注文処理や納品処理の迅速化
顧客満足度の向上

EDI導入のデメリット
EDIを導入するには、以下のデメリットがあります。

初期費用
システム導入費用
データ変換費用
運用・保守費用
運用コスト
通信費用
システム管理費用
セキュリティ対策
データ漏洩対策 *不正アクセス対策

まとめ
 EDIは、物流・倉庫業における業務効率化やコスト削減に有効なツールです。
 導入には初期費用や運用コストがかかりますが、長期的に見るとメリットの方が大きいと考えられます。

 EDI導入を検討する際には、自社の取引内容やシステム環境に合わせて、標準EDIと個別EDIのどちらを選択するかを検討する

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