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データ送受信スケジュールのタイプ

EDIにおけるデータ送受信スケジュールのタイプ
 EDIにおけるデータ送受信スケジュールは、主に以下の3つのタイプに分類されます。

  1. 定時型スケジュール

 定時型スケジュールは、決まった時間帯にデータを送受信するスケジュールです。
 毎日決まった時間にデータを送受信したり、毎週決まった曜日にデータを送受信したりするようなスケジュールがこれに該当します。

メリット:

 処理がシンプルで分かりやすい
 システム開発・運用が容易

デメリット:

 柔軟性に欠ける
 データ処理量が多い場合は、処理が追いつかない可能性がある

2. イベント駆動型スケジュール

 イベント駆動型スケジュールは、特定のイベントが発生したことを契機にデータを送受信するスケジュールです。
 例えば、注文が入った時に発注データを送り、出荷が完了した時に出荷データを送るようなスケジュールがこれに該当します。

メリット:

 柔軟性に富んでいる
 データ処理量を抑制できる

デメリット:

 処理が複雑になる
 システム開発・運用が難易度が高くなる

3. オンデマンド型スケジュール

 オンデマンド型スケジュールは、取引先企業が必要に応じてデータを要求し、それに応じてデータを送受信するスケジュールです。

メリット:

 柔軟性に富んでいる
 データ処理量を最小限に抑えられる

デメリット:

 処理が複雑になる
 システム開発・運用が難易度が高くなる

 どのタイプのスケジュールを選択するかは、取引内容、データ量、システム環境などを考慮して決定する必要があります。

以下は、それぞれのタイプの代表的な利用例です。

定時型スケジュール:

 販売業における発注データ、出荷データ、受領データの送受信
 金融機関における振込データ、振替データの送受信

イベント駆動型スケジュール:

 製造業における生産指示データ、納品データの送受信
 物流業における配送指示データ、納品データの送受信

オンデマンド型スケジュール:

 カタログデータの送受信
 価格情報データの送受信

その他
 EDIデータ送受信スケジュールのタイプ以外にも、EDI運用には様々なルールや手順があります。詳細は、以下の資料などを参考にしてください。

一般社団法人EDI推進協議会: https://www.jisa.or.jp/jiedia/tabid/2822/Default.aspx
一般社団法人日本EDI総合機構: https://pt.wikipedia.org/wiki/Onésimo_Teotónio_Almeida
経済産業省: https://www.meti.go.jp/

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