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西暦・和暦変換について

 Excel VBA を利用して、西暦と和暦の変換を行う方法について詳しく解説します。

  1. 日付の取り扱い
    Excel で日付を扱う際には、日付型として扱うことが重要です。日付型として扱えば、様々な日付に関する関数やメソッドを利用できます。

  2. 和暦変換の考え方
    和暦への変換は、以下のステップで行うことができます。

 西暦の日付を数値に変換: Excel の日付は、1900年1月1日を基点とした連続する数値で表現されます。
 数値から西暦の年を取得: 年を取得する関数(Year関数など)を使用します。
 西暦の年を元にした和暦の年を計算: 和暦の年への変換は、事前に定義した和暦の開始年と終了年、および西暦の年との関係に基づいて行います。
 和暦の年、月、日を文字列として連結: 取得した和暦の年、月、日を適切な文字列として連結します。
3. VBA コード例
VB.Net
Function NishiToWa(西暦日付 As Date) As String
Dim 西暦年 As Integer
Dim 和暦年 As String
Dim 和暦月 As String
Dim 和暦日 As String

' 和暦の開始年と終了年を配列で定義 (例: 昭和、平成、令和)
Dim 和暦情報 As Variant
和暦情報 = Array(Array("昭和", 25, 64), Array("平成", 1, 31), Array("令和", 1, 9999))

' 西暦の年を取得
西暦年 = Year(西暦日付)

' どの和暦に該当するかを判定し、和暦の年を計算
For Each era In 和暦情報
    If 西暦年 >= era(1) And 西暦年 <= era(2) Then
        和暦年 = era(0) & CStr(西暦年 - era(1) + 1) & "年"
        Exit For
    End If
Next era

' 月と日を文字列に変換
和暦月 = Format(西暦日付, "m") & "月"
和暦日 = Format(西暦日付, "d") & "日"

' 和暦の年月日を連結
NishiToWa = 和暦年 & 和暦月 & 和暦日

End Function
コードは注意してご使用ください。

  1. コードの使い方
    ワークシートにモジュールを追加: Visual Basic Editor で、ワークシートにモジュールを追加します。
    コードを貼り付け: 上記のコードをモジュールに貼り付けます。
    関数を使用: セルに =NishiToWa(A1) のように入力すると、セル A1 の日付が和暦に変換されて表示されます。

  2. 注意点
    和暦情報の定義: 上記のコードでは、和暦の開始年と終了年を配列で定義しています。この部分を変更することで、他の時代の和暦にも対応できます。
    閏年の考慮: 閏年の計算は、より複雑な処理が必要になります。
    エラー処理: 入力された日付が不正な場合などのエラー処理も考慮しましょう。

  3. 応用
    ユーザーフォームの作成: ユーザーフォームを作成し、日付を入力するテキストボックスと、変換結果を表示するラベルを設置することで、より使い勝手の良い変換ツールを作成できます。
    複数のワークシートへの適用: VBA マクロを作成し、複数のワークシートの日付を一括で変換することも可能です。
    その他
    ライブラリの利用: Excel VBA で日付処理を行うライブラリも存在します。これらのライブラリを利用することで、より高度な日付操作が可能になる場合があります。

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