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DDX回線とは

 DDX回線は、Digital Data eXchangeの略称で、1979年から2003年まで提供されていた、
 NTT東西のデジタルデータ通信サービスです。正式名称は第2種パケット交換サービスです。

特徴

 電話回線を利用して、コンピュータ同士を接続する
最大64kbpsの通信速度
距離による料金課金
テレホンパケットと呼ばれるサービスで、NTT東西の電話網を利用したパケット通信サービスを提供
主に、企業間データ通信や金融機関のオンラインバンキングなどに利用されていた

サービス終了

 DDX回線は、2003年3月31日にサービス終了しました。サービス終了の理由は、以下の通りです。

 インターネットの普及により、パケット通信の需要が急増
 ISDNや光回線など、より高速な通信サービスが登場

設備の老朽化
 DDX回線を利用していた方は、既に他の通信サービスに乗り換えていると思われます。

DDX-PとDDX-C
 DDX-PとDDX-Cは、NTT東西がかつて提供していた、データ通信専用の交換回線サービスです。
 どちらも1980年代に開始され、2000年代にサービス終了しました。

DDX-P

正式名称: 第1種パケット交換サービス
特徴:
X.25規格準拠
専用回線による接続
高度なエラー制御
複数拠点間のデータ通信に適している
用途:
企業間ネットワーク
金融機関のデータ通信
POSシステム
テレワーク

DDX-C

正式名称: センター系パケット交換サービス
特徴:
X.25規格準拠
電話回線を利用した接続
低コスト
小規模なデータ通信に適している
用途:
情報提供サービス
テレホーミング
簡易POSシステム
DDX-PとDDX-Cの比較

項目 DDX-P DDX-C
接続方式 専用回線 電話回線
通信速度 64kbps~2Mbps 64kbps~9600bps
エラー制御 高度 簡易
コスト 高 低
適用範囲 複数拠点間のデータ通信 小規模なデータ通信
サービス終了

DDX-Pは2009年3月31日、DDX-Cは2003年3月31日にサービス終了しました。NTT東西は、これらのサービスの代わりに、以下の代替サービスを推奨しています。

光回線:高速で安定した通信が可能な、次世代通信規格
VPN:仮想的な専用線を実現する、セキュリティ性の高いネットワークサービス
フレッツADSL:ISDN回線よりも高速な、ADSL回線を利用したサービス

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