ユーザーフォームを閉じさせない

　Excel VBA でユーザーフォームを閉じさせない方法
　Excel VBA でユーザーフォームを閉じさせないようにするには、ユーザーフォームの閉じようとする動作を検知し、それをキャンセルする必要があります。

　UserForm_QueryClose イベントを利用する
　ユーザーフォームが閉じられようとする直前に発生するイベントが 　UserForm_QueryClose です。このイベント内で、フォームの閉じをキャンセルすることで、ユーザーがフォームを閉じようとしても閉じられないようにすることができます。

VB.Net
Private Sub UserForm_QueryClose(Cancel As Integer, CloseMode As Integer)
' フォームを閉じさせないようにする
Cancel = True

' 任意の処理 (例: メッセージを表示)
MsgBox "このフォームは閉じられません。"

End Sub
コードは注意してご使用ください。

　Cancel: この引数を True に設定することで、フォームの閉じをキャンセルします。
　CloseMode: フォームを閉じる方法を示します。vbFormControlMenu は、ユーザーがフォームの右上の×ボタンをクリックした場合に設定されます。

具体的な例
　×ボタンをクリックしても閉じない: 上記のコードをそのまま使用します。
特定の条件下で閉じないようにする:
VB.Net
Private Sub UserForm_QueryClose(Cancel As Integer, CloseMode As Integer)
If TextBox1.Text = "" Then
Cancel = True
MsgBox "テキストボックスに値を入力してください。"
End If
End Sub
コードは注意してご使用ください。

　上記の例では、テキストボックスに何も入力されていない場合に、フォームの閉じをキャンセルします。

その他
　特定のボタンクリックで閉じる: 特定のボタンをクリックしたときだけフォームを閉じたい場合は、そのボタンのクリックイベントで Unload Me を実行します。
　タイマーを使って自動的に閉じる: 特定の条件が満たされたときや、一定時間経過後に自動的にフォームを閉じたい場合は、
　タイマーイベントを利用します。
注意点
　ユーザーエクスペリエンス: 常にフォームを閉じさせないようにすると、ユーザーが困ってしまうことがあります。
　適切なメッセージを表示したり、別の方法でフォームを閉じる手段を提供したりするなど、ユーザーエクスペリエンスを考慮した設計が必要です。
　エラー処理: エラーが発生した場合に、適切な処理を行うように、エラー処理を追加することをおすすめします。

まとめ
　Excel VBA でユーザーフォームを閉じさせないようにするには、UserForm_QueryClose イベントを利用して、フォームの閉じをキャンセルするのが一般的です。