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データ通信の歴史#32

5-10 通信におけるう回路

 通信におけるう回路とは、送信側から受信側へ送られるデータの順序を制御するための仕組みです。
 データの送信順序を制御することで、受信側でデータを受け取る際の処理を効率化し、データの損失を防ぐことができます。

う回路の種類
 う回路には、主に以下の2種類があります。

 順序制御う回路: 送信側から受信側へ送られるデータの順序を厳密に制御します。
 フロー制御う回路: 送信側から受信側へ送られるデータ量を制御します。
順序制御う回路
順序制御う回路は、送信側から受信側へ送られるデータの順序を厳密に制御します。データにシーケンス番号を付与したり、送信前に確認パケットを送信したりすることで、データの順序が乱れることを防ぎます。

順序制御う回路は、信頼性の高い通信が必要とされる場合に使用されます。例えば、金融取引や医療情報などの重要なデータを送信する場合に使用されます。

フロー制御う回路
フロー制御う回路は、送信側から受信側へ送られるデータ量を制御します。受信側の処理能力を超えたデータを送信してしまうと、データが受信側で処理しきれずに失われてしまう可能性があります。フロー制御う回路は、受信側の処理能力に合わせてデータ送信量を調整することで、データの損失を防ぎます。

フロー制御う回路は、データ量が多い通信や、通信速度が不安定な場合に使用されます。例えば、インターネット上のファイル転送や、ビデオ通話などに使用されます。

う回路の例
う回路の例として、TCP/IPプロトコルにおけるシーケンス番号と確認応答(ACK)の仕組みを紹介します。

 TCP/IPプロトコルでは、送信側から受信側へ送られるデータにシーケンス番号が付与されます。
 受信側は、受信したデータのシーケンス番号を確認し、正しく受信できたことを送信側に通知します。
 送信側は、受信側からACKを受信したことを確認して、次のデータを送信します。

 この仕組みによって、送信側から受信側へ送られるデータの順序が厳密に制御されます。

う回路の関連技術
 う回路と関連する技術として、以下のものがあります。

 エラー制御: 送信されたデータの誤りを検出し、修正するための技術です。
 フロー制御: 送信側から受信側へ送られるデータ量を制御するための技術です。
 閉塞制御: ネットワークの混雑を避けるための技術です。

う回路のまとめ
 う回路は、通信におけるデータの順序と量を制御するための重要な仕組みです。
 順序制御う回路とフロー制御う回路の2種類があり、それぞれ異なる役割を果たします。
 う回路は、信頼性の高い通信を実現するために必要不可欠な技術です。

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