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ピボットテーブルを設定する

 Excel VBA を使用すると、ピボットテーブルをコードで作成し、様々な設定を行うことができます。
 これにより、手動でのピボットテーブル作成を自動化し、効率化することができます。

ピボットテーブル作成の基本的な流れ
 データ範囲の指定: ピボットテーブルの元となるデータ範囲を指定します。
 ピボットキャッシュの作成: データ範囲に基づいて、ピボットキャッシュを作成します。
 ピボットテーブルの作成: ピボットキャッシュに基づいて、ピボットテーブルを作成します。
 フィールドの設定: 行、列、データ、ページ フィールドを設定します。
 その他の設定: 表示形式、フィルター、ソートなど、様々な設定を行います。
VBA コード例
VB.Net
Sub CreatePivotTable()
Dim pvtCache As PivotCache
Dim pvtTable As PivotTable
Dim wsData As Worksheet
Dim wsPivot As Worksheet

' データシートとピボットテーブルシートの指定
Set wsData = Worksheets("Sheet1") ' データシート名
Set wsPivot = Worksheets("Sheet2") ' ピボットテーブルシート名

' ピボットキャッシュの作成
Set pvtCache = ActiveWorkbook.PivotCaches.Create(SourceType:=xlDatabase, SourceData:=wsData.Range("A1:D10"))

' ピボットテーブルの作成
Set pvtTable = wsPivot.PivotTables.Add(PivotTableName:="PivotTable1", PivotCache:=pvtCache, TableDestination:=wsPivot.Range("A3"))

' フィールドの設定 (例)
With pvtTable
    .PivotFields("国").Orientation = xlRowField
    .PivotFields("商品").Orientation = xlColumnField
    .PivotFields("売上").Orientation = xlDataField
    .PivotFields("売上").Name = "合計売上"
End With

End Sub
コードは注意してご使用ください。

コード解説
 データシートとピボットテーブルシートの指定: wsData と wsPivot にそれぞれデータシートとピボットテーブルを作成するシートを指定します。
 ピボットキャッシュの作成: Create メソッドを使用して、データ範囲に基づいてピボットキャッシュを作成します。
 ピボットテーブルの作成: Add メソッドを使用して、ピボットキャッシュに基づいてピボットテーブルを作成します。
 フィールドの設定: Orientation プロパティを使用して、フィールドを行、列、データ、ページ フィールドに設定します。
 その他の設定: NumberFormat プロパティで表示形式を変更したり、CurrentPage プロパティでページ フィルターを設定したりすることができます。

より詳細な設定
 フィールドのソート: PivotFields オブジェクトの AutoSort プロパティや Sort メソッドを使用します。
 表示形式: NumberFormat プロパティを使用します。
 フィルター: PivotFilters コレクションを使用してフィルターを設定します。
 計算フィールド: CalculatedFields コレクションを使用して計算フィールドを作成します。
 デザインの変更: TableStyle プロパティを使用して、ピボットテーブルのデザインを変更できます。

注意点
 データ範囲: データ範囲の指定を間違えると、意図した結果にならないことがあります。
 フィールド名: フィールド名は、データ範囲のヘッダーに正確に一致している必要があります。
 エラー処理: エラーが発生した場合に備えて、エラー処理を記述することをおすすめします。

応用
 複数のピボットテーブルの作成: 複数のピボットテーブルをループ処理で作成できます。
 動的なデータ範囲: データ範囲を動的に変更することで、常に最新のデータでピボットテーブルを更新できます。
 ユーザーフォームとの連携: ユーザーフォームで入力された値に基づいて、ピボットテーブルの設定を変更できます。

まとめ
 Excel VBA を使用することで、ピボットテーブルの作成を自動化し、複雑な分析を効率的に行うことができます。
 この解説を参考に、様々なピボットテーブルを作成してみてください。

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