セルに式を設定する

セルに式を設定する方法について、詳しく解説します。式を設定する方法について、詳しく解説します。

Range.Formulaプロパティを使う

　VBAでセルに式を設定する最も一般的な方法は、Range.Formula プロパティを使用することです。

VB.Net
Sub 式を設定する()
Range("A1").Formula = "=SUM(B1:B10)"
End Sub
コードは注意してご使用ください。

このコードでは、A1セルに =SUM(B1:B10) という式が設定されます。

ポイント:

　ダブルクォーテーション: 式全体をダブルクォーテーションで囲みます。
　相対参照と絶対参照: 式の中でセル参照を使う場合、相対参照（A1など）と絶対参照（$A$1など）を使い分けることができます。
　Range.FormulaR1C1プロパティを使う
　Range.FormulaR1C1 プロパティは、R（Row）とC（Column）を使ってセルを指定する方式です。

VB.Net
Sub 式を設定するR1C1()
Range("A1").FormulaR1C1 = "=SUM(R[0]C[1]:R[9]C[1])"
End Sub
コードは注意してご使用ください。

　このコードでも、A1セルに =SUM(B1:B10) という式が設定されます。

ポイント:

　RとC: Rは行、Cは列を表します。
　相対参照: R[0]C[1]のように、相対的な位置を指定します。
具体的な例
　特定のセルに合計を計算する:
VB.Net
Range("A10").Formula = "=SUM(A1:A9)"
コードは注意してご使用ください。

範囲内のすべてのセルに同じ式を設定する:
VB.Net
Range("B2:B10").Formula = "=A2*2"
コードは注意してご使用ください。

　変数を使って動的に式を作成する:
VB.Net
Dim i As Integer
For i = 1 To 10
Range("C" & i).Formula = "=A" & i & "*B" & i
Next i
コードは注意してご使用ください。

注意点
　ダブルクォーテーション: 式の中にダブルクォテーションが含まれる場合は、二重にしたり、Chr(34)を使ってエスケープする必要があります。
　エラー処理: 式が不正な場合、エラーが発生します。エラー処理を適切に行うようにしましょう。
その他
　ユーザー定義関数: VBAで独自の関数を作成し、セル内で使用することができます。
　WorksheetFunctionオブジェクト: Excelの組み込み関数をVBAから呼び出すことができます。
まとめ
　Excel VBAでセルに式を設定する方法は、Range.Formula プロパティと Range.FormulaR1C1 プロパティの2種類があります。
　どちらを使うかは、状況に応じて使い分けましょう。