AI絵について考えたこと

AI絵について、自分のやりたかったことを何個かやってみて、わかったことをまとめておこうと思う。最初に断っておくと、技術的なことはまったくわらないのでそういう解説はしない、あくまで感想として。

1.自分の過去絵でLoRAを作る。
LoRAっていういくつかの絵を使って、追加学習させる手法があるのだが、この機能が断然おもしろそうで、自分の過去絵をLoRA化すれば、わざわざ描かなくても、自分の絵を量産できるんじゃね?と思って、やってみることにした。
ちなみに自分が絵を書いていたのは20年くらい前の話なのだが、久しぶりに見る過去絵の下手くそ具合に吐きそうになった。

以下作ってみた参考画像

面影を残したものもあるにはあるのだが、全体的にデッサンが整っていてちゃんとした絵になっている。もっと下手なのに・・・。
絵柄とか画風というよりは主線を定めず適当にシャカシャカ描いた感じが自分が描いていた絵の特徴として認識されていた感じ。
あと、外向きに反り返ったショートカットが好きだったんだなぁとか、無駄に昔の性癖に対面する感じ。
ai絵にありがちなのっぺりとした塗りにほどよくノイズっぽく線が乗るので、これはこれで、アリな感じがしてくる。
しかし、この技術はすごい。いろんな人がいろんなLoRAを公開していて、特定のアニメキャラを出しやすくしたりするのに役立つ。
脱線して作ったロキシー嬢

この絵がいたく気に入ったので、スマホの待受にしている。
よく見ると、指が6本なのだが、よく考えるとミグルド族は指5本という文
献はどこにもないので(確認してないが)、強引に自分を納得させた。

さて、自分は自分の絵を使ってLoRAを作ったのだが、多くの公開されてるLoRAがどこを出典として作っているのかは定かではない。
ちょっと探してみても、出典を載せてこうやってLoRA作って萌え絵作ってますというサイトは見つからなかった(あったらごめん)。
「とりあえず自分の好きな絵柄の絵をpixivで見つけてLoRA化したぜ〜」って奴もいると思うし、そもそもここまでAI絵が大量に出回っているのでAI絵をLoRA化して、そこで生み出した絵をLoRA化してと、うなぎ屋のタレのように何世代も継ぎ足して行くことも可能なわけだ。
お絵描きさんにしたらたまったものじゃぁないだろなぁと思う。
お絵描きさんというか、墨汁とペンから始まって、デジタルとネットという大きなパラダイム・シフトを経て、集合知的に進化してきた二次元絵という巨大な文化に対する冒涜なのではないかとすら思う。
思いながらも「写真が発明されたときの印象派みたいなもんでしょ?」とアホみたいな感想を持ってしまう自分もいたり、かといって完全にお絵かきという行為から離れてしまった自分は、お絵描きさん側にいれないことを自覚いていたりもして、無駄に悩んでる。
とりあえず、「絵を描く」ということと「ネットで絵を見せる」ということを完全に分けて考えるべき時が来たのだろうなぁと思う。
AIとリアル絵の区別がつかなくなった時点で、見るものにとって、AIかリアル絵かは多分どうでもよくて、より自分の好みの絵を見たいと思うのだろうから。
もう少し書きたいけど、多分思い込みと偏見に満ちてしまうのでやめておこう。言ったらこの文章も載せてる絵も、誰かが見たらいいなと思って書いているわけで。過去絵は載せないわけでw

2.自分の理想とする嫁を作る
ほどよく作りなれたので、三次元ではない二次元の嫁を顕在させる。
そこで問題になるのは「理想の嫁」って何?という事実。
アニメやゲームのキャラではなく、自分の性癖に寄り添ったキャラとはなんだろうか?

自分は黒髪ショートでメガネ掛けてたら、ご飯何杯でもいける自信があるのだが、それだけでは漠然としすぎているというか、AI絵なので、それこそ食べ切れないくらい絵を乱造することができてしまう。
なので、もう少し自分の性癖の形を理解しないと、よく似た絵を乱造するだけで、なかなか確信にたどり着けなくなってしまう。
絵柄はどんなのか?目の形は?ポーズは?表情は?ショートっつてもなんかめっちゃ髪型あるじゃん。着ている衣装は?色のトーンは?ケモノミミは?ヘッドホンとかいいじゃん!とかやってると日曜日にダラダラとアホみたいに製造しながら、結局「俺の理想」とはなんだったんだ?と思ってしまう。
クリエイションというものに初めて向き合っているような感覚。
お前が理想をジャッジできないのは、お前に物を作り出す才能がないからだと言われている感覚。感覚というか実感。
「説明してくれたら、その通りの絵を描いてやるって言ってのに、こんなけしか説明できないの?お前からっぽだな」的な。

うー。

結論が出てしまった。
なんで自分の性癖を求めてるはずが、一人で打ちのめされているのか・・。アホか。

というのが現在の到達点です。
まだ、やりたいことはあるので、できたらまた書くかも。

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