【トレーラー考察】FINAL FANTASY VIIを雑語り (5)
ついにきた。最新の発売日告知トレーラーが。
色々盛り沢山すぎて頭が混乱している。なんだこりゃ!?と思う要素からしっかり原作に忠実なシーンまで、内容が豊富すぎて興奮が抑えられない。とりあえずFF7のリメイク作品が生まれるこの時代に生きていられているということにただただ感謝するばかり。
一旦冷静になりつつまずは動画をもう一度振り返る。ポチポチ停止しながら読み取っていこうと思う。
最初に出てきたのはやはりザックス。これは前作(FF7R)のインターミッションのEDの続きとみていいんだろうか。あのときザックスはクラウドを抱えエアリスの教会にいた。今回の映像にはエアリスの養母エルミナが映っており、セリフも恐らく彼女の声だろう。
街はかなり崩壊しているようだが一体どういう状況なんだろうか…?そして「守る世界に君はいるのか」このワードの意味は…!?ここだけを見て考えるとザックスの視点でエアリスを探しているという風に捉えられるけども…。早速疑問だらけだがこの後さらなる疑問が出てくるのでこれ以上考えるのはやめておこう。
続いて出てきたカットは待ちに待ったルーファウス歓迎式典の様子。このイベント、本当に死ぬほど大好きなのでついにトレーラーで見ることができて感極まりなし。でもルーファウス社長の発する号令のような謎の叫び声がなぜかすごく面白くて何度見返しても笑ってしまう。「ウヤァー!」にしか聞こえないんだが。社長が元気で何より。
そういえば今日、こんなインタビュー記事が早速上がっていた。
ここには割とめちゃくちゃ重要なことが書かれていたので詳細は後述するが、この式典イベントのことにも触れられている。オリジナル版では行進に遅刻しそうな神羅兵たちにつかまり半ば強引に参加していたが、今作ではなんとクラウド自身がリーダーとなって部隊の編成ができるのだという。一体どういう流れでそんな状況になっちまうのか楽しみで仕方がない。
動画内では景色がどんどん移り変わっていく。コレルやコスモキャニオン、ゴンガガあたりを思わせるような風景をバックに広大な世界を走り回るクラウドたち。そして、ニブルヘイムでの事件の回想。これはオリジナル版ではミッドガルを出て最初に辿り着くカームという街で起こるイベントでの内容だ。回想でありながら実際に操作をして追体験するような流れだったが、こちらも先ほどのインタビュー記事に「クラウドとセフィロスの共闘」というかたちで原作と変わらず操作が行えるということが書かれている。
事件の回想シーンのセリフを聞き込んでいたら、ついに来た!ケット・シー!ふわっふわのもっふもふでクソ可愛い。ボイスも違和感なく非常にしっくりくる。とにかくふわふわで可愛い。ただ、ケット・シーと会話しているこの状況がいまいち掴めない。セフィロスはどこにいる、とクラウド側から聞いているのだ。これが初対面時の会話なのか、黒マテリアを巡ったいざこざの中での会話なのか、それによってだいぶ印象も変わってくる気がする。オリジナル版ではもっとフランクというか、若干ゆるい雰囲気があったから余計そう感じるのかも(BGMによるところが大きいと思うが…)。占いのシーンをあえてシリアスにしているのならそれはそれで面白い。まあでもとりあえずケット・シーがいるということはそういうことで、バギーに乗ったりチョコボに乗ったりしているシーンも登場。しかもこのチョコボ、なんか黒いぞ。オリジナル版では黒いチョコボといったらそれなりに育成しないと作れない貴重なチョコボだと思うのだが…。さらに、空を飛ぶ青いチョコボまでいる。そんなの知らない…知らないよ…。
そんな感じでチョコボの進化に驚いていたらまたしても衝撃の映像が。
いや、何やねんこれ。笑かすのやめてやマジで。セグウェイ乗るなって。チョコボ乗っとけよ。他の住民もしれっと使ってるなや。
そうか…ミッドガルの外の世界って思ったより栄えてたのか…。知らないよそんなの…。ちなみにこの街は海が見えるのでコスタ・デル・ソルと予想。確かにリゾート地なら栄えててもおかしくはない。でもなんか…違う意味で可笑しいよ。まぁ、クラウドさんが楽しそうで何よりです。
状況はまた一転して謎の研究者のようなおじさんが登場。
この人見たことないんだけど。私のやっていないコンピ作品のどっかに出てきている人物なのだろうか?場所を見ると病院のようにも見える。病院と言えばミディール…まさかあの爺さん先生なのか?新キャラの可能性が高い気がするが、意味深なセリフも相まってとても気になる存在だ。劣化したソルジャーだなんて、CCFF7をプレイしていなかったら何のこっちゃだっただろう。さらにその場に現れるセフィロス。いや、なぜ!?クラウドの精神崩壊イベントは終盤の見せ場であるはずだし、さすがに早いよなぁ。したらこの病院のような場所って一体…。うーん、面白い。
ここから一気に熱いバトルシーンの連続。ミドガルズオルムにボトムスウェル(船の上での戦闘っぽい!)、コンビでの協力技や先述したクラウドとセフィロスの共闘、マテリアキーパー…。ん?セフィロスとの共闘でマテリアキーパー…?ということは、回想イベントでのニブル山攻略はオリジナル版よりもかなりボリュームがありそう。ここはインタビューで「ファンの想像通り」であることが分かっているので共闘自体回想シーンでのものであることは間違いなさそうだし、となると実際に訪れる際はマテリアキーパーと再戦する流れになるのだろうか。それとも実際には訪れない別の展開が待っているのかも。細かいところだがこういう想像すらもひたすら楽しい。
召喚獣たちのグラフィックもとてつもないクオリティすぎて、なんかもうまぶしい。目がチカチカする。FF7Rでよく思う残念な部分、それは戦闘シーンのエフェクトが激しすぎるところに尽きる。ムービーで見る分にはクソキレイやんけスゲー!ってなって良いんだけど、実際プレイ中にやられると目が!目がァ!!ってなっちゃうんだよね。
そしてそして、ついにゴールドソーサーが!
こうしてトレーラーで見ると、本当にゴールドソーサーがリメイクされるんだなぁと改めて深く実感する。FF14のようなまやかしのゴールドソーサーではない、正真正銘本物かつ全く新しいゴールドソーサーだ。映像を見ると、オリジナル版通りかなりの要素を詰め込んでくれているのが分かる。ゴンドラにチョコボレース、ポリゴン調で再現されたファン泣かせの3Dバトラー、そしてGバイク。女性陣3人がキャッキャしている姿やユフィの可愛らしい衣装も見られ(後方腕組み彼氏面のクラウドにも注目)、とにかくめちゃくちゃ進化していることが分かる。ん?アニヤンみたいなオカマとデュオちゃんみたいなオカマがいるって?ちょっとそれは見なかったことにしておこうかな。
ゴールドソーサーでひとしきりはしゃいでいたら突然背後から頭をぶっ叩かれたかのようにシリアスなシーンに切り替わり真顔で冷静になるぼく。状況は打って変わって、この景色はどこかで見たような…そうだ、前作で訪れたミッドガルの伍番街スラムだ。キリエちゃんが再登場しており、一緒にいるのはなんとクラウドを背負ったザックスだった。ザックスはキリエにクラウドを託してどこかへ行こうとしている様子。ますます分からない、分からなすぎる。いやまあここで分かっちゃったらおもんないから分かりたくないんだけど分かりたすぎて頭がおかしくなりそうである。
先ほどのインタビューとはまた別のソースになるが、Twitter(意地でもXとは呼ばない女)では北瀬氏のこんなコメントが載っていた。
「前作のおさらいをするしかけも用意されています」とのこと。普通に考えれば、単純に前作の回想シーンが出てくるのだろうかとか、本編とは別でそういったムービーが見れるコンテンツが追加されるのかとかそういった想像ができる。
しかし、様子のおかしいザックスのカットを何度も見ているうちに、私はこう考えた。ザックスは別の世界線にいて、クラウドたちがFF7Rで歩んできたミッドガルを同じ道のりで辿っていくんじゃないか、と。
「別の世界線」である理由は以前にも書いたことがあるが、それは言わずもがな本編でのクラウドたちのいる世界線にザックスは存在するはずがないからである。ザックスを裏主人公と設定付けして、クラウドたちが本編で経験した出来事を同じように追っていく。要するにパラレルワールドで、「ザックスが主人公だった場合の世界線」という進み方をするんじゃないかなと。少し細かく言うと、「CCFF7でザックスが生き残った場合の世界線」ということだ。まあこの考察は前々からたくさんされてきているものだと思うのだが、私としてはここで北瀬氏が明確に「前作のおさらいのしかけ」と言ってくれたおかげで、つまりそういうことじゃん!?としか思えなくなってしまった。もちろん予想は予想に過ぎず、外れていたって構わない。私がゲーム人生の中で一番、嗚咽しながら滝のように号泣したザックスの物語。その続きが正式なるリメイクで見られるというその事実だけでも最高の幸福なのだ。
ザックス語りが少々長くなってしまったが、トレーラーの映像はまだまだ続く。ティファが泳いでいるのはライフストリームだろうか?中盤のシーンでライフストリームの中にいるという場面は、オリジナル版ではパッと思い浮かばない。恐らく新たな要素であると思う。また、その場にいるモンスター。ウェポンの話をしているのでこいつは文字通りウェポンなのだろうが、状況がまるで不可解すぎる。喋っているのはレッドXIII?コスモキャニオンでのイベントなのであればもっと若い口調になっているんじゃ…?でもこれはネタバレ防止で隠してる線もあるか。たった数秒の映像だけでこれだけ考える余地があるの、しんどすぎるな…(もちろん良い意味です)。
さて。ニブルヘイムを通過するということは、この男も登場するということである。
ここのムービー、マジでめっちゃカッコよすぎて泣いた。ヴィンセント大好き。カッコいい。ザ・中二病。しょこたんじゃないけどこのシーンだけで米3合食える。ロストナンバーの姿は今回見えなかったが、奴が登場するのだとしたら宝条の謎解きもきっと再現されることだろう。オリジナル版で金庫を開ける瞬間のあのドキドキ感、たまらんかったな…同じような体験ができるといいのだけど。
ラストはラストらしくラストっぽい展開のムービーで締まった(伝われ)。やっぱりラスボスはセフィロス(に擬態したジェノバ)なんだろうか。どんな状況からラストにつながるのか今からワクワクが止まらないぞ!
ということで、最後にこちらを見てほしい。
ツイートに載せているのは度々登場した冒頭のインタビュー記事の一部である。
順番に見ていくと、まずは「今作でオリジナルパーティーメンバーは全員勢揃いします」とのことらしい。この言葉は、最初にムービーを見たときに「あれ?シドは?」と思った私の懸念を一瞬で晴らしてくれた。前作の終盤に登場したレッドXIIIが操作できなかったように、恐らくだがシドはその立ち位置なのだろう。
しかし、もうひとつのスクショを見てみると更に重大な事実が。「今作で描かれるロケーションは『FF7』最大の運命が待つ"忘らるる都"までとなります」だそうだ。FF7最大の運命っていったい何なの~!?色々ツッコみたいことが山ほどあるが、まずはシドの件。忘らるる都までということは、シドが加入するロケット村から割と旅路は長い。その間シドを操作できないのだとしたら、彼は一体何のために加入するというのか!?(酷い)そう考えると操作不能キャラは彼ではなく、オリジナル版では特殊な加入の仕方をしていたヴィンセントになる可能性も高いかもしれない。そもそも前提としてオリジナル版通りの順序ではないことは名言されているので何とも言えないが、できることなら全員操作したいと思うのがファン心理だ。私は全員使いたい。ヴィンセントの狂ったリアルなバーサクダンスが見たいんだ!!!(切実)
そして何より、忘らるる都までという超超超絶特大爆弾情報を投げ込んでくれた野村氏、ホントありがとう。想像のバリエーションが広がって大変楽しいですマジありがとうございます。
でも、エアリスの運命…本当は考えたくない。
私は前々から原作厨を貫き通していて「エアリスの死は美しい、尊いもの」であると考えている。また、そうでなければFF7という物語は感動に終わらない、という話も何度かしている。
ただしこの思考は本当に正しいのだろうか?変化を受け入れることは決して悪いことではないんじゃないか?今回のトレーラーを通していろんな角度から新たなFF7の姿を見て、もし仮にエアリスが生存するルートが私の中のFF7と共存してくれるのなら…。そういう風に考え始めることが出来てきたのである。上書きだったり、歴史を塗り替える的なことではない。あくまで「共存」というところが大事なんだよね。原作の良さは、たとえ原作に関わっていた制作陣をもってしても超えられることは絶対に無い。それなのに私は、FF7オリジナル版とFF7リメイク版をどうしても同じ土俵で捉えてしまっていた。別物…とまでは言わなくとも、「新しく生まれ変わったFF7」そう考えるだけで良かったじゃないか。原作の上でも下でもない。新しいものなんだ、と。何なら制作陣はずっとそう言ってきていたはずだ。反省です。
私はこの目でしっかり、「FF7リメイク」でのエアリスの運命を見届けたい。そしてどう転んだとしても、すべてのFF7の世界を信じ続けたい。
また書きます。
(あとがき)
レノの情報は出てこなかったなぁ。声優さんは決まったのだろうか。中盤~終盤はタークスが一番おちゃらける良いシーンがいっぱいだから、良い配役になっていますように。そして出番が減っていませんように…。
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