2024年東京優駿回顧

 2024年のダービー終了。何一つ当たってないという何とも言い訳しようがない悲惨な結果でした。

 取消が発生したダービーという事で、過去4回のダービー馬を書いてはおきましたが、その中で異質だなと思っていたのはちょうど10年前のワンアンドオンリーでした。というのも、初出走からダービーに至るまで、ただの一度も1番人気になっていなかったからです。12番人気で勝ったロジャーバローズでさえ1番人気は経験しているのにワンアンドオンリーは未勝利勝ちの2番人気が最高でした。そして今年のダノンデサイルもまたワンアンドオンリー同様に1番人気の経験がない馬でしたが(2番人気すらない)、同じように取消戦のダービー馬に。これが決定的要因とははっきりとは言い切れませんが、少なくとも異質なダービー馬の誕生には必要な事だったかなと思います。

 また、恐らくこれが一番シンプルで正解に近いのが、春季G3別定戦が馬齢戦に変更になった事で起きた影響で、これで何が変わったのか?という点をもう少し探るべきでした(友人からヒントはもらっていた…)。1984年に起きた事と被る部分が「3歳の中山芝2000mのG3馬齢戦馬が設定された初年度」であり、それこそがズバリの答えだったと感じます。

3歳の中山芝2000mのG3馬齢戦設定初年度ダービー馬
  1984年 01着 シンボリルドルフ(弥生賞)
  2014年 01着 ダノンデサイル(京成杯)

 しかも、この春季G3別定戦の馬齢戦移行は、親切にも令和5年度の番組の発表時という早い段階から教えてくれていたので、JRAからすれば「充分に考える時間はあるよね?」という状態。こんな最高のヒントすら活かせないというのは何という盆暗なんだよという気持ちでいっぱいです。

 更に言えば、皐月賞の1984年以来の5枠10番を1番人気にした事も念押しになっていたと感じます。レガレイラが当初オークスかと思われていたのにダービーに出走して来た事も、JRAかので「これで気付いてくれるよね?」という優しい問いかけであった気がしてなりません。JRAの優しさを素直に受け止められるようになりたいものです。

 全く締まらない前半戦となりましたが、最後、宝塚記念には参加してみようかなと思っています。

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