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「書」報せん リチャード・バック『イリュージョン』

1.おくすりの内容(どんな本?)

リチャード・バック『イリュージョン』集英社
名称:小説含有単行本
成分: 外国文学 / ファンタジー / 飛行機 / 救世主 / 教訓
内容量:182ページ
製造年月日:平成18年4月30日 初版発行
ご注意:今まで信じてきた価値観が変化する可能性があります。
こんな人におすすめ
#行動力UP #自由がほしい #思考を柔軟にしたい #転職に悩んでいる

【あらすじ】
 遊覧飛行で生計を立てる主人公リチャード。元・救世主と名乗る男ドナルド・シモダ(通称ドン)と出会う。リチャードは彼と彼の持つハンドブックから様々な教訓を得て、縛られていた常識から解放されていく。

2.効果・効能(書評)

 好きなことを仕事にして、好きな生活をする。24時間丸ごと自分のモノ。そんな生活、憧れますよね。現在サラリーマンをしている僕もそんな感じです(笑)。でも、そんなのは夢のまた夢、自分には無理。自由な生活なんて手に入らない。そんな考えに変化を与えてくれたのが、この一冊。物語の冒頭で「川底の村」のお話が出てきます。

生きものたちはそれぞれ個性的なやり方で川底の小枝や岩にしっかりとしがみついていました。しがみつくことがその者たちの生き方だったからです。流れに逆らうのは、銘々が生まれた時から学んできたことでした。P11

 岩や小枝から手を離せば激流に飲まれて、岩に打ち付けられてしまう。この村の生きものたちはみんな、そう思い込んでいます。これ、僕らもそうですよね。「常識」「見栄」「世間体」という名の岩に、みんなで一緒にしがみついている。でも、本当にそれでいいのでしょうか?

ぼくはあなたたちと同じで、救世主なんかじゃない。思い切って手を放しさえすれば、川は喜んでうえに引きあげ、自由にしてくれるよ。僕たちはがやるべきことはこうした旅であり、冒険なのだ。P13

 この引用の言葉を肌で感じたのは19年1月からTwitterを始めたときのこと。ゆるゆると呟いていますがおかげで物書きさんや読書好きさんとつながることができました。前の自分よりも上に引きあげられた感じ。だからと言って新しいことをするのに全く抵抗がないのかと言えば、そうではありません。今これ書いているときだって「へったくそな文だなおい」とか言われるんじゃないかと不安に駆られています(笑)。そのたび、ドンのこの言葉を思い出します。


どうしても自由と喜びを手に入れたければ、それは自分以外のどこにもありはしないよ、そうじゃないかい? 自分には自由も喜びもある、そう思えば、あるんだ! そう振舞えば、自分のものになる!(P44)

 見栄とか周りの目とかに惑わされて、自分の好きなものを見失うのってもったいないですよね。「将来性」「活躍できるかどうか」を気にする昨今ですが、それを追い求めるよりも全力で好きなものを追った方がなりたい自分に近づけるかもしれません。誰かが用意してくれるものではないですから。
 この本のおかげでなりたい自分に近づくヒントを得ることができました。

お金が入っていないうちに前言撤回!! ごめん!! 考え中!!