第6回べあー杯を振り返る【DJ WAKAME】

はじめまして、わかめ(DJ WAKAME)と申します。
2023年4月8日、9日の2日間で開催されたbeatmaniaIIDX大会「第6回 べあー杯」に選手として参加させていただきました。
day1チーム戦は現地観戦、day2はタッグ戦で選手として出場しました。
熱はアツい内に、なので色々書いていこうと思いますが結構読みづらいかもしれません。先に謝っておきます。
対戦よろしくお願いします。

はじめに

そもそもお前誰?って人が多いと思います。
うなむねプロと相互フォローなので色々プレイヤー傾向を語ってくださってすごく助かったのですが、ザックリ自己紹介すると
・関西の片隅でひっそり鍵盤しばいてるオタク
・☆12未鳥が12曲くらい
・単発寄り
・皿曲に自信ニキ(こう見えて灼熱1,2、サムスクダリアは鳥乗ってます
・物量が未熟(卑弥呼未鳥、AAは3540くらいしか出ません)

とまぁ、総合的に上手いというよりはアリーナで当たりたくね〜と思われるタイプの尖りプレイヤーです。

準備期間

1.相方『DJ EGPT』

さて、色々考えた結果私はタッグ戦の方にエントリーしようと思いました。
紆余曲折あり、初出場で実力的にもまだ未熟な自分と組んでくれることになったのは「DJ EGPT」さんでした。
チーム名はお互い好きな某アニメの要素を含んだものにしたいね、となって「主題歌タイトルならそこまで違和感無いし、分かる人にしか分からないから良い塩梅じゃない?」となってチームALIVEとなりました。

お互い低難易度の精度曲に強く、私は皿系・癖系が得意、EGPTさんは言わずと知れたガチ押し系が得意なプレイヤーです。
「先鋒戦範囲の楽曲に強く、上の難易度でもそれぞれ得意分野なら戦える」という二人が組めば結構良いタッグになり得るのでは?と思い結成されました。

蓋を開ければそもそも全てのジャンルが自分達より上手いバケモンプレイヤーだらけの大会になっていたのですが……。

2.対戦相手『真 46 FAN BOYS』

3/10に行われた配信 にて発表された対戦相手は、「真 46 FAN BOYS」
no4さんは相互フォローでよく知っている人でしたが、46FANさんは最初本当に「誰???」となったので、この時点で軽く翻弄されていました。

両名とも高難易度がズバ抜けて上手い時点で私たちは不利な状況。
その上、両名とも「スクラッチ曲できます」→私の得意が刺さらない。
加えて、「精度も高い」「ソフランもできます」とのことで、あまりに隙がなさすぎる。
どうしたもんか……と頭を抱えました。

3.わずかな隙を見つける~候補曲選定~

そこでこの二人にも刺さる曲は何なのか?ということを考えました。

・DJ 46FAN
EGPTさんが☆10で勝ち越しているとのことで、単発系で自分の得意要素が局所的に含まれてる曲なら自分にも全然勝算はあるな、と思いました。

・DJ NO46TK
大会前の野良アリーナで一度当たった時、エディブルフラワーの独白を投げたら2点差?くらいまで詰め寄ることができました。
本当にこの方は☆12でひたすら鍛錬を積まれている印象があるので、「新しめのシリーズの☆10以下なら、やり込みに関してはこちらに分があるのではないか?」という抜け道を見つけました。

それを踏まえて投げる候補になった曲が、
Explorer feat. ぷにぷに電機、Non Stop Rock、808monkey、Driver などなど……。
戦略としては他チームだとぴこさんとナガチャンによるチーム「Level 8」さんに近いかもしれないですね。
あと没にはなりましたが、smooooch・∀・(Snail's House Remix)も候補でした。

もともと得意曲ではありましたが、20個切りの自己ベストを出して、20個台も安定してきました。
ただ、自分の実力不足で大会1週間前くらいになって20個台が出せなくなり、固定オプションでこれ以上やったら癖ついて終わりそう~と思って結局候補からは外れました。(EGPTさん的にも同水準の点数出すのは難しいということだったので)

ただ武器は増やしておきたい、ということでちょっと変化球で自分が高い水準のスコアを出せる☆11としてAh Hah Yeahも候補にありました。
ビストロのWRでもプラチナスターを取っていて、今回更に自己ベ伸ばして41個まで詰めました。
しかし、こちらもこの水準のスコアは全く安定しなかったので悩みました。
加えて相手もソフランに強いということで、比較的対策しやすいソフラン曲で勝てるだろうか、という不安もありとりあえず保留となりました。

ちなみにEGPTさんがノットエンジェルで歴代スコアに迫るトンデモリザルトを出してて自分もガチ押しを練習。しましたがさすがに並ぶようなスコア出すのは無理でした(当たり前体操)

33落ちでも結構上手いはずなのですが……。


4.練習期間で急成長

チーム戦と違い、☆8〜12のBPL S2課題曲+デフォ新曲、という膨大な楽曲プールの中で他選を予測して対策をすることはかなり困難です。
基本的には自分達の投げる予定の曲の練度を高めることと、総合力を上げることに重きを置いて練習してました。

自分は参加者の中でも圧倒的に総合力が低く、こと物量・発狂系においては同レベルプレイヤーの中でも下手な方なので、最早大会向けの練習というよりはシンプルに高密度の曲中心に必死に鍛錬を積みました。
結果、重めの曲(モナムールなど)でMAX-表記を出せるようになったり、天空やエルフェリアくらいの曲でも鳥+3桁乗ったりしました。
中でも成長を強く実感できたのは、黒ペン4100↑を出せたこと。
(この曲何なら今でも鳥安定するか怪しいくらい、横に広い高密度物量曲は下手くそなんです)

あと、今更かよって感じですが実は穴冥もこの練習期間に人生で初めてAAA達成できて普通に泣きました。(照)

初鳥で3599は可能性の獣な感じがするので、なるべく鳥に近いスコア安定させたいのと3600は乗せたい、という気持ちはあります。

また、対戦相手がソフラン上手いとのことで、仮に激安の罪過の聖堂が飛んできた時の為に、勝てなくともせめて”AWESOME”しないよう最低限練習をしました。(稼働初期以来久しぶりに向き合って精神削られました)
叙情はEGPTさんに丸投げしました。


本番

1.一回戦

まず一回戦を勝ち上がるのが大事として、自分の最大の武器SWEET LABを投げずに終わるのは良くない、とEGPTさんからの提案と、自分ももうこれしか無いかなということでこの曲を投げることにしました。
(ちなみに、直前まで行われていたY&Co.さんのDJ LIVEで高まりすぎて急遽Attitudeとか投げて場を沸かせようか、などと考えましたが普通に10個台すら安定しないので没に……)
そしてもう一曲は結局どうしようかと悩んだ末に、自分の強みのスクラッチ要素とEGPTさんの強みのガチ押し要素の合わせ技・RESLIM-Remix-になりました。

結果、SWEET LABでまさかのno4さん2pt、自分が1ptという結果に。
自分といえばこの曲、と解説にも言っていただけるくらい自信のあった曲だけに、非常に悔しく恥ずかしい気持ちになりました……。
(何より自分に合わせてこの曲練習してきてくれたEGPTさんにも申し訳なかった。EGPTさんが落とすのは仕方ないにしても自分は2pt取るべき場面だったので)
しかしここでしっかり気持ちを切り替え、リスリミに全力を注いだ結果、no4さんが連皿で失点してくれたこともありなんとかチームALIVEワンツーフィニッシュを決めることができ……

2位、46FANさんと私が同率で声が出ました。
首の皮一枚、あぶね〜😭

他選は凱歌にCatch Our Fireと勝てる見込みは無かったので当然2タテ決められ、1回戦敗退。
ただ、私もEGPTさんも☆12は猛練習してきたので、本番一発で最低限恥ずかしくないスコアは出せた……かな?と思ってます。(自己ベストから大きく乖離せず済んだのも大きい)
これが今の自分の実力です。対戦ありがとうございました。

裏話として、相手チーム曰くリスリミが飛んでくるのは割と予想していたらしく、その上で(2位同率ではあったもの)ワンツーフィニッシュ決めることができたのは一つ自信に繋がりました。

2.敗者復活戦

さて、敗者復活戦。ランダム選曲で選ばれたのは……
Macho Gang
金野火織の金色提言

……どわ~~~(どっちも今作未プレー)

対戦相手はチームたべもの兄弟、チームビジネスフレンド。
12で自分が戦えるとも思えず、EGPTさんに金色提言を託して自分がマッチョギャングに挑むも、S乱の配置が終わり散らかしててあえなく敗北……。
金色提言の方も、EGPTさんの主戦場じゃない曲をやらせることになってしまいめちゃくちゃ申し訳なかった……。
割とテクノウチ楽曲は固定オプションでそこそこ得意な曲が多かったので、ガチ押しの王EGPTさんにマッチョギャングを託して自分がこっちに出ていれば……と後悔してます、今。

翌日の反省会の結果、本番で一発勝負とは全然条件は違うとはいえ、一発スコアで3012が出たので1ptはもぎ取れていた可能性がありました。
そしてEGPTさんもマッチョギャングで46個という……DJ 46
割と本気でオーダーが逆だったかもしれねぇ……になって、悔やんでも悔やみきれません。

総括

1.大会に出て良かった話

さて、このようにあまり目立った活躍も無く終わってしまった私ですが、かなり個人的な話になりますが大会に出て良かったと思った件があります。

15年近く前に太古のSNSで知り合ったインターネットフレンドがいまして。
ほぼ同い年くらい?でIIDXプレイヤーだったのですが、会ったことはなく、その人は一度IIDXから離れていて数年前からINFINITASで復帰していました。
そんな古くから繋がりのあるフォロワーがなんと今回べあー杯2日目の観戦に来てくれました。
それも自分を応援するため、とのことで普通に目頭が熱くなってしまいました……。
実際にお会いして、更に応援の言葉もいただけて感激……圧倒的感謝。

自分が大会に出たことで一人のプレイヤーが大会に足を運んでくれることになり、そこからモチベが向上したとのことだったので、自分が大会に出た意味がほんの僅かでもあったのなら良かった、と嬉しくなりました。

2.反省点と良かった点

SWEET LABは歴代自己ベストが5個と、自分の最大の武器ですが、S乱の配置に左右されすぎるので諸刃の剣だなと思いました。
色々挙げていた候補曲を結局選ばなかったのも、自分の力を信じ切ることができず、「最大の武器」に頼らないと格上には勝てないだろう、という逃げの姿勢があったからだな、と。
そしてこの曲なら何とか勝てるだろう、という慢心にも繋がってしまいました……。
逃げのSWEET LABを卒業し、総合力を高めて色々な曲で勝負できるよう頑張ろうと思った次第です。
ただ、悪いことばかりじゃなく大会エントリーして練習積んだおかげでかなり上手くなれたし、昨年のエリナ杯の時よりは本番でも普段通りに近いプレーが出来るようになってたように感じたのでこの調子で頑張っていこうと思えました。

3.まとめ

自分は一度はこのゲームのプロを夢見たこともありましたが、今は色々考えてそれは意識しなくなりました。

非公式の大会で色んなプレイヤーと戦い、交流するだけでもとても楽しいということを昨年のエリナ杯に参加した時に強く実感しました。

BPL効果もあって数年前に比べて圧倒的にオフラインの大会が増えたと思います。
プロを目指す目指さないに関わらず、自分の実力を試したい、上手い人たちと交流したい、と思っている人はどんどん大会に参加した方が良いと思います。
「おいおい、WAKAMEとかいう奴全然活躍してねぇじゃん。こんなんでも大会出ていいなら俺が出てやるよ」←これ、チクチク言葉でも何でもなく、その通りです。
みんなで出よう、大会に。

自分もこれからはなるべく色々な大会に出たいと思ってるので、精進していきたいです。

もっと1日目の感想とか色々書きたいですがとりあえず自分の振り返りということでこれにて〆
改めて、運営スタッフの皆様、解説陣の皆様、支援くださった皆様、現地に観戦に来られた皆様、配信を見てくれた皆様、ありがとうございました。
選手の皆様もお疲れ様でした、そしてDJ EGPT…俺みたいな隠れキャラと組んでくれてありがとうございました。

ここまでこのような駄文を読んでいただき、ありがとうございました。
もう少しだけビートマニア人生、抗ってみます。

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