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「友だちの娘が結婚した」


春の匂いを嗅げば

また空に問いかけられる

なぜ

そんなに青いのと



あの娘が婚姻届を出したと

昨日の今頃に知らせが届いた

友だちの一人

ママになって何年が過ぎたのだろう



洗濯物を干すときに

お気に入りのシャツが破れているのに気づいて

好きなものにはスペアがないことに慌てる



下手くそなカバー曲に

耳も目もふさぎたくなる気分に

空気をにごされても

1日1日を

1秒1秒を

噛みしめるように過ごせる人になった


明日のことは

あまり考えなくなった



人生は映画を作るように編集はできないけど

大きな悲しみを

十字架として背負うことはできる



背負わされていると思ったら

息が切れそうになる

自分から背負ってしまえば

なんだか覚悟は決まる



昔できたことなのに

できなくなってしまうものもあれば

昔できなかったことなのに

簡単にできてしまえるようになるものもある



性格が変わったんじゃなくて

経験がそうせるのだろう



友だちに

おめでとうと伝えたのは正解だったかな

どうかな



春の匂いを嗅げば

また空に問いかけられる

なぜ

そんなに青いのと



#どこかで会った誰かのようなstories1


オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark