「降ってくる悲しみに矛盾はない」

君の気配りに

いつも包まれて

朝は始まる
日々はつづいてゆく

悲しいできごとを
わざわざ見るために
誰も生まれてきたいわけではないのに
秒刻みの怖いニュース

誰もが自分たちの身に何もないことを願っている



降ってくる悲しみに矛盾はない
予報通り　多分ね

家庭は安らぎの場？
社会は安らぎのない場？


降ってくる悲しみに矛盾はない
道路が濡れてゆく

家庭に安らぎがなくなると
社会に悲しいことが増える



降ってくる悲しに矛盾はない
悲しみから守るものがなければ
悲しみに濡れるばかり
悲しみに濡れるばかり



愛する人は家庭の中にいますか
愛する人は社会の中にいますか

愛する人は家庭の中にいませんか
愛する人は社会の中にいませんか


どこにいますか



律するということと安らぎは反対の意味として
一つの「対」なんだろうか


降ってくる悲しみに矛盾はない
あるようでない　多分ね


ちゃんとした傘をボクも見つけるから
君も見つけてほしい

二人の身に何もないことを願う

君といつまでも
固く守りたい
愛の形を壊されないように

確かな希望に

いつも包まれて

朝よ！始まれ

日々よ！つづいてゆけ

#くちばしに咥えられていた手紙1