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「入り切らない引き出しのパレット」



「入り切らない引き出し」


入り切らない引き出し
用済みのブックマーク
コルクボードで順番待ちのメモ用紙

言葉を知らないオルゴール
音色が色あせるまでは
テーブルの上で歌っている

人生が秋の夜より長くて
あくびが止まらないから
顔を洗ってみよう
背伸びしてみよう


忘れたころに広げるアルバム
加工された写真ばかり
並んでいるスクリーン

期待はずれの新作発表
ミリ単位であわせそこねた
心のコンパス

人生が秋の夜より長くて
ため息が止まらないから
顔を洗ってみよう
背伸びしてみよう


「ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力」


坂道が終わったように
前に進むのは
昨日という日から
遠く離れるためではない

坂道が終わったように
前に進むのは
いくつかの季節が
過ぎ去ったからでもない

きっかけの肌触りは
小さな葉っぱを揺らす風のような
ゼロに近い
ゼロのような柔らかさ

坂道が終わったように
まっすぐに
自分をだまさずに

坂道が終わったように
フラットに
自分を図らずに

詩人のような
「ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力」で


詩人のように
「ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力」で


「そんなことでが一つのものさしになる」


そんなことでは笑わない
そんなことでは悲しくならない

こちら側は
そんなふうでも

あちら側は
そんなことで笑う
そんなことで悲しむ

そんなことでが一つのものさしになる

こちら側も
あちら側も

うまくいかないことのほうが多いことも承知の上で
二つの間に埋めようとするピース


埋めても
埋めても
空間が新しくなって
次のピースを探している

こちら側も
あちら側も

オセロやチェスのように
差し出す順番は決まっていないけれど


「差し出す感性に隠し味」


他者に見せている姿
他者に見られている姿
奥の奥で大事にしているもの

すべては見せたくない隠し味
簡単には教えたくない隠し味

ほとんどの人が
だいたいのところで
おいしいと思っている


感性を差し出す瞬間は大事
隠し味は手を抜かずに
現実に理想をおりまぜるように
自分の大事にしているものを
おりまぜておきたい

ほとんどの人が
だいたいのところで
おいしいと思っていても


「見える風景 見えなくなる風景」


自分の考え方で見える風景
あの人の考え方で見える風景

嫌いな考え方で見える風景
許せる考え方で見える風景

分けられてゆく
混ぜられてゆく
変わってゆく
見える風景 
見えなくなる風景

相手の考え方はスタイルのひとつ?
相手の考え方はカテゴリーのひとつ?

相手の考え方はジャンルのひとつ?
相手の考え方はファッションのひとつ?

どれが現実
何がフィクション
どこが理想
見える風景 
見えなくなる風景



#詩人のパレットQ3



オリジナル詩と音楽AI生成、イラストAI生成で遊んでいます。 YouTubeチャンネル「ポエトリーパーク910 」 https://www.youtube.com/@QioPoetryPark